【将棋世界こぼれ話】インタビュー 小窪碧四段 棋風は「カメレオン型」振り飛車の可能性を広げたい|将棋情報局

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【将棋世界こぼれ話】インタビュー 小窪碧四段 棋風は「カメレオン型」振り飛車の可能性を広げたい

将棋世界2026年7月号では小窪碧四段にインタビューをしました。誌面に収まりきらなかったこぼれ話をWeb版で大公開!

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──三段リーグ最終日、1局目で昇段が決まりましたが、その時はどのように知らされましたか。

自分の1局目が終わった時点では、まだ競争相手の対局の全てが終わってはいなかったんです。2人いたうちの1人は勝ったとわかっていて、もう1人は不明でした。ただ、自分としては「きっと勝ってくるだろうな」と思っていました。普段から1局目が終わるとすぐに外へ散歩に行くので、その日も出ました。万が一のこともあるので、少し早めに連盟へ戻ったら、「昇段していました」と報告を受けました。

小窪碧四段

──昇段の知らせを聞いたときの心境を教えてください。

すごくホッとしたというか、正直びっくりしすぎて、急にふわふわした感じになりました。

──散歩をしている間は、どんなことを考えていましたか。

まだ次を勝たないと(昇段が)決まらないだろうし、むしろ抜かされてもおかしくない、くらいの気持ちでしたね。普段は東京体育館の近くのベンチに座って休憩をするんですが、その日はたまたまイベントがあって人が多くて。せっかくだし鳩森神社に行って、少しパワーをもらおうかなと(笑)。神社の中のベンチでゆっくりして、次局に向けて研究を振り返っていました。

鳩森八幡神社の御社殿
 

この続きは『将棋世界7月号』でお読みいただけます。
本誌では、小窪四段が目指す「これからの振り飛車」の構想や、独自の視点を持ったAI研究の深層についてたっぷりと語っていただいています。
ディープな将棋談義は、ぜひ本誌でお楽しみください!

本誌未公開!将棋世界Web版限定こぼれ話

※ 前後の文脈より本誌の内容と重複する箇所もございます

藤井聡太竜王・名人への意識

──AIは振り飛車をあまり高く評価しないことが多いですが、どのようにAIで研究をしていますか。

AIの評価値だけ見ると厳しいとされることが多いんですけど、やっぱり人間はAIのようには正確に指せないので。ある意味では「相手を信用しないで戦う」という感じかもしれません。悪い言い方になりますが、「さすがに人間には指せないだろう」というところを深く調べて、自分の世界に取り入れていくという研究をしています。

──昇段時のインタビューで、「藤井聡太竜王・名人と戦うならハメ手を使う」といった趣旨のコメントもありましたが、そこにも通じる考え方ですね。

そうですね、かなり近いと思います。居飛車党の人が相居飛車ばかり研究している中で、自分しか知らない局面へ持っていく、という発想です。

趣味について

──将棋から少し離れて、趣味についても聞かせてください。音楽がお好きとのことですが、どんなジャンルを聴かれますか。

洋楽以外なら、基本的に何でも聴きますが、どちらかといえばアップテンポでテンションが上がる曲が好きですね。このアーティストがいちばん好き、というようなのはいないですが、最近だとヨルシカはいいなと思います。

──どんなところが好きなんですか。

ヨルシカの詩的な歌詞が結構好きです。洋楽をあまり聴かないのも歌詞がわからないから、という理由が大きいです。

──特に気に入っている曲はありますか。

最近の曲ですが、「あぶく」という曲はすごく好きです。めちゃくちゃアップテンポというわけではないんですが、とにかくかっこいいなと思って。音の雰囲気も好きです。

──音楽はどんな時に聴くことが多いですか。

暇があればいつでも聴いています。移動時間もそうですし、家で研究しながら聴いていることもあります。あまりよくないんですけど、対局中に頭の中で流れてくることもあって、そこは直した方がいいのかなと思っています(笑)。

──音楽以外の趣味はいかがですか。昔はゲームに熱中していたとおっしゃっていましたが、いまはどうでしょう。

棋士になってから一度、荒野行動を開いたんですけど、1回やってみたら全然楽しくなくて……。あの頃と感性が変わったのかもしれません。当時はかなりやり込んでいて、それなりに強い自信があったんですが、勝てなくなってしまってからは全然やってないですね。
ゲーム以外だと、旅行にはよく行きます。最近だと石垣島に行きました。まだ海外には行けていないので、どこかに行けたらいいなと思っています。

──行ってみたい国はありますか。

まずは近場の韓国に行って、いずれはスペインに行けたらうれしいです。サグラダ・ファミリアも見てみたいですし、パエリアも食べてみたいし、サッカーも生で見てみたいので。

──サッカーがお好きなんですか。

小学校くらいの頃に少しやっていたので好きですね。ただ、見るよりもやる方が好きなので、スペインのサッカーに詳しいというわけではないです。一度生で見てみたいな、という程度です。根っからのプレイヤーという感じで生きてきました。

詰将棋について

詰将棋パラダイスに投稿して、2024年9月号に掲載された「初恋」について伺いました。

下の動く棋譜で作品を並べて恋のゆくえを追ってみてください。

──「初恋」という題には、どんな意味があるのでしょう。

ちょっと恥ずかしいんですけど、あれ、初めて作った51手詰だったんです。「初めて」の“初”に、51手の“恋”。ただの語呂合わせです(笑)。特に恋をしたわけではないです。いずれは「結婚」とか「失恋」とか、そういった続編を作れたら面白いとは思いますが、いまはあまり創作意欲が湧かないですね。

──結婚の次に失恋ですか?

あれ? 順序おかしいですね。「失恋」、「結婚」の順がいいですね(笑)。

本誌未掲載写真

誌面の都合で掲載できなかった小窪四段のお写真を公開! 本誌では小窪四段と吉池四段が小学生のときの写真を掲載しているので、ぜひご覧ください。

研究会をした後に、吉池四段の昇段祝い(三段から四段)でステーキ屋に行った時の一枚
佐々木勇気八段主催の「おめでたい棋士集めました会」で撮影した一枚
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著者

小窪碧(出演)
中村詩緒里(著者)