【実機レビュー】SSD-PEU4Aシリーズ|MacFan

プロダクト&リリース 検証炎

【実機レビュー】SSD-PEU4Aシリーズ

文●小枝祐基

Mac・iPhone・iPadと使える新作アクセサリを徹底レポート!

SSD-PEU4Aシリーズ

 

私が検証しました!
小枝祐基

PC、Mac、家電・デジタルガジェット周りを得意とするフリーライター。著書に『今日から使えるMacBook Air & Pro』(ソシム)、『疲れないパソコン仕事術』(インプレス)など。

 

[SPEC]
【発売】バッファロー
【価格】3万6800円(1TB)、4万9100円(2TB)
【主な仕様】[サイズ(W×H×D)]約63×16×118mm ※突起物を除く、[重量]約190g、[本体端子]USB-C、[付属ケーブル]USB4(Gen 3×2)ケーブル(USB-C to C/約30cm)、[読み込み速度]3800MB/秒以上(共通)、[書き込み速度]3700MB/秒以上(2TBモデル)、3600MB/秒以上(1TBモデル)、[URL]https://www.buffalo.jp/product/detail/ssd-pe2.0u4-sa.html

 

 

転送速度が爆速かつ熱対策も万全なSSD

約2年前に購入したSSDケースとM・2 SSDを使っているのですが、ノーブランドのケースのためか、長時間使っていると高温になるのを不安に感じていました。これを信頼できるメーカーの外付けSSDに買い替えようとして見つけたのが「SSD-PEU4Aシリーズ」。今回、メーカーさんにお借りして試してみました。

本製品はUSB4(Gen 3x2)での接続に対応しているのが特徴で、同規格に対応するMacBookプロやMacミニ、Macスタジオなどと相性抜群です。メーカー公表値が読み込み3800MB/秒以上、書き込み3700MB/秒以上というとおり、ベンチマークソフトで計測してみると読み書きともに3000MB/秒を超えていました。また、M2搭載MacBookエア(サンダーボルト3接続)でも試したところ、こちらも3000MB/秒を超える数値を記録。大容量のデータをバックアップしたいときもかなりの時短が見込めそうです。

 

ファンの冷却効果はマイナス約10度!

本製品のもうひとつの特徴が、ケース内部に冷却ファンを搭載している点です。本体天面の中央部にスリットがあり、本体の両側面をプッシュすることでこれが開閉します。開いている状態だとファンが回り、本体内部の温度上昇を抑えて速度低下を防げるのです。

筆者も実際にファンを動作させてみたところ、動作音はかなり静かで「ホントに回っているの?」と不安になるほどでした。そこで、手元のSSDケースと本製品で、どれだけ温度上昇や速度低下の違いがあるのかチェックしてみました。検証にはベンチマークソフトを使い、転送速度の変化を30分間記録。併せて5分おきに表面温度を測り、発熱状況を確認しました。

まず発熱については、SSDケースが全体的に熱くなっていくのに対し、本製品は高温になる部分がスリット付近に集中しているという違いがありました。この差は意外と大きく、SSDケースは30分後に全体が50度近くに達しています。手で持つのは厳しい温度でしたが、本製品はスリット部を除いてせいぜい40度程度なので「ちょっと熱いかな」くらいの感覚でした。

転送速度にも差がありました。開始後20分の段階でSSDケースは書き込み速度が大きく落ち始めた一方、本製品は30分間安定した転送速度を保っていました。もちろん、それぞれ内蔵しているSSDが異なりますし、発熱のほかにも速度低下の原因はあるかもしれません。しかし、いずれにしろ本製品なら安心して使えるのは間違いありません。

なお、本製品の価格は2TBモデルで4万円台とそこそこ高価です。ただ、40Gbps対応のM・2 SSDとSSDケースを購入してもおそらく3万円は超えるはず。差額で“安心感”が手に入ると思えば、むしろお買い得かもしれません。

 

【POINT】30分間使っても転送速度を維持

本製品と比較用SSDを使い、「Blackmagic Speed Test」で5分ごとの転送速度の平均値を比較。本製品は安定して3000GB/秒前後が出ていた一方、比較用SSDは徐々に速度が低下しています。

 

【POINT】本体の温度が上がりにくい

本製品と比較用SSDの表面温度を5分ごとに測定。比較用SSDは全体的に温度が上昇しているのに対し、本製品はスリット付近が高温になるものの平均して温度上昇が抑えられていました。

 

検証報告

□冷却ファンを搭載しているのが特徴的。比較した製品と比べて、約10度も発熱を抑えることができました!
□高負荷な作業時でも速度低下が抑えられるので、macOSをインストールして起動ディスクにする使い方もおすすめ。

 

製品貸与●バッファロー