『サイバー術 プロに学ぶサイバーセキュリティ』が11/29発売 忍者とセキュリティの関係とは?|Tech Book Zone Manatee

マナティ

『サイバー術 プロに学ぶサイバーセキュリティ』が11/29発売 忍者とセキュリティの関係とは?

2021年11月29日に「サイバー術 プロに学ぶサイバーセキュリティ」が発売されます。
本書はアメリカの出版社No Starch Pressから発行された"Cyberjutsu: Cybersecurity for the Modern Ninja"という書籍の翻訳書で、サイバーセキュリティのプロである筆者が忍者の秘伝を通じてサイバーセキュリティを解説する内容になっています。

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サイバーセキュリティと忍者という、技術書の中でも前例のない珍しい組み合わせですが、サイバーセキュリティと忍者ってなにか関係があるんだろうか? そう思っている方もいるのではないでしょうか。浮世絵みたいなカバーイラストもITの本棚とは不釣り合いに見えるかもしれません。
でも、よく考えてみてください。忍者とは現代の言葉で言うとスパイ(ハッカー)のことで、敵の城に忍び込んで情報を盗む行為はすなわちシステムに侵入するハッキングと似ているとも言えるでしょう。つまり、数百年前の忍者の秘伝には現代のサイバーセキュリティに役立つヒントが隠されているということを筆者は言いたいのです。
また本書は米国のNIST(国立標準技術研究所)が提供する、セキュリティとプライバシーの対策の標準文書:NIST SP800-53と対比し、堅牢なセキュリティシステムを組み立てる思考訓練を行っている点でも貴重な内容となっています。米国では連邦政府機関の情報システムにSP800-53を組み入れることが義務付けられ、日本政府機関やIT業界でもこの取り組みが広まっています。
クラウド、DX、デジタル通貨が加速する中で現代の組織が必要とするセキュリティ対策とは何か。忍者と対比して解説したユニークな本書には、多くのヒントが詰め込まれています。

本書の発刊にあたり翻訳されたSmokyさんにメッセージをいただけないかお願いをしましたら、原著者のBen McCartyさんにもお声がけいただき、メッセージを特別にお寄せいただきましたので、ここで紹介させていただきたいと思います。
 

著者プロフィール

Ben McCarty(ベン・マッカーティ)(著者)
元NSA(アメリカ国家安全保障局)の開発者であり、米国陸軍の退役軍人。陸軍ネットワーク戦大隊所属の最初のサイバー戦スペシャリスト(35Q)の一人。これまでハッカー、インシデント・ハンドラー、脅威ハンター、マルウェアアナリスト、ネットワークセキュリティエンジニア、コンプライアンス監査人、脅威インテリジェンスプロフェッショナル、能力開発者として活躍してきた。また、複数のセキュリティ関連の特許や認証を取得している。現在は、ワシントンDC にて量子セキュリティ研究者として活躍している。
Smoky(スモーキー)(著者)
平成元年創業のゲーム会社の代表、他数社の代表や役員を兼任。サイバーセキュリティと機械学習の研究がライフワークで生涯現役エンジニアを標榜中。愛煙家で超偏食。2020年度から大学院で機械学習の病理診断への応用を研究中。
Twitter:@smokyjp
Web サイト: https://www.wivern.com/