【PR】高速+軽量+タフなSSDでMacの容量不足を解消!|MacFan

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Samsung Portable SSD T3(MU-PT1T0B)

【PR】高速+軽量+タフなSSDでMacの容量不足を解消!

文●加藤勝明

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容量不足をスマートに解消

私はMacを買うときに、予算の許す限り内蔵フラッシュストレージの容量を増量しています。現在メインで使っているiMac(Late2013)を購入したときにも、CPUをコアi7にアップグレードするより、フラッシュストレージを512GBに増量することを選択しました。これなら容量不足の心配はないだろうと、当時は自分の判断を自画自賛していましたが、その見通しは大甘でした。

その理由は、仕事で写真を撮る機会が増え、デジタル一眼で撮影した、ファイルサイズの大きいRAW画像の管理が必要になったこと、さらにパラレルス・デスクトップ上で運用する仮想PCのOS数が増えたことが原因です。みなさんも、気づかぬうちになんらかの理由でデータが増えていることがあるはずです。

こうした状況を打開するにはドライブの増設が必須。増設の選択肢としては、①容量単価の安い外付けHDDを購入する、②手頃なSSDを2.5インチケースに入れて使用する、③持ち運び用に設計されたポータブルSSDを購入する、という3つが候補に上がりましたが、仮想PCのパフォーマンスを考えると低速なHDDは論外。それに、大きくて重いのもマイナスポイントです。手頃なSSDが手元で余っているため②は現実的な方法ですが、既存の2.5インチケースではちょっとかさばるし、無骨なデザインが不満です。

私の中では③の選択肢が有力になりました。いくつかの製品を検討した結果、サムスンのポータブルSSD「T3」にたどり着いたというわけです。

T3は手のひらに隠れるほど小さく、重量はわずか51グラムと軽量。そして何よりも筆者の魂を動かしたのは、インターフェイスにUSB3.1(USBタイプC)を採用している点と、Macに合うメタルフレームのボディデザインでした。前機種「T1」を検討したこともありましたが、プラスチッキーな外装に加え、インターフェイスが「私の中では」使い勝手の悪いマイクロUSBコネクタである、といった点から見送っていました。T3は旧モデルの不満点を見事に解消した製品です。

ちなみに、サムスンはこうしたポータブルSSDのほか、内蔵用のSSDも作っています。中でも、自作PCの世界では有名な内蔵用SSD製品である「SSD 850 EVO」は3コアコントローラの高速な読み書きと、V-NANDテクノロジー(メモリを積層化する技術)による大容量化を実現したハイエンドな製品で、その性能は折り紙つき。T3にも同様の技術が盛り込まれており、性能面での不安要素はありません。

今回は思い切って1TBモデルを選択。約5万5000円とお値段は張りましたが、サブマシンとして使っているMacBookでも利用できるので問題なし。むしろ、iMacのストレージが不足して、ファイル整理でしばらく作業が止まった苦い経験を思えば、これくらいの投資は必要です!

 

とにかく小さい

メモリ素子を垂直方向に重ねて大容量化を実現するテクノロジー「Samsung V-NAND」を採用しているため、T3は驚異的にコンパクト。iPhone 6と比較するとそのすごさがわかるはず。

 

MacBookとの相性も抜群

USBタイプCケーブル1本で動作するため、MacBookとの親和性は高いです。小型・軽量を活かして外でも大活躍。MacBook標準のUSBケーブルだとUSB2.0として認識されます。T3同梱のケーブルにAUKEY社の変換アダプタを経由させることでUSB3.1(Gen1)で動作しました。また、アップル純正の「USB Type-C Digital AV Multiportアダプタ」でもOKでした。

 

 

簡単接続、速度も文句なし!

セットアップはMacとT3本体を同梱のUSBケーブル(タイプCオス↓Aオス)で接続するだけです。初期フォーマットはアップル標準のHFS+ではなく「exFAT」ですが、ウィンドウズとデータをやりとりする機会も多いため、HFS+よりも使い勝手がよいと判断しました。また、exFATのまま使えば、プリインストールされている暗号化ソフトを使えるメリットもあります。

ただ、私が求めているのは読み書きの速さと取り回し。はたしてどのくらい速いのか? スペックだけを見てみると、メーカーの公表するT3の最大転送速度は450MB/秒とのことです。USB接続の小型SSDとしては十分過ぎる速度ですが、メーカー公表値というのは当てにならないことも多いもの。はたして実測でこのスピードが出るのか?

