ソフトウェアアーキテクトのための意思決定術 リーダーシップ/技術/プロダクトマネジメントの活用|Tech Book Zone Manatee

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ソフトウェアアーキテクトのための意思決定術 リーダーシップ/技術/プロダクトマネジメントの活用

インプレス

総合的な判断力を高め、優れたアーキテクチャを実現!

ソフトウェアの計画・設計における
意思決定の原則とその適用法を考察


本書では、まず5つの質問と7つの原則を提示します。
これらは、さまざまな不確実性やリスクがある中で、
アーキテクチャを取り巻く状況の理解を助け、
適切な意思決定を行うための道標として機能するものです。

その後、パフォーマンスやUXのほか、マクロアーキテクチャの
各技術分野の知識を取り上げ、意思決定のポイントを解説します。

最後に全体を俯瞰し、開発者が効率的に仕事を進められるように
リーダーがどのようにすべきかを説明します。

総合的な判断力を高め、優れたアーキテクチャを実現するために
アーキテクトや上級エンジニア、テクニカルリーダーの方たちに
ぜひ手に取っていただきたい内容となっています。

【章構成】
1章 ソフトウェアリーダーシップ入門
2章 システム、設計、アーキテクチャを理解する
3章 システムパフォーマンスを理解するためのモデル
4章 ユーザーエクスペリエンス(UX)を理解する
5章 マクロアーキテクチャ:はじめに
6章 マクロアーキテクチャ:コーディネーション
7章 マクロアーキテクチャ:状態の一貫性の保持
8章 マクロアーキテクチャ:セキュリティへの対応
9章 マクロアーキテクチャ:高可用性とスケーラビリティへの対応
10章 マクロアーキテクチャ:マイクロサービスアーキテクチャでの考慮事項
11章 サーバーアーキテクチャ
12章 安定したシステムの構築
13章 システムの構築と進化

※本書は『Software Architecture and Decision-Making:
Leveraging Leadership, Technology, and Product Management
to Build Great Products』の翻訳書です。

