ヒップスターってだれのこと?|MacFan

Mac Fan編集部ブログ

ヒップスターってだれのこと?

文●編集部

新入社員Yの初ブログ。どうぞよろしくお願いします。

はじめまして。10月より編集部の一員になりました、山本です。
まだまだ勉強中の日々ですが、仕事をする中で出会ったもの考えたことなど、ぼちぼちご紹介していければいいなと思います。

とはいえ、今回は入社後日が浅いということもあり、入社前の読書から。
入社直前に『ヒップな生活革命』(佐久間裕美子著、朝日出版社)を読みました。
現在アメリカで起こっている消費意識の変革の波を、各方面の「ヒップスター」(本書では彼らがその波を同時多発的に起こしていると分析しています)たちの実例を挙げながらレポートする本です。現代日本の消費文化・生活意識を考える上でも示唆に富んだ本で、紹介しだすときりがないのですが、冒頭から気になったのが「ヒップスターのスペック」。
主だったものを挙げてみます。

・コーヒーはインディペンデント系(大手のチェーン系のカフェは好まない)
・地元の個人商店を愛する
・お気に入りの交通手段は自転車で、なるべく車には乗らない
・服装は、古着や個人経営のブランドの商品を好む
・ハリウッド映画よりインディーズ映画
・政治や社会への関心が強く、圧倒的にリベラル寄り
・仕事はクリエイティブ系

そして、

・電話はiPhone、コンピュータはMac

まとめにあるのが次のような言葉です。
「つまり、価値観は主流に与することなく自分のものを持っていますが、パンクやヒッピーといったかつてのカウンターカルチャーの旗手たちとの違いは、主流と共存しながら、自分の商売や表現を通じて自己の価値観を主張していること。パンクやヒッピーの価値観の一部を受け継ぎながら、テクノロジー革命の恩恵はしっかり受けつつ、手を動かして作られるものを評価する、そんな層です。」

どんな形態であれカテゴライズされるというのはあまり気持ちのいいものではありませんが、読者の皆さんにはなにかしら当てはまるものもあったのではないかと思います。(私は…、結構…。)

こうした人たちが、今アメリカで新たな消費文化のムーヴメントを作っている様を、本書はわかりやすく、そして魅力的に伝えています。
このような風潮はアメリカだけでなく、今の日本においてもある程度感じることができるのではないでしょうか。

消費文化は時代によって変化するものですし、こうした流れがマスになるのか、また良いものとなるのかはわかりません。しかし、それを作り出す(かもしれない)読者の皆さんに向けて、わくわくするような情報・体験を伝え、恥ずかしげもなく言ってしまえば、「より良い社会」を作るアシストをするのが仕事だと思っています。

というのが、仕事を始めるにあたって考えたことなのでした。所信表明のようなもので長くなりましたが、次回はもうちょっとほわっとゆるっといこうと思います。

さて、来週29日(水)は Mac Fan12月号の発売日です。
17日に発表された OS X Yosemite や iPad Air 2 などの新製品の情報が満載!!
どうぞご期待ください。