2017.06.28
Windows 10 アプリ開発入門 ― Universal Windows Platformではじめよう
アプリをストアに公開しよう(2)―UWP第7回
前回はUniversal Windows Platform(UWP)アプリをストアで公開する手順のうち、「アプリのアイコンの用意」について説明しました。今回は残りの手順「アプリのパッケージ化」「認定キットの使用」「ストアにアプリ情報を記載」「パッケージのアップロード」を解説していきます。
アプリをパッケージ化しよう
ストアに公開するUWPアプリは、最終的にはコンパイルされ、.appxという1つのファイルになります。appxファイルは作成したUWPアプリとストアの情報を関連付けられており、ストアにアップロードすることができるようになります。
そのようなappxファイルの作成をパッケージ化とも呼びます。
また、ストアに公開するだけでなくappxファイルを作成し、ストアを経由せずにほかのPCへインストールするようなパッケージ化も可能です。
ストアを経由せずにアプリを公開する方法について、詳しくはVisual StudioでUWPアプリをパッケージ化する記事を参照してください。
ここではストアを経由するパッケージ化を解説します。アプリをパッケージ化するには、Visual Studioのメニューバーから[プロジェクト]>[ストア]>[アプリ パッケージの作成]を選択します。
アプリパッケージの作成ダイアログが表示されたらWindowsストアにアップロードするパッケージを作成しますかと聞かれるので[はい]を選択し、[次へ]を押しましょう。
アプリケーション名を選択の画面に移ったら、「新しいアプリケーション名の予約:」の項目にあるテキストボックスに、ストアで公開したい名前を入れて[予約]ボタンを押しましょう。
すでに同じ名前で登録している人がいなければ登録が完了し、「既存のアプリケーション名:」の欄に先ほど予約した名前が表示されます。
予約した名前を選択したら[次へ]を押します。
パッケージの選択と構成画面に映ったらバージョン番号を指定します。自動的に増加にチェックが入っているなら自動でバージョン番号が増加します。
ここまできたら[作成]ボタンを押しましょう。
これでパッケージの作成が完了しました。
[Wubdiwsアプリ認定キットを起動する]を押すと、アプリ認定キットが起動します。アプリ認定キットを利用してアプリが審査基準を通っているかをチェックしましょう。
アプリ認定キットを起動したら以下の画面で[Next]を押します。
Resultが「PASSED」となったら認定通過です。「FAILED」となってしまった場合は、 Click here to view the redults を表示して修正点を確認しましょう。
ストアにパッケージをアップロードする
アプリパッケージを作成することができたら、ストアにアップロードしましょう。パッケージをアップロードするには、Visual Studioのメニューバーから[プロジェクト]>[ストア]>[アプリ パッケージのアップロード]を選択します。
ダッシュボードが表示されるので[申請を開始する]を選択します。
新しく申請(ここでは「申請1」)が作成されたら申請に必要な項目をすべて記入します。申請の設定は、皆さんのアプリの方針に合わせた設定を記入してください。
パッケージの項目で先ほど作成したアプリパッケージをアップロードします。
アプリパッケージは[Visual Studioで作成したアプリプロジェクトのルートフォルダ]>[AppPackages]フォルダの中に入っています。
すべての項目を入力し終わったら、[ストアに提出]ボタンを押しましょう。
以上でWindowsストアへUWPアプリの申請が完了しました。
アプリに問題があった場合、審査員からどこを修正すべきか連絡がきます。アプリに問題がなかった場合、数日後にアプリがストアへと公開されます。
今回はUWPアプリのストアへの申請手順を解説しました。みなさんも自分で作って良いアプリだと思ったものがあれば、ぜひストアに申請して全国のWindowsユーザーの方に使ってもらいましょう。