また、他の製品との比較も気になるところです。せっかくなので、超高速な外付けSSDを作って比較してみることにしましょう。2.5インチのケースに「SSD 850 EVO」の2TBモデルを入れて、手作りポータブルSSDを準備しました。メーカー公表の最大転送速度は読み込みが540MB/秒、書き込みが520MB/秒と、T3よりも格上のSSDです。

ベンチマークソフト「クイックベンチ(QuickBench)」で読み書き性能を比較しました。T3は読み込み428MB/秒と、公表値とほぼ同じ、しかも比較用の手作りSSDとほぼ同等の速度が出ています。書き込みは374MB/秒とやや遅くなりましたが、内蔵SSDの代わりに常用できるほどの十分な速度が出ました。

そこで本命の、仮想PC置き場として使ってみました。T3から起動すると、さすがに内蔵SSDよりも起動時間が長くなりますが、USB接続の外付けHDDよりもずっと軽やか。T3に仮想PCを全部移動したおかげで、iMacの容量不足がついに解決しました。外付けなので、MacBookに仮想環境をまるごと持ち込むことも簡単です。

 

 

■QuickBenchの読み込み・書き込みテスト

USB3.0接続としては申し分なし

「クイックベンチ」でシーケンシャルリード・ライト性能をチェック。T3は読み込み、書き込みともにメーカー公表値とほぼ変わらない数値を叩き出しました。また、メーカー公表値では格上にいる「SSD 850 EVO」と、実測ではほとんど変わらないスペックを有していることが分かりました。

 

■Parallels Desktop+Windows 10 Home起動時間

仮想PCの運用にも最適

パラレルス・デスクトップ上で構築したウィンドウズ10の仮想PCを起動し、ロック画面が出てくるまでの時間を比べました。内蔵SSDには敵わないものの、USB3.0の外付けHDDよりもずっと軽快に動作します。仮想PCは頻繁にストレージにアクセスするので、HDDを使うのは命取りです。

 

 

小さくてもボディは頑丈

取り回しに関しても嬉しい点があります。ポータブルストレージで多用されるUSBマイクロBコネクタは耐久性が低いうえにケーブルが太く、カバンの中で場所をとるのが悩みでしたが、T3は本体が小型でケーブルも柔軟性がありスッキリ。コンパクトな設計のおかげか、耐衝撃性能は公称値1500Gで、2メートルの高さから落としても中身は壊れないという頑丈さも気に入りました。これで安心して持ち運べますね。

ただ、ちょっと残念だったのは他社製ケーブルとの相性問題でした。T3とMac本体をつなぎ替えて運用しようと思い、ケーブルを2本用意しましたが、試すと2本ともUSB2.0相当で認識される現象が出現。今のところ同梱ケーブルに勝る相性のものはまだ見つかっていません。ぜひともサムスンにはタイプCオス→Aオスのケーブルや、タイプCネイティブのケーブルなども販売していただきたいです。

 

ケーブルの相性が結構シビア

T3同梱のケーブルだと確実にUSB3.0(5Gb/秒)で認識されますが、市販のケーブルを使うとUSB2.0で認識されることが何度かありました。市販品を使うときにはご注意を。

 

 

加藤勝明の評価

● 重量51gで手のひらサイズ
● タイプCコネクタ採用
● SATA SSDと遜色のない性能

● 市販ケーブルとの相性問題
● 暗号化機能はexFAT専用

 

SPEC

[使用期間]8日
【発売】日本サムスン
【価格】5万5000円前後(1TBモデル)
【URL】http://www.samsung.com/global/business/semiconductor/minisite/SSD/jp/html/portablessdt3/overview.html
【サイズ】 58(W)×10.5(H)×74(D)mm 
【重量】 約51g
【インターフェイス】 USB3.1タイプCコネクタ
【備考】転送性能:最大450MB/秒、暗号化機能:AES256bitハードウェア暗号化、UASPモード:対応、容量ラインアップ:250GB、500GB、1TB、2TB

 

 

加藤勝明 Katsuaki Kato

PC自作系のお仕事も多いため、CPUが云々という記事ばっかりだけど、こういった使って面白い周辺機器系の仕事のほうが精神的に楽だなあと思ったり。仕事のメインマシンはiMac。

 

 

【USB3.1】
USB3.1には転送速度毎秒10Gbpsの「Gen2」モードと、USB3.0を包含する毎秒5Gbpsの「Gen1」モードの2種類がありますが、性能的にT3は後者を採用しているようです。この点では12インチMacBookのUSBタイプCコネクタと同じ実装といえます。

 

【フォーマット】
T3はexFATでフォーマットされているため、OS Xの起動用としては使えませんが、HFS+で初期化し直すことで起動用SSDとして使えます。ただしこの場合、付属ソフトによる暗号化機能は使えなくなるのでご注意を。

 

 



企画協力:日本サムスン株式会社