発売日:2024-12-11

ページ数:304ページ

目次

表紙
正誤表・免責など
献辞
はじめに
目次
第1章 ソフトウェアリーダーシップ入門
1.1 判断力が果たす役割
1.2 本書の目的
1.3 パート1:はじめに
1.4 パート2:最も重要な背景/1.5 パート3:システム設計
1.6 パート4:すべてをまとめる
第2章 システム、設計、アーキテクチャを理解する
2.1 ソフトウェアアーキテクチャとは
2.2 システムを設計する方法
2.3 5つの質問/2.3.1 質問1:市場投入に最適なタイミングはいつか?
2.3.2 質問2:チームのスキルレベルはどの程度か?
2.3.3 質問3:システムパフォーマンスの感度はどれくらいか?
2.3.4 質問4:システムを書き直せるのはいつか?/2.3.5 質問5:難しい問題はどこにあるか?
2.4 7つの原則:包括的なコンセプト
2.4.1 原則1:ユーザージャーニーからすべてを導く
2.4.2 原則2:イテレーティブなスライス戦略を用いる
2.4.3 原則3:各イテレーションでは、最小の労力で最大の価値を加え、より多くのユーザーをサポートする
2.4.4 原則4:決定を下し、リスクを負う/2.4.5 原則5:変更が難しいものは、深く設計し、ゆっくりと実装する
2.4.6 原則6:困難な問題に早期に並行して取り組むことで、エビデンスに学びながら未知の要素を排除する
2.4.7 原則7:ソフトウェアアーキテクチャの凝集性と柔軟性のトレードオフを理解する
2.5 オンライン書店の設計
2.6 クラウド向けの設計
2.7 まとめ
第3章 システムパフォーマンスを理解するためのモデル
3.1 計算機システム
3.2 パフォーマンスのためのモデル
3.2.1 モデル1:ユーザーモードからカーネルモードへの切り替えコスト/3.2.2 モデル2:命令階層
3.2.3 モデル3:コンテキストスイッチのオーバーヘッド
3.2.4 モデル4:アムダールの法則
3.2.5 モデル5:ユニバーサルスケーラビリティ法則
3.2.6 モデル6:レイテンシーと使用率のトレードオフ
3.2.7 モデル7:最大有用利用(MUU)モデルを使用したスループット設計
3.2.8 モデル8:レイテンシー制限の追加
3.3 最適化のテクニック
3.3.1 CPU最適化テクニック
3.3.2 I/O最適化テクニック
3.3.3 メモリ最適化テクニック
3.3.4 レイテンシー最適化テクニック
3.4 パフォーマンスへの直感的な理解
3.5 意思決定における考慮事項
3.6 まとめ
第4章 ユーザーエクスペリエンス(UX)を理解する
4.1 アーキテクト向けの一般的なUXの考え方
4.1.1 UXの原則1:ユーザーを理解する
4.1.2 UXの原則2:必要最小限のことをする/4.1.3 UXの原則3:良いプロダクトにはマニュアルが要らない。良いプロダクトは使い方が自明
4.1.4 UXの原則4:情報交換の観点から考える
4.1.5 UXの原則5:シンプルなものをシンプルにする
4.1.6 UXの原則6:実装より前にUXをデザインする/4.2 設定のためのUXデザイン
4.3 APIのためのUXデザイン
4.4 拡張機能のためのUXデザイン
4.5 意思決定における考慮事項
4.6 まとめ
第5章 マクロアーキテクチャ:はじめに
5.1 マクロアーキテクチャの歴史
5.2 現代のアーキテクチャ
5.3 マクロアーキテクチャのビルディングブロック
5.3.1 データマネジメント
5.3.2 ルーターとメッセージング
5.3.3 エグゼキューター/5.3.4 セキュリティ
5.3.5 通信/5.3.6 その他
5.4 意思決定における考慮事項
5.5 まとめ
第6章 マクロアーキテクチャ:コーディネーション
6.1 アプローチ1:クライアントからフローを駆動する
6.2 アプローチ2:別のサービスを利用する
6.3 アプローチ3:集中型ミドルウェアを使用する
6.4 アプローチ4:コレオグラフィを導入する
6.5 意思決定における考慮事項
6.6 まとめ
第7章 マクロアーキテクチャ:状態の一貫性の保持
7.1 なぜトランザクションなのか
7.2 なぜトランザクションを超える必要があるのか
7.3 トランザクションを超えていく/7.3.1 アプローチ1:問題を再定義して必要な保証を減らす
7.3.2 アプローチ2:補償を使う
7.4 ベストプラクティス
7.5 意思決定における考慮事項
7.6 まとめ
第8章 マクロアーキテクチャ:セキュリティへの対応
8.1 ユーザー管理
8.2 相互作用のセキュリティ
8.2.1 認証の手法
8.2.2 認可の手法
8.2.3 相互作用のセキュリティを確保するための一般的なシナリオ
8.3 ストレージ、GDPR、その他の規制
8.4 セキュリティ戦略とアドバイス
8.4.1 パフォーマンスとレイテンシー/8.4.2 ゼロトラストアプローチ
8.4.3 ユーザー提供コードを実行する際の注意
8.4.4 ブロックチェーンの話題
8.4.5 その他の話題/8.5 意思決定における考慮事項
8.6 まとめ
第9章 マクロアーキテクチャ:高可用性とスケーラビリティへの対応
9.1 高可用性を加える/9.1.1 レプリケーション
9.1.2 高速リカバリー
9.2 スケーラビリティを理解する
9.3 現代のアーキテクチャのためのスケーリング:基本的なソリューション
9.4 スケーリング:取引のツール
9.4.1 スケール戦術1:何も共有しない
9.4.2 スケール戦術2:分散させる/9.4.3 スケール戦術3:キャッシュする/9.4.4 スケール戦術4:非同期に処理する
9.5 スケーラブルなシステムの構築
9.5.1 アプローチ1:逐次的にボトルネックを解消していく
9.5.2 アプローチ2:シェアードナッシングな設計をする
9.6 意思決定における考慮事項
9.7 まとめ
第10章 マクロアーキテクチャ:マイクロサービスアーキテクチャでの考慮事項
10.1 決めること1:共有データベースの扱い
10.1.1 解決策1:特定のサービスだけがデータベースを更新する/10.1.2 解決策2:2つのサービスがデータベースを更新する
10.2 決めること2:各サービスのセキュリティ/10.3 決めること3:サービス間のコーディネーション/10.4 決めること4:依存性地獄の避け方
10.4.1 後方互換性
10.4.2 前方互換性
10.4.3 依存関係グラフ
10.5 マイクロサービスの代替としての緩く結合されたリポジトリベースのチーム
10.6 意思決定における考慮事項
10.7 まとめ
第11章 サーバーアーキテクチャ
11.1 サービスの作成
11.2 サービスの作成におけるベストプラクティスを理解する
11.3 高度なテクニックを理解する/11.3.1 代替I/Oとスレッドモデルの使用
11.3.2 コーディネーションのオーバーヘッドを理解する
11.3.3 ローカルの状態を効率的に保存する
11.3.4 トランスポートシステムの選択
11.3.5 レイテンシーへの対応/11.3.6 読み取りと書き込みの分離
11.3.7 アプリケーションでロック(とシグナリング)を使う
11.3.8 キューとプールの使用
11.3.9 サービス呼び出しの取り扱い/11.4 テクニックの実践
11.4.1 CPU性能律速型アプリケーション(CPU>>メモリ、I/Oなし)/11.4.2 メモリ性能律速型アプリケーション(メモリ>>CPU、I/Oなし)
11.4.3 バランス型アプリケーションCPU+メモリ+I/O)
11.4.4 I/O性能律速型アプリケーション(I/O+メモリ>CPU)/11.4.5 その他のアプリケーション分類
11.5 意思決定における考慮事項
11.6 まとめ
第12章 安定したシステムの構築
12.1 システムはなぜ障害を起こすのか。私たちはそれにどう対処できるのか
12.2 既知のエラーに対処する方法/12.2.1 予期しない負荷への対処
12.2.2 リソース障害への対処
12.2.3 依存関係への対処
12.2.4 人が行う変更への対処
12.3 一般的なバグ/12.3.1 リソースリーク
12.3.2 デッドロックと遅い操作
12.4 未知のエラーに対処する方法/12.4.1 可観測性
12.4.2 バグとテスト
12.5 グレースフルデグラデーション
12.6 意思決定における考慮事項
12.7 まとめ
第13章 システムの構築と進化
13.1 実際にやってみる/13.1.1 基本に忠実に
13.1.2 設計プロセスを理解する
13.1.3 決定を下し、リスクを負う
13.1.4 卓越性を求める
13.2 設計を伝える
13.3 システムを進化させる:ユーザーから学んでシステムを改善していく方法
13.4 意思決定における考慮事項
13.5 まとめ
参考文献
索引
訳者あとがき
日本語版 謝辞
訳者紹介/STAFF LIST
奥付

