ひと味もふた味も違う、フレンチ・テクノロジー|MacFan

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IoTのパイオニアや高効率マルチキャスト…トレビアンな技術たち

ひと味もふた味も違う、フレンチ・テクノロジー

文●大谷和利

去る10月4~5日、お台場の日本科学未来館で、「フレンチテックデー」と呼ばれる展示会が開催された。フランスのスタートアップ11社が最新技術や製品を披露したこのイベントは、小規模ながらも洒落た印象で、さらに展示内容も発想の妙が光る興味深いものばかり。その中から、特にiOSデバイスと関連の深いものを紹介する。

 

 

暮らしに寄り添うセンス社

センス社CEOのラフィ・アラジアン氏は、IoT(モノのインターネット)の先駆者的存在で、2003年からビオレ社という企業を率いて家庭用のネットワークロボット「ナバズタグ」を開発・販売していた。ナバズタグとは氏のルーツであるアルメニアの言葉でウサギを意味し、インターネットから天気予報やニュース情報を取得してLEDや音声で知らせたり、別の個体と連動して耳を動かすなど、IoT機器の時代の先駆け的製品だった。

センス社は、元ビオレ社の社員とともに2010年に起業され、ナバズタグの発展形ともいえる「マザー(Mother)」と「モーションクッキー(Motion Cookies)」という製品を作っている。先の製品との違いについて、氏は次のように語った。

「私たちは、こうした製品群のキーワードが『モノ』と『コネクション』だと思っていました。しかし、実際にそうした製品を販売するうち、実は重要なのは『人生』と『その意味』にあると気づいたのです」




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