root権限やroot化…、「root」って一体何?|MacFan

レクチャー macOSのシンソウ

root権限やroot化…、「root」って一体何?

文●千種菊理

知れば知るほど奥深いヨセミテの仕組みを解き明かす

「何でもできる」権限を持つ

「root(ルート)」とは、古来よりUNIXに存在する特権ユーザの名称です。通常、キーボードからコマンドを入力したりGUIからマウスでダブルクリックして起動したプログラムは、それぞれ起動したユーザの権限の中で実行され、そのユーザの権限で読めるファイルだけが読め、書けるファイルだけが書き込めるようになっており、ほかのユーザのファイルは読み書きできないようになっています。しかし、rootユーザならば誰のファイルでも読んだり書いたり、消したりもできます。また、OSを構成するプログラムや設定ファイルのほとんどはrootが所有しているため、これらのファイルを変更することも簡単にできてしまいます。

結果、なんらかの方法でrootというユーザでプログラムを実行できるようになると、そのOSの上では何でもできるようになります。何でもできるというと便利に思えますが、つまりはうっかりファイルを消してしまったり、悪意ある改ざんも行えるようになるので、これは大変なことになるわけです。




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