2015.09.02
こども向けプログラミングのワークショップをのぞいてみた! ~「ワークショップコレクション11 in シブヤ」レポート
セミナー/イベント
8月29日(土)と30日(日)に渡り、東京渋谷で「ワークショップコレクション11 in シブヤ」が開催されました。コンピュータ書編集部でも、こども向けのプログラミング本を出している関係でこのイベントに関心があり、のぞきに行ってみました。簡単ながらそのレポートをしてみたいと思います。
このイベントは、こどもむけのワークショップを100以上集めたもの。入場料は無料で、材料費などの費用がかかるワークショップもありますが、無料でも十分楽しめる内容となっています。
夏休み最後の土日だったこともあるのか、会場は親子連れでにぎわっていました。とはいえ、移動に支障があるほどではなく、会場スペースと、参加人数のバランスが良いという印象です。
今回のメイン会場となったのは、渋谷の「新南平台東急ビル」と「渋谷TODビル」。
どちらも取り壊し予定ということで、壁へのペイントや落書きを取り入れたワークショップも多く見られました。また案内表示などが壁書きされているところもあり、会場ビル全体が探検基地のような雰囲気になっています。
参加者は、会場マップを首から提げ、興味のあるワークショップを自由に見て回るという形です。ワークショップのうちいくつかは「スペシャルプログラム」という位置づけになっていて、これらは事前予約が必要なものもありますが、一般のワークショップは、当日直接そのブースに行って参加の申し込みをするという流れでした。
ワークショップは大きく分けて、「その場で何かを体験できるもの」と「その場で何かを作るもの」の2種類がありました。以下、のぞいてみたワークショップを簡単にご紹介していきます。
まずは編集部として関心のあった、こども向けプログラミングのワークショップからピックアップしました。
「自分の思い通りにロボットのRomo(ロモ)を動かしてみよう!」
車のような形のロボット、Romoの上にiPhoneを載せて、アプリでプログラミングをするワークショップ。「ロボット」という題材のせいなのか、このときの参加者はみんな男の子でした。みんな釘付けでスタッフの話を聞いています。
このマップの上の駐車場にうまくRomoを入れられるようにプログラミングします。
アプリでプログラミングすると、Romoの動きが変わります。すぐに確認できるというのが手ごたえにつながっているようです。
「iPadを活用したプログラミング教育 js.bit体験会」
「js.bit」というのは初めて見たのですが、ブロックを並べたりつなげたりしてプログラミングができるツールのようです。
ブロック1つ1つに、プログラミング上の役割が割り当てられていて、それをiPadの上で並べていくことで、iPad上にプログラムが自動的に書かれます。
ブロックを並べるというリアルな動作がプログラミングにつながるというのが面白いです。ロジックを考える力がつきそうですね。
「littleBitsで電子工作体験!」
littleBitsは、マグネットで電子モジュールをくっつけて回路をつくれる、かわいい見た目のキットです。音を鳴らしたり、光をつけたりすることができます。かわいらしい見た目と、結果のわかりやすさからか、比較的低めの年齢のこどもたちもチャレンジしていました。
「DMMのロボットたちとふれあい、一緒に遊ぼう!」
DMMで販売するロボットたちを実際に見れるコーナー。
リアルでロボットが動く様子というのは、問答無用で人の心をひきつけるものがありますね。ブースでは男の子たちが夢中で見入っていました。
以下は、そのほかにのぞいたワークショップの様子です。
「国境なき医師団の予防接種チームになってみよう」
スタッフさんと一緒に、アフリカのこどもたちにワクチンをとどけるすごろくゲームにチャレンジ。すごろくゲームを通じて、「国境なき医師団」の仕事を垣間見れます。
「“海と船”と遊ぼう!船を操船してみよう! 操船ゲーム」
船長さんになったつもりで船を運転するゲーム。船長さん帽子で気分も盛り上がるかな?
「“海と船”と遊ぼう!船を操船してみよう! ペーパークラフト」
こちらは貨物船のペーパークラフトを組み立ててます。
「UCCまめ学 ~コーヒー屋さんになってみよう!~」
オリジナルのコーヒーを考えて、実際にコーヒーをいれることができます。そのあとはもちろん味の確認も。
「ちいさな魔女ほうきを作ろう!」
山形の果樹の剪定枝を使って、魔女が使うようなほうきを作ります。最後はほうきにまたがって写真撮影!
「じぶんじゃんけん」
グー、チョキ、パーのカードがあり、裏面に、グー、チョキ、パーに相当するイラストを自分で描きます。ブースでそのカードを登録したら、機械に入れて前の挑戦者と対戦するというゲームです。
イラストに何を描くかが、こどもたちそれぞれで面白いです。
「Tokyu Child Partnersゾーン」
「非常ボタン」を押すと、模型の電車が止まるしくみ。普段押してはいけない「非常ボタン」が押せるとあれば、大人でもウズウスします。
「新聞紙を丸めて、クラゲ族、イカさん、タコさんを作ろう!」
新聞紙で作った海の生き物たちに、カラフルに色づけして、キュートな表情をつけます。個性的な作品がズラリと乾燥待ち。
「国際デジタルえほんフェア2015」
デジタルえほんが楽しめるゾーン。こどもたちが夢中にタブレットを操作しています。絵だけの本が多いようでしたが、タッチしているうちに使い方が分かるようですね。
「オリジナルレジンLEDづくり」
LEDを使ったアクセサリ(ブレスレットやバッチ)が作れるワークショップ。かなりの行列ができていました。キラキラパーツでアクセサリを作るというのが、やはり女子の心をひきつけている様子です。
「ふで字をかざろう★壁面書道展★ 壁に直接 筆字を書いて飾ろう」
壁いっぱいのカラフルな枠に、好きな文字を自由に書いて楽しみます。
編集部でも1枠書かせてもらいました。こどもたちののびのびとした文字に混じって、大人の願望を刻んでしまいました・・・。
ワークショップは100以上あったので、見学できたのはほんの一部ですが、幅広くいろいろなテーマが用意されていることに驚きました。
それぞれのワークショップがどれも体感的でわかりやすく、また比較的短いので、小さいこどもでも飽きずに遊べるように工夫されていました。それでいて、大人でもなるほどと感じる奥深さもあるので、もし来年あったら、またのぞいてみたいと思います。