【実機レビュー】Soundcore H30i|MacFan

プロダクト&リリース 検証炎

【実機レビュー】Soundcore H30i

文●早川厚志

Mac・iPhone・iPadと使える新作アクセサリを徹底レポート!

Soundcore H30i

 

私が検証しました!
折原一也

大画面テレビやスピーカ・イヤフォンなど映像と音が専門のAVライター/評論家。ITはMacとPCを併用する自称中立派。YouTube「オリチャンネル」でもレビューを発信中。

 

[SPEC]
【発売】アンカー・ジャパン
【価格】5490円
【主な仕様】[重量]約183g、[対応コーデック]SBC、AAC、[入力端子]3.5ミリイヤフォンジャック、[再生可能時間]最大70時間、満充電までの時間]約2時間、[充電端子]USB-C、[付属品]3.5mm AUXケーブル、USB-C to Aケーブル、クイックスタートガイド&安全マニュアル、 [URL]https://www.ankerjapan.com/products/a3012

 

 

お値段5490円でコスパ良好なモデル

イヤフォン派の皆さん、ヘッドフォンを試してみたいと思ったことはないですか? 気負いすぎずラフに試してみるなら、「サウンドコア H30i(Soundcore H30i)」はかなりアリですよ。ノイズキャンセリングや外音取り込み機能は搭載されていませんが、音質のまとまりがよく、5490円とコスパに優れた製品なんです。

本製品は、同社がはじめて手掛けたオンイヤ型のヘッドフォンです。オンイヤ型とは、イヤカップが耳の上に乗るようにフィットする形状のこと。耳をすっぽり覆うオーバーイヤ型(アラウンドイヤ型とも呼びます)のようなゆったりした装着感&大きめな本体サイズではなく、耳を挟み込むようなスリムフィット系で、重さも約183グラムと軽量です。

また、デバイスとの接続には有線もしくはブルートゥース5.3(Bluetooth 5.3)が利用でき、マルチポイント接続にも対応します。さらに、「サウンドコア(Soundcore)」アプリを使えば、音質を自分好みにカスタマイズできちゃいます。

 

ノリよく音楽を聴ける価格以上の重低音

ヘッドフォンを選ぶときにもっとも気になるのは、やっぱり音楽を聴くときの音質ですよね。さっそく「アップルミュージック(Apple Music)」で音楽を聴いてみると、わかりやすく重低音志向のサウンドでした。リズムは鈍く叩きつけるようなパワーでズンズンと空気を振動させ、ライブ感のある音の広がりや歌声のクリアさも優秀。高域もキレのいいタイプでした。ジャンルの得意不得意でいうと、洋楽やダンス系のポップスと相性抜群で、ボーカル中心のJ−POPやアニソンもカバー。一方、ジャズやクラシックなど管楽器がメインの楽曲はちょっと物足りない印象でしょうか。

「ユーチューブ(YouTube)」でも動画を再生してみましたが、こちらも低音の迫力を感じます。ミュージックビデオの再生にも相性が良いですし、やはり価格を考えると満足度のあるサウンドですね。

また、「ズーム(Zoom)」で通話性能も試してみました。公式Webサイトの製品情報にはマイク性能について特別な記載はないものの、こちらも予想外によくできた通話音質です。人の声はクリアに拾い、一方で部屋の中で流れていたテレビの音声はほぼ拾いませんでした。これなら、ビジネス用途で会社や自宅に導入するのもアリですね。

さらに、最近のワイヤレスヘッドフォンは連続再生30~50時間前後という製品が多い中、本製品は最大70時間もバッテリが持続します。こまめな充電が必要ないのも素晴らしいですね。コスパと持ち出しやすさに優れた本製品は、ヘッドフォンの入門機として選ぶのに最適でしょうし、重低音サウンドを楽しみたい人、会社や自宅で使うサブ機が欲しい人にもおすすめできるでしょう。

 

【POINT】イヤパッドが耳に密着

クッション性の高いイヤパッドが耳に密着してくれます。ノイズキャンセリング機能はありませんが、密閉感がしっかりあることで雑音の低減に役立ってくれます。

 

【POINT】マルチポイント接続が便利

Bluetoothで2台のデバイスに同時接続できます。たとえば、音楽リスニングと電話にiPhone、動画視聴とビデオ会議にMacを使いたい場合、それぞれのシーンでデバイスを接続し直す必要はありません。

 

検証報告

□ヘッドフォンの中では軽量かつスリムなオンイヤ型。持ち運んで使う用途に向いているでしょう。
□イヤフォンでは再現が難しい、重低音を重視したサウンドが特徴的。管楽器がメインでない楽曲を十分楽しめます!

 

製品貸与●アンカー・ジャパン