2016.07.14
ブートキャンプやエミュレーションソフトを利用して、Macでウィンドウズを動かすためのテクニックを解説します
「MacでWin」に新たな選択肢
前号では、MacやiOSデバイスで、自宅にあるウィンドウズPCにリモートアクセスして仮想マシンのように利用する方法を解説しましたが、今回紹介するのは、クラウド上にあるウィンドウズ仮想マシンをリモートアクセスで利用するサービスです。
「お名前ドットコム」や「さくらインターネット」などのレンタルサーバ事業者は、ウィンドウズサーバ2012R2の仮想マシンのレンタルサービスを行っています。WEBサーバやメールサーバの構築などの用途でリナックスサーバを提供するサービスはよくありますが、両社ではウィンドウズサーバの仮想マシンをレンタルしているわけです。
OSがウィンドウズなので、マイクロソフトが無償提供しているOS X版やiOS版の「リモートデスクトップ」を使えば、MacやiOSデバイスからでもクラウド上のウィンドウズ仮想マシンにアクセスして、利用することができるわけです。
これなら自宅にウィンドウズPCを設置する必要がありませんし、Macのストレージ容量に余裕がなくても関係ありません。ただし、有償のサービスなので月額料金が発生しますが、PC本体やウィンドウズOSのライセンス料、仮想化ソフトなどを購入する必要がないので、手軽に始められるのがメリットといえます。
なお、リモートアクセスなので、標準ではファイルを共有する機能もなく、外付けUSBデバイスなども使えません。しかし、サーバを常時稼働させておき、出先からMacやiOSデバイスで利用するといった、仮想化ソフトとは異なる利用も可能になります。両社とも2週間の無償試用期間を設けていますから、じっくり試してみて、役に立つかどうかを判断してみてください。
Microsoft Remote Desktop
【開発】Microsoft Corporation
【価格】無料
【カテゴリ】Mac App Store>ビジネス
お名前.comデスクトップクラウド
【URL】http://www.onamae-desktop.com