モバイル通信も100Mbpsオーバーの時代へ?|MacFan

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モバイル通信も100Mbpsオーバーの時代へ?

文●編集部

本日、ソフトバンクの新製品発表会に行ってきました。オープニングから孫社長が出ずっぱりで、9種類のスマートフォン(アンドロイド端末)、従来型の3G携帯1機種、ホームセキュリティ端末1機種を紹介。なかなかお面白い機種がありましたので、気になる方はマイコミジャーナルをご参照ください。

ちなみに、auとiPhone絡みの質問はすべてノーコメントでした。


新製品を紹介する孫正義社長

この会の冒頭で、ソフトバンクはモバイルインターネットの分野に今後さらに力を入れていくと語ったのですが、その言葉通り下り42Mbpsでの通信に対応したULTRA SPEED対応端末を4機種投入。そして、サプライズとして下り110Mbpsでの通信に対応したサービス「Softbank 4G」を発表しました。

Softbank 4Gは「XGP(eXtended Global Platform)」という2.5GHz帯を使用したウィルコムの高速通信技術を元にしたもの。XGPを使用した事業は、現在ソフトバンクの子会社であるワイヤレスシティプランニングがウィルコムから引き継いでいるのですが、Softbank 4GはソフトバンクがワイヤレスシティプランニングのMVNO(Mobile Virtual Network Operator:他社の通信インフラを使用しサービスを行う会社のこと)としてXGPサービスを活用することで実現しています(XGPをさらに高速化したAXGPという技術を利用しているとのことです)。

サービスのスタートは11月1日からなのですが、Softbank 4Gに対応したモバイルルータ「ULTRA WiFi 4G Softbank 101SI」(この製品の下りの最高速度は下り76Mbps)の発売が2012年の2月以降なのに加えて、通信料金もまだ決定していないとのことなので、実際に活用できるのはもうしばらく後になりそうです。

現在モバイルの高速通信サービスは、NTTドコモのXi(クロッシィ)、KDDI(au)グループのUQコミュニケーションズが提供する「モバイルWiMAX」、ソフトバンク・モバイルが提供する「URTLA SPEED」があります。それぞれの通信速度(以下数字はすべて理論値)は、Xiは最大37.5Mbps(一部の屋内で75Mbps)、モバイルWiMAXは最大40Mbps、ULTRA SPEEDは最大42Mbpsとなっているので、Softbank 4Gがスタートしたら頭ひとつ抜け出した格好になります。

ただ、NTTドコモは75Mbpsで通信できるスポットを増やしてきていますし、モバイルWiMAXは2013年初頭に150MbpsのWiMAX2サービスを開始予定です。今後、通信キャリアの速度競争には目が話せなくなりそうです。


孫社長と応援に駆けつけた上戸彩さんとウルトラマン

ちなみに、Softbank 4Gは通信速度の高速化もありますが、実は最大の狙いは枯渇しつつある3G回線の分散化ではないかと思ってみたりします。