WEBブラウザで閲覧できる!? 新しい電子書籍のシステムが登場|MacFan

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WEBブラウザで閲覧できる!? 新しい電子書籍のシステムが登場

文●編集部

2012年12月1日、電子書籍のファイルフォーマット「.book」の開発やデジタルマガジンストア「理想書店」の運営などを手がけるボイジャーの発表会がありました。

発表された内容は「BinB」というWEBブラウザを使用した新しい電子書籍システムで、一言でいうとWEBブラウザを電子ブックのビューアにしてしまうというものです。



現在でもWEBブラウザを利用した電子書籍の閲覧システムは存在しますが、BinBではHTML5を利用することでプラグインなどを導入せずに閲覧が可能になるという点が違います。プラグインが必要ないので、HTML5に対応したブラウザさえ搭載していれば、Macやウィンドウズマシンに限らず、iPhone/iPad/アンドロイド端末のようなモバイル機器でもアプリいらずで電子書籍が読めるようになるというメリットがあります。



ビューア機能としては、縦書き・横書き変換、本文検索、文字の拡大・縮小などのほか、ブログに本そのものを埋め込める機能(サムネイルをクリックすることで書籍の内容を読める機能。全文読むにはBinBへのログインが必要で、ログインしていない場合は無料のサンプルページの分だけ読むことが可能です)や、ツイッターやフェイスブックとの連動機能などが発表会では確認できました。



発表会の冒頭で同社の代表取締役である萩野正昭氏は、「私たちの責任ですが、現在のフォーマットやデジタルマガジンストアの乱立が電子書籍の普及を妨げる原因となっています。BinBはこの問題を解決するべく、20年電子書籍市場に関わりを持ってきたボイジャーの回答です」と語り、その力の入れ具合を感じ取れました。

アマゾンが電子書籍市場への参入を発表したり、ソニーが電子書籍リーダの新モデルを投入(ついにMacに対応!)したりなど、日本でも電子書籍市場の動きが以前にも増して活発化しています。

アップルやグーグルなど海外勢が主導権を握るのか、それとも日本勢が巻き返すのか。今後の動向に注目したいと思います。