こちらの記事からの続きです。長引かせてしまってすみません！

気になるアンケートの結果は、以下のようになりました。



なんとAが一番人気。BとCは競っていて、途中何度か順位が逆転しました。
そして、これは嬉しい「予想外」だったのですが、かなり多くの方から、さまざまなコメントをいただきました。

これを受けて、野口さんと編集担当のキモチはというと･･･

＜野口さん＞
まず、テストを通じて、読者の皆様が本書に求めるイメージ・世界観を確認することができて本当に良かったと感じました。結果については、本書の内容自体も、どちらかというとA案に近いトーンではありましたので、本書にふさわしいカバーデザインが選ばれたと感じました。いただいたご意見コメントも全てが新鮮で為になるものばかりでしたね。

＜編集担当＞
派手さでCに劣ると思われたAが一番人気というのは、良い意味で期待を裏切られました。立場上、書店での見栄えや、Webでのサムネイルでの印象を一番に考えがちですが、読者のみなさんのコメントを拝見すると、想像以上に「誠実さ」や「手元に置きたいか」という要素は大きいことがわかりました。

上記コメントにも載せていますが、複数いただいたご意見として、「Cのデザインだと浅い内容に思える。『教科書』というからには、もっと信頼性が感じられるカバーであるべき」というものがありました。これには「なるほど」と考えさせられました。私が最初にCが一番人気だろうと思ったのは、やはり目立つからでしたが、読者の方は単なる第一印象を越えて、「教科書として手元に置きたいか」という視点で見てくださったのです。

いただいたご意見をふまえて、Aのデザインをブラッシュアップしました。テキストなどの位置を調整してすっきりさせつつ、「書店で派手に目立つ」と「手元に置いたときしっくりくる」を両立させるために、やはり帯をつけることにして、コピーは帯に移動しました。

そして、できたデザインがこちらです。

　

いかがでしょうか。
テストをふまえて、より読者さんの気持ちを引き寄せるものになっているでしょうか。
もっと時間があったら、書名や帯コピーについてもテストを行って、読者さんの意見を聞いてみたかったのですが、それはまた今後の機会に試したいと思います。

こちらの本、Amazonでも情報が公開され、予約が開始されました。
よかったら、Amazonで詳細を見たり、書店で実物をご覧いただけると嬉しいです。

アンケートに参加してくださった方には、改めて深く感謝を申し上げます。

私たち書籍編集は、内容を分かりやすく伝えるカバーや書名を適切に付けることで、その本を本当に必要としている人に本が届きやすくなると思っておりますので、これからも機会があれば、アンケートを行っていきたいと思います。
もしその際、お時間がありましたら、ぜひ投票、ご意見のお知らせなどいただければ幸いです。

※本のプレゼントの当選者には、これからお知らせをお送りします。本の発送は12月上旬の予定です。