プロダクト&リリース 検証炎

【実機レビュー】ハイブリッドインスタントカメラ「INSTAX mini Evo」

 

私が検証しました！
早川厚志

フリーライター兼フォトグラファー。Mac用ソフトの新着情報をお知らせするWebサイト「新しもの好きのダウンロード」を27年間運営しており、Macに入っているソフトは1000本以上。

 

［SPEC］
【発売】富士フイルム
【価格】オープン価格
【実売価格】2万8600円
【主な仕様】［本体サイズ（H×W×D）］87×122.9×36mm、［重量］約285g、［撮像素子］1／5型CMOS原色フィルタ、［焦点距離］f=28mm（35mmフィルム換算）、［記録画素数］2560×1920ピクセル、［露光画素数］1600×600ドット（スマホアプリからの印刷時は800×600ドット）、［URL］https://www.apple.com/jp/airpods-pro/

 

 

インスタントカメラにデジタル技術が融合

僕は学生時代、撮った写真をその場で出力できるインスタントカメラを愛用していました。それがiPhoneの登場以来、僕の中では“撮ってすぐ見られる”ことが当たり前になり、インスタントカメラはタンスの奥にしまわれることに。しかし最近、若い知人が「チェキ」で楽しんでいる様子を見て、インスタントカメラを使いたい気持ちが再燃しました。チェキだと、かわいらしいルックスで僕に似合わないかなと思っていましたが、「インスタックス・ミニ・エヴォ（INSTAX mini Evo）」のクラシカルな雰囲気にひと目ぼれ。最近発売された新色のブラウンを注文しました。

本製品の価格は3万円弱と、インスタントカメラにしてはお高めです。その理由は、撮影した写真をその場でプリントできるインスタントカメラとしての機能と、デジタル技術による画像の編集加工機能を組み合わせた“ハイブリッドインスタントカメラ”だからです。一般的なインスタントカメラは、シャッターを押すとすぐに写真が出力されますが、本製品の場合は撮った写真が内蔵メモリか別売りのマイクロSDカードに保存され、あとからお気に入りの写真を選んでプリントできるのが特徴。自分が気に入った写真を選んでプリントできるわけです。

 

オジサンが持っても違和感がない上質さ

本製品を手にした第一印象は「軽い！」でしたが、それでいて安っぽさはありません。むしろレザー調の質感とシルバーの塗装による高級感があるので、オジサンが持っても違和感がないのです。

カメラ性能としては、ソフトフォーカスや光漏れなど10種類の「レンズエフェクト」と、レトロやモノクロなど10種類の「フィルムエフェクト」が用意されています。これらを組み合わせることで、合計100通りの撮影エフェクトから好みの味つけで表現できるのがポイントです。なお、エフェクトを適用するにはレンズダイヤルとフィルムダイヤルを回すだけでOK。メニュー画面を見ながらボタン操作をする必要はありませんし、“クラシックカメラを操作している感”を楽しめる要素なので気に入っています。

また「インスタックス・ミニ・エヴォ」アプリを使えば、本製品で撮影・プリントした写真をスマホに転送できますし、逆にスマホで撮影した写真を本製品に転送してプリントすることも可能です。つまり本製品は“プリンタ”としても活用できるんです。ちなみに先日、オフ会に参加する際に必要な名札を忘れてしまいました。しかし、その場でiPhoneを使って名刺を作成し、本製品でプリントすることでことなきを得ました。

インスタントカメラの魅力を継承しつつ、より便利なプロダクトとして進化したのが本製品というわけです。「昔はインスタントカメラを使っていたけど今は離れている」そんな人にこそ試してみてほしい製品です。