将棋情報局

INTERVIEW 大橋貴洸四段「トレードマークは勝負服」将棋世界2019年1月号より

第8期加古川青流戦で優勝した大橋貴洸四段は、どこか謎めいた新鋭棋士だ。2016年10月、24歳の遅咲きデビュー。同時昇段の藤井聡太の影に隠れた感があるが、17年度は藤井に次ぐ高勝率をあげた。個性的なファッションとともに「私」を貫く26歳の素顔に迫る。

 

※この記事は将棋世界 2019年1月号(12月3日発売)に掲載の「INTERVIEW 大橋貴洸四段 トレードマークは勝負服」の一部をウェブ用に編集したものです。全文は将棋世界 2019年1月号でお読みください。

 

――加古川青流戦優勝おめでとうございます。今期は2棋戦で優勝を果たしました。

「YAMADAチャレンジ杯と加古川青流戦で優勝できたのは大きなことだと思いますので、さらに結果を出していけるようにしたいという思いはあります。若手棋戦で優勝できたことを自信にして、タイトルを目指していきたいという気持ちです」

 

生い立ちから三段リーグまで

――生い立ちからお話を聞いていきたいと思います。大橋四段は1992年に和歌山県新宮市で生まれました。幼稚園に入る前に東京に転居されたのですね。

「はい。でも、新宮には夏休みなどに毎年のように帰っていました。自然が豊かで空気が澄んでいるところです。年が近い従兄弟がいて、虫取りをしたり川に遊びに行ったりしていました」

――東京ではどこに住んでいましたか。

「東京でも引っ越しが多かったのですが、よく覚えているのは立川市の辺りに住んでいたときです」

――幼少時代はどんな遊びをしていましたか?

「週末になると両親にいろいろなところに連れて行ってもらいました。例えば公園で父と駆けっこをしたり、4つ上の姉と一緒にフリスビーや、キャッチボールをしたり。外で遊ぶだけでなく、パズルをするなど室内で何かに集中することも好きでした」

――将棋は小学4年生のときに父親と一緒に覚えたと、以前に伺いました。

「いまから考えると、プロ棋士の中では遅いほうだと思います」

――でも、1年少々でアマチュア五段になったそうですね。

「家から近い距離にある道場を両親が探してくれて、八王子将棋クラブに通うことになりました。初めは確か9級だったか7級からでした。将棋を好きになり、楽しくて夢中になって、週末や学校が休みになる時期はひたすら指していました。それで一気に棋力が伸びたと思います。八王子将棋クラブには同年代の子どもが多く、楽しくやれたというか、昇級や昇段を気にし合いながらやっていましたね。仲は皆いいんですけど、その中にも負けず嫌いな気持ちでやっていました」

――当時の同世代のライバルで、プロ棋士になっている人はいますか?

「自分の同世代は、奨励会に入っても、辞めてしまった人が多いです。道場で四段になった頃、何歳か上の世代にすごく強い人たちがいまして、そのお兄さんたちと指してもらったことで強くなったと思います。先日、指導対局で八王子将棋クラブを訪れました。懐かしかったです。道場に足を踏み入れて一瞬で当時を思い出しました。八王子将棋クラブは私の将棋人生の原点です。お世話になった席主の八木下夫妻には大変感謝しています」

――2006年4月、研修会から奨励会6級に編入しました。プロ棋士になりたいと思ったのはいつ頃ですか。

「まさにこの奨励会に入ったときでした。研修会でA2クラスになって奨励会編入の権利を得て、プロ棋士という選択肢を真剣に考えるようになりました」

――所司和晴七段に入門したきっかけを教えていただけますか?

「所司先生の駒落ち定跡の本で、かなり勉強していました。先生が多くの弟子を取られているということを知り、自分から手紙を出してお願いしました」

 

関西に移籍

――中学2年生での奨励会入りから、4年で三段まで昇段しました。

「三段までは順調にいったと思います。ただ、実力がついての三段ではなかったな、とは思います」

――三段リーグは6年、12期でした。4期目から関西に移籍されましたが、それはどうしてですか。

「高校を卒業してから勝ったり負けたりの成績が続いていたので、どうしようかなと。成績が上向くきっかけを模索していました。その中で何か掴めればいいなと思い、関西に移籍しました。関西でも多くの若手の先生が活躍されていましたし、それを肌で感じてみたいという気持ちがありました」

――両親は大阪行きを聞いてどんな反応でしたか。

「快く送り出してくれましたね。師匠の所司和晴先生も優しく見守ってくださる方ですので、感謝しています」

――移籍後の生活はいかがでしたか?

「関西の若手棋士の先生方や、奨励会の方に将棋を教えてもらいました。皆さんに大変お世話になっていますので、本当に感謝しています」

 

 

インタビューはここから、三段リーグでの戦い、プロ1年目の活躍、気になる私生活やファッションについてへと続き、「大橋四段に50の質問」で締めくくります。全文は将棋世界 2019年1月号(12月3日発売)でお読みいただけます。
また同号には、見事優勝を決めた第8期加古川青流戦決勝三番勝負第2局の大橋四段による自戦記(7ページ)も掲載されています。ぜひお求めください。

 


将棋情報局では、お得なキャンペーンや新着コンテンツの情報をお届けしています。

著者

将棋世界編集部(著者)