2017.05.17
第7回目:Bird Flock
今回紹介するのは「Bird Flock」というAssetです。有料で$16.15になり、たくさんの鳥を飛ばすことができます。単に鳥を大空に飛ばしただけでは面白くないので、大海原に塔を浮かべて、その周囲を沢山の鳥が飛び交うようなコンテンツを作ってみましょう。
Bird Flockのインポート
Asset Storeの検索欄に「Bird Flock」と入力すると表示されますので、「ダウンロード」→「インポート」進んでください(図1)。筆者は何度も使用していますので、「インポート」と表示されています。
図1から「インポート」をクリックすると、UnityのProject内に図2のようなフォルダが作成され、必要なファイルが取り込まれます。
海(水)のAssetを読み込む
次に海のAssetを読み込みますが、これはAsset Storeからではなく、Unityメニューの「Assets」→「Import Package」→「Environment」と選択すると、読み込むことが出来ます(図3)。
すると、図4のように必要なファイルが読み込まれます。
次に海の中にそびえる塔をAsset Storeからインポートします。「Ruined Tower Free」という無料のAssetを「ダウンロード」→「インポート」します(図5)。
舞台を作る
舞台を作ると言っても今回は、Plane(床)を配置する必要はありません。今回はProjectの「Assets」→「Standard Assets」→「Environment」→「Water」フォルダにあるWaterProDaytime.prefabをScene画面にドラッグドロップしてください。海のサイズをInspectorのTransformのScaleの「X」、「Z」に「100」を指定して広くしておいてください。すると図6のように大海原が出現します。位置は各自が、トランスフォームツールの移動アイコンで調整してください。
大海原に塔を配置する
Projectの「Assets」→「Mesh」フォルダにある「Ruined Tower_01.fbx」をScene画面内ドラッグ&ドロップします。Game画面を見ながら塔の位置をトランスフォームツールの移動で適当な位置に配置してください。また少し塔を高くするために、これもトランスフォームツールの拡大・縮小ツールで操作してください。またMain Cameraの位置も操作して、最終的に図7のように表示されるようにしてください。
沢山の鳥を配置する
Projectの「Assets→Bird Flocks」→「Bird Flock Sparrow」→「Prefabs」フォルダにある、「Flock Controller Avoidance.prefab」をScene画面内ドラッグ&ドロップしてください(図8)。図8のScene画面内に青色の矩形が表示されます。この矩形をあまり高い位置に配置すると鳥の群れが上空高くに表示されて見えにくくなりますので、図8程度の位置にしておいてください。
では、これで一度Playしてみましょう。図8のように鳥の群れが塔の周囲を飛び交います。
図9を見ると少し空が殺風景なので空の設定をしてみましょう。
空の風景の設定
空の風景の設定については第3回目で解説しているので、そちらを参照して、Asset Storeから「Sky5X One」をインポートして、Unityメニューの「Window」→「Lighting」から設定してください。今回は図10のような夕暮れの空の風景に設定にしてみました。
では、これでPlayしてみましょう。図11のように、夕暮れの大海原の空の上を、鳥の群れが舞っています。なんと幻想的ではないでしょうか。Unityでは、こういったことが、まったくのノンプログラミングで実装出来る点がすごいと筆者は思いますが、いががでしょうか?
今回は、鳥の群れを大海原の上に飛ばしましたが、Terrainで自然を作成して、自然の晴れた大空の上を鳥が舞うのも面白いと思います。またAsset StoreでビルディングのAssetをインポートして、ビルディングの谷間に鳥の群れを飛ばすのも面白いのではないでしょうか。いろいろとアイデアは湧いてくると思いますので、各自がいろいろ試してみてください。またSceneフォルダ内には、サンプルのunityファイルも用意されていますので、興味のある方は見て、参考にして、自分なりのコンテンツに応用するといいでしょう。
次回は最終回です。鏡の役割をもったAssetである「Mirror Effect(有料)」の使い方について解説しましょう。お楽しみに。