Kanex ATV Pro|MacFan

文●編集部

現在発売中の6月号第2特集の評判が上々でホッとしています。実は今号は1特に「プ
ロフェッショナル」なMacユーザを取り上げ、2特では「iPadの法人導入」というこれ
またコンシューマーからはかけ離れた特集を行いましたので、その反応がとても気に
なっていたわけです。

アップルが垂直統合型の企業方針を貫き、今や時価総額世界一にまで上りつめたこと
は本誌読者の方であればご存じのことと思います。すべてはエンドユーザのために、
自分たちは何を革新し、どう提供すればいいのかを考え抜いて、愚直に実行してきた
結果だとは、よくいわれている話です。

しかし、iPhoneが世界中を席巻し、iPadもiPhone以上の右肩上がりで急成長する中に
おいて、アップルが定義するエンドユーザは、かつてMacがコンシューマーとプロフ
ェッショナル、デスクトップとポータブルにマトリクスした時代とは明らかに異なっ
ています。まさに生態系ともいえるアップルプラットフォームは、あらゆる層のエン
ドユーザに今、受け入れられ、使われ始めています。

その証拠がこの数字でしょう。iOSデバイスは2011年だけで1億5600万台、Macは誕生
から28年かかって1億2200万台です。iOSデバイスの躍進の背景にはBYOD(Bring Your
Own Devices)の考えを持つエンドユーザが間違いなく大勢います。「これは自分の
仕事に使えるぞ」と。その先にはきっと、従業員というエンドユーザに行き渡り始め
ることでしょう。

Mac FanがMacのファンじゃなくなる、という話ではありませんよ。念のため。こうし
てアップルが切り開いたモバイルファーストの時代に、本誌読者諸兄もついてきてほ
しい、そんな思いが「iPadの法人導入」特集にはあります。ちなみに、来月からこの
テーマでいくつか講演をさせてもらえることになりました。

さて、ようやく今日のコラムの本題です。iPadとApple TVを使ってプレゼンしたいな
と思っていたら、「HDMI to VGA」なる変換アダプタがKanex社から発売されたという
ニュースがMACお宝鑑定団に出ていました。でもまだ日本には入ってきていない様子
です。フォーカルポイントさんあたりで、可及的速やかに取り扱ってくださることを
期待しています。これがあればHDMI入力を持たないプロジェクタでもAirPlayでプレ
ゼンできます。よろしくお願いします。

Kanex ATV Pro
http://www.kanexlive.com/atvpro

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