著者プロフィール

  • Srinath Perera(著者)

    ■著者
    ◎Srinath Perera(スリナス・ペレラ)
    これまで20年間ほどApacheオープンソース開発者として活動。Apache Axis2、Apache Airavata、WSO2 CEP、
    WSO2 Choreoのアーキテクチャにおいて主要な役目を担う。さまざまなプロジェクトでSOAPエンジンの設計のほか、
    構築支援、コミッターなどを務める。博士号を取得した後、2009年にオープンソーステクノロジープロバイダー
    WSO2に入社。10以上のプロジェクトと100以上のリリースでアーキテクチャレビューを行う。
    そのほか、何百もの顧客のソリューションアーキテクチャとデプロイメントをレビュー。
    40以上の査読付き研究論文を発表し、他の研究論文からの参照数は数千に上る。

  • 島田 浩二(著者)

    ■翻訳者
    ◎島田 浩二(しまだ こうじ)
    1978年、神奈川県生まれ。電気通信大学電気通信学部卒業。2009年に株式会社えにしテックを設立。
    2011年からは一般社団法人日本Rubyの会の理事も務める。訳書に『スタッフエンジニアの道』
    『ソフトウェアアーキテクチャメトリクス』『ソフトウェアアーキテクチャ・ハードパーツ』
    『ソフトウェアアーキテクチャの基礎』『ユニコーン企業のひみつ』『Design It!』
    『進化的アーキテクチャ』『エラスティックリーダーシップ』『プロダクティブ・プログラマ』
    (オライリー・ジャパン)、『Rubyのしくみ』(オーム社)、『なるほどUnixプロセス』(達人出版会)、
    共著者に『Ruby逆引きレシピ』(翔泳社)がある。

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