メディア化する企業はなぜ強いのか?|MacFan

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メディア化する企業はなぜ強いのか?

文●編集部

師走の忙しさが今年もやってまいりました。年末に向け、いろいろな仕込みの最終段階に入りつつあります。それが終われば12月27日発売号の校了があり、それが終われば忘年会と来年の仕込みと大掃除…。あっという間に12月が終わりそうです。

さて、今日は私が尊敬してやまない偉大なる編集者、小林弘人氏の新刊『メディア化する企業はなぜ強いのか?』のお話。献本いただきました。

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かつての出版社や放送局のように、新時代の企業は自らメディア化し、編集者が情報を編んで出版するように、自社の強みやメッセージという情報を編んでコンテンツ化し、ソーシャルメディアを通じ、押しつけではなく、ユーザとの真摯な対話と有益な情報の見せ方の中で自社への信頼関係を築いてくことが重要。その考え方と実践のヒント、先駆的企業事例を交えた内容になっています。

実はまだ途中の段階なのですが、いちいち納得することが多く、企業としてのリアリティ(本質、強み)を伝えるために、WEBマーケティングを道具としてどう使っていけばいいのかがわかりやすく解説されている良書です。ご興味のある方はぜひお読みください。

一方で、我々出版社や編集者にとって頭の痛い指摘も数多く散りばめられていました。正確には斜陽産業になって久しい紙出版を前提としている者にとってといったほうが正しいですね。潤沢な情報は無料になりたがり、希少な情報は高価になりたがる。編集者の強みは何なのか、もっと広い視野と行動力で編集力を活かしていきたいと、次のビジネスプランを考える次第です。

ちなみに小林弘人さんをご存じない方のために少々ご紹介しますと、かつての『ワイアード日本語版』創刊編集長であり、WEBでは「ギズモード・ジャパン」を立ち上げ、インターネット黎明期から企業WEB、ソーシャルメディアプロデュースを手がけてこられた方です。通称コバヘン。私も一応コバヘンですが、足元にも及んでいません…。