アップルがいうところの革新|MacFan

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アップルがいうところの革新

文●編集部

OS X Lion、ダウンロード販売が始まりましたね。待ってましたとばかりにさっそくインストールされた方々の悲喜交交が、ものすごい勢いでツイッター上に溢れかえっています。スクロール操作に戸惑う~!レベルであればまだよいほうですが、アレがなくなったコレがなくなっちゃった、ソフトが動かない~などと慌てることがきっとあるでしょう。メインマシンの、特に業務用でのご利用には、くれぐれもお気をつけください。

ちなみにLionがGM(ゴールデンマスター)になったのが7月2日。すでに2週間以上経っていますので、早々にもアップデータが登場することになると思われます。しかしまあ、いろんな意味で時代が変りましたね。4GB近くあるOSが、クリック1つでポチっとダウンロード購入ができてしまう時代になってしまったわけです。

そしていずれ振り返ってみたとき、あの時がソフトウェア流通のターニングポイントだったんだなあと印象づけられる出来事として、「重さ以外は、ほとんどすべてを持つノートブックです。」「ミニなのはサイズだけ。」のキャッチコピーを引っさげた、光学ドライブを持たないLionプリインストールの2機種が発売開始になりました。新MacBookエアと新Macミニです。

新Macミニを紹介するアップルWEBページには、こんなコピーもありました。「必要なものだけ。不要なものはありません。」たしかに今日、個人的には光学式ドライブを利用する機会はほとんどありません。「音楽や映画が欲しくなったらiTunes Storeへ。」たしかに今日、というかもうずいぶん前から個人的には光学式ドライブを使っていません。「アプリケーションはMac App Storeからワンクリックでダウンロードできます。」たしかに今日、App Storeの便利さを知ってしまった以上、余程のことがない限り個人的にはパッケージに手が伸びません。

ただし、そうはいっても、いざというときの利便性がまだ光学式にあるのも事実。他のMacやPCのドライブから認識させたり、外付けをいちいちつなげるのはやっぱり面倒で時間もかかります。でもその、いざというときも、たぶん近しい将来にはなくなるんだろうなあと思います。アップルがいうところの革新とは、まったく新しいものを生み出すのではなく、未来に普通にあるものを今作り出すことですから(失敗もありましたけどね)。