2018.04.10
モバイルのさまざまな活用に答えてきた本特集もいよいよ最終章に。閉店準備を進める喫茶店「真夜中のジーニアス」のスタッフたちに、さらなる質問が舞い込んできました。それはモバイルならではのネットワークトラブルとセキュリティ、さらにMacやiPhoneの不具合にまつわる疑問です。この厄介な質問にも最後まで全力で答えていきますよ!
想定外の問題にも対応せよ!
MacBookやiPhoneを持ち歩くモバイラーは、自宅では想定していなかったようなさまざまなトラブルに見舞われることがあります。もちろん、その多くはインターネットにつないで症状を検索すれば解決のためのヒントが見つかることでしょう。
でも、外出先でインターネットにつながらなかったら? あるいはiPhoneが壊れたり電波の届かない場所にいたら? そんなときに頼れるのは自分自身のモバイルに関する知識と経験、想定外の事態に対応するだけの行動力です。そこで、ここでは出張や旅行、ノマドワークなどのシチュエーションで遭遇するであろう、さまざまなモバイルのトラブルに対する解決策を提示していきます。
モバイルならではのトラブルといったら、まずは何といってもインターネット回線に関するものでしょう。応用編でも解説してきたテザリング(インターネット共有)は便利な機能とはいえ、必ずしも万能ではありません。そこで、ここではさまざまな公衆Wi-Fi(無線LAN)サービスの利用法について解説します。
しかし、そうしたインターネットに接続するネットワークを他人と共有するにはセキュリティ上の懸念が付き物です。Macのアクセス権限ごと乗っ取られるハッキングのような事態は滅多に起こらないかもしれませんが、ちょっとした設定のミスや使い方によっては重要な個人情報が流出してしまうことにもなりかねません。そこで、ここではモバイルでの安全なインターネット接続に役立つセキュリティ知識についても解説していきます。
また、モバイルで持ち歩く際に心配なのは、MacBook本体のトラブルや破損、落下、盗難による紛失などのトラブルです。その際に適切な保証の範囲内かどうかで、修理に掛かる費用は大幅に変わります。まず、自分のMacの保証状況がどのようになっているのかを確認する方法、保障対象外だった場合の修理手順などについても解説していきます。これらの知識を持っておくことで、最悪の事態を未然に防ぐこともできるようになるはずです。皆さんも素敵なモバイルライフを!
いつでもどこでもインターネットするには?
iPhoneが壊れてもインターネットにつなげるの?
MacBookシリーズからネットに接続しなければならないのに、頼みの綱のiPhoneが故障してしまったらどうすればよいのでしょうか?
幸い、世の中には公衆Wi-Fiサービスを提供している施設があるので、基本的にはそこを利用すればOK。通信キャリアと契約している場合は、キャリアの無線LANオプションもあります(ただしパソコンから使う場合は有料オプション)。いずれの場合も全国チェーンの飲食店などと提携しているケースが多いので、それを活用しましょう。
また、「格安SIM」のMVNOを使っているユーザの場合は、個別に公衆Wi-Fiサービスと別途契約しておきましょう。いずれのサービスも、どこで利用できるかの情報はWEBで公開されているので、メモしておくとよいでしょう。また、道の駅などの公共施設では、契約しなくても無償で使えるフリーWi-Fiを用意しているケースもあります。初めて行く場所では目的地近辺の無線スポットを調べておくのがおすすめです。
(1)ファストフード店やファミレスでは、店頭に利用可能なWi-Fiのマークが表示されていることがあります。よく行くチェーンの場合はしっかりチェックしておきましょう。
(2)大手通信キャリアはいずれもコンビニ、ファストフード、コーヒーショップなどのチェーン店をカバーしています。ひとまず繁華街に出られれば、かなりの確率でWi-Fiが使えるはずです。
(2)「Wi2 300」は6万カ所(オプションを加えると20万カ所以上)のアクセスポイントが利用可能。月額定額プラン(390円)のほか、一時的に使える「ワンタイムプラン」(350円/6時間)もあります。