2026.05.08
15回目の開催にちなんだ伊藤二冠の十五面指しも! 第十五回シモキタ名人戦参加レポート
第十五回シモキタ名人戦が4月26日、快晴となった東京・世田谷区の「下北沢駅東口駅前広場」などで行われました。
シモキタ名人戦といえば、将棋、囲碁、バックギャモン、ポーカー、連珠、麻雀、オセロ、ドラフツ、チェス、ラミィキューブなど、世界で楽しまれているボードゲームの祭典で、その道のトッププレイヤーと対局するチャンスがあることから各種ボードゲームのファンから注目を集めているイベントです。
将棋に関していえば、開催地の世田谷区出身の伊藤匠二冠(叡王・王座)をはじめ24名の棋士・女流棋士が参加。将棋ファンにはたまらないイベントであることはいうまでもないでしょう!
「おかげさまで、15回目の開催となりました。最初は下北沢の将棋の腕自慢16人で行った小規模な大会が15年でここまで大きくなりました。コロナ禍の緊急事態宣言が出されたときは、開催時期を秋にずらしたり規模を小さくしたりといった感じでやってきましたが、15年の間毎年開催することができたのは集まっていただける皆さまのおかげです」と開会式で実行委員長の下平憲治さんが参加者に感謝の気持ちを述べました。
伊藤二冠の十五面指し!
将棋ファンにとって、今年のシモキタ名人戦の目玉といえば伊藤二冠の十五面指し!
叡王戦番勝負で、斎藤慎太郎八段からの挑戦を受けている多忙な時期の合間に伊藤二冠と指せる機会は非常に貴重なのではないでしょうか?
駅前広場では指導対局やグッズ販売
下北沢駅東口駅前広場内では、棋士・女流棋士の指導対局を受けることができます。
この日は日差しが強く、森内九段も伊藤二冠と同じようにつばの広い帽子を被っていました。
広場の入り口付近ではかわいらしい将棋駒のキーホルダーが販売されていました。アマチュアの大会の景品に使ってもらえたらうれしいとのこと。出場した大会で上位入賞した記念にこういったものをいただけたらキーホルダーへの思いもひとしおになることでしょう。
3つの大会
シモキタ「名人戦」と冠しているイベントですから当然、将棋の大会も。
あずま通り商店街ではシモキタ名人戦、昭和信用金庫ではFujiko杯シモキタ女流名人戦とこども将棋名人戦の3つの大会が開催されました。
シモキタ名人戦は商店街の道の真ん中に長机が横一列に並べられていて、普段見ることのない光景に圧倒されました。対局中なので人の数の割に静かではありましたが、対局者の熱気が伝わってくる音にならないにぎやかさが感じられます。
優勝者は「子ども名人戦以来2年ぶりの参加ですが、まさか優勝できるとは思っていませんでした。このまま5連覇くらいできるよう頑張ります」と、閉会式で優勝の喜びと連覇への意気込みを語りました。
こども将棋名人戦はS~Dの5クラスに分かれた小学生以下の子どもたちがぶつかる大会。対局が終わるタイミングがクラスごとにまちまちなので、常ににぎやかな雰囲気でした。
上位入賞者には、森内九段から賞状とメダルが授与されました。
優勝者「去年も優勝したけど、今年も優勝できてうれしかったです。来年も優勝をめざします」
準優勝者「決勝で当たった知り合い平田くんが強かったです。そこで負けてしまったので悔しいけど、次は優勝できるように頑張ります」
Fujiko杯シモキタ女流名人戦は、こども将棋名人戦の1つ上のフロアで開催。3位以内に入賞すると特別協賛のMUSCAT GROUPからコスメブランドFujikoの選りすぐりの賞品がもらえるそうです。
さらに、決勝となった対局は森内九段と中倉女流二段が大盤を使って解説! これは一生の思い出になること間違いなしです。
視覚障害に対応した将棋盤と駒
リンクパークではNPO将棋よ届け!一歩会のよる視覚障害を持つ方でも楽しめる将棋盤と駒の展示がありました。
駒や盤が見えなかったり、ぼやけたりしても将棋を指せるように、駒の上にフェルトを貼って駒の動く範囲を触ってわかるようにしたり、駒の底に石を貼って識別できるようにしたりと工夫を凝らしている点が印象的でした。
石田流を生み出した石田検校も盲目であったことが知られていますし、視覚障害を持っていても工夫次第で楽しめる点は将棋の魅力といえるでしょう。
将棋以外にも色々なボードゲームが勢ぞろい
せっかくなので将棋以外のボードゲームをやってみようと思い、オセロのエリアに立ち寄ってみました。
第41期名人の阿部由羅七段に四隅をいただくハンデをもらって挑みましたが、最後の方で真っ白にされて負けてしまいました。
あまりにも大胆に負けてしまったので、終局図を撮り忘れてしまいました。
連珠エリアでは、AIと五目並べの勝負をできるなんとも近未来的な体験をできる場所がありましたが、チャレンジしたい方が多くいらしたので、こちらの挑戦は断念。またの機会に持ち越しです。
チェスエリアには、大きなチェス盤と駒が地面に置かれていて目を引きました。チェスの駒は将棋よりも立体的なので、スケールが大きくなったときのインパクトが将棋より大きいように感じました。
あいにくチェスのルールをあまり知らないので、実際に対局することは叶いませんでしたが、チェスを指せるようになったら体験してみたいなと思いました。
今年のシモキタ名人戦も、大盛況の中で幕を下ろしました。
閉会式では各大会の表彰式があり、成績上位者は疲れと満足感の入り混じった表情で下平実行委員長から表彰され、来場者から祝福を受けました。
古今東西のボードゲームのトッププレイヤー達が集う非常にユニークなこのイベント、「今年は参加できなかったけど実は気になってる」という方は来年はぜひ行ってみてください!
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