誰も言わなかった居飛車穴熊撃滅戦法
発売日:2015-08-26
販売元:マイナビ出版
判型:四六判
ページ数:224ページ
難易度:初級~中級
ISBN:978-4-8399-5472-7
居飛穴対振り穴は居飛穴有利――。
プロ間ではこれが定説となっており、それを頼りにして居飛車党は角道を止める振り飛車を見れば自動的に居飛車穴熊にするようになっています。
実際に居飛車穴熊は非常に優秀で、いつもこれに苦しめられている振り飛車党の方は多いのではないでしょうか?
確かにプロ同士なら居飛穴有利かもしれません。でもアマチュア同士なら十分通用して、なおかつ簡単に振り飛車側が有利になるような戦法があるのではないか??
その問いに数年間にわたって真摯に向き合い、数多くのアマチュアとの対話を続けて来たのが武者野勝巳七段であり、その武者野七段がたどり着いた結論が本書に書かれています。「マリオ式居飛穴撃滅法」として紹介されているのが「右四間飛車+腰掛け銀」の布陣。一度四間飛車に振った飛車を、相手の居飛車穴熊をみて▲4八飛と右四間に振り直します。
そして▲5六銀との協力で4筋から居飛車穴熊を崩壊させてしまおうというのがこの戦法です。
相居飛車の戦いでも右四間飛車の破壊力は絶大ですが、居飛車穴熊相手にもその力は十分通用し、振り飛車が簡単によくなる変化も数多く紹介されています。
この戦法を初見で攻略するのはアマチュアではほぼ不可能でしょう。しかも武者野七段はこの戦法を多くのアマチュアに使ってもらって「こうされてダメだった」「こう対応されて困った」という情報を集約、そうやって磨き上げられた手順が本書に紹介されているので、居飛車側の対応もすでに研究し尽くしています。
居飛車穴熊相手に困っている方、この本を読めば、居飛車穴熊を見たときにむしろラッキーと思えるようになるはずです。
著者プロフィール
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武者野 勝巳(むしゃの・かつみ)
1954年1月1日生まれ、群馬県館林市出身。
1971年4級で(故)花村元司九段門。1979年3月22日、四段。2008年4月1日、七段。
2013年11月、現役勤続25年。2007年4月、通算300勝。2013年5月28日、引退。竜王戦は4組2期。
順位戦はC級1組6期。1983年~1987年、将棋連盟理事。1996年前期NHK将棋講座講師。
著書に「手筋の達人」「これなら実力初段」「将棋 実力初段検定」(マイナビ)などがある。
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