プロダクト&リリース 検証炎

【実機レビュー】チャージ式モバイルルータ「CHEETAH WiFi」

 

私が検証しました！
小平淳一

長野県で暮らすITライター＆編集者。長野県はどこに移動するにしても山越えなので、電波の弱いところで仕事の緊急対応が発生することも多いです。

 

［SPEC］
【発売】Seegram
【価格】データ容量＋本体：2万980円（10GB）、2万2980円（30GB）、2万3980円（50GB）、2万5980円（100GB）
【サイズ（H×W×D）】68mm×121ｍｍ×12mm
【上り最大速度】50Mbps
【下り最大速度】150Mbps
【Wi-Fi】IEEE802.11b／g／n
【同時接続台数】最大10台（推奨は5台まで）
【インターフェイス】USB-C（充電用）
【バッテリ容量】3000mAh
【URL】https://cheetahwifi.seegrammobile.jp/lp/

 

 

通信したい容量が月によってバラバラ

出先で仕事をする際、これまでiPhoneのテザリングを使っていました。私はソフトバンクのデータ通信無制限プラン「メリハリ無制限」を契約しているのですが、実はデザリングに関しては「月30GBまで／超過後は速度制限」という条件があります。しかし、印刷物など容量の大きいデータをMacでやりとりしていると、上限を超えてしまうことも多いのです。

そこで定額制モバイルルータの導入も考えましたが、私の場合は出張の頻度および使うデータ通信量が月によってずいぶん差があります。ほとんど使わない月があるのに、定額を支払続けるのは釈然としません。よい方法はないかと探して、辿り着いたのが「チーター・ワイファイ（CHEETAH WiFi）」でした。

本製品はチャージ式のモバイルルータで、契約料金や月額料金はかかりません。チャージしたデータ通信量は丸々1年間有効なので、使いたいときに使いたい分だけ利用できるというわけです。まさに筆者にピッタリの製品だと感じて、すぐさま入手しました。

 

速度を確認しながら使うのがオススメ！

モバイルルータの導入を考えるとき、もっとも気になるのは、やはり通信速度ではないでしょうか。長野県の郊外にある自宅周辺で計測したところ、本製品はiPhoneのテザリング（先述のソフトバンクでのキャリア通信）と同レベルの速度を実現しました。一方、市街地での計測では、iPhoneのほうが良好な結果に。これは本製品が4Gのみに対応しているのが理由で、5G対応地域ではどうしても差が出てしまいます。通信速度を計測できるWebサイトなどでそれぞれの速度を検証し、そのときの状況によってはiPhoneのテザリングを併用するのも有効でしょう。

電波のつながりやすさは、ソフトバンクと同等かそれ以上です。本製品はドコモ／au／ソフトバンクの電波に対応し、最適な電波を自動で選択してくれます。なお、試しに長野県の山奥にあるキャンプ場に持って行きましたが、iPhoneでギリギリつながるところでは本製品も同じようにつながり、iPhone単体でつながらない場所に移動すると、本製品もつながらなくなりました。

現在、モバイルルータは5G対応かつ容量無制限で実質月額4000円前後という製品が主流です。本製品は端末代とデータ容量代で初期費用に2万円強がかかりますが、月額料金が発生しない気楽さを考慮すると魅力を感じる人もいるのではないでしょうか。また、競合となる容量チャージ式のモバイルルータもいくつか展開されていますが、本製品は海外で使えるデータプランが提供されており、本体形状もスリムなカード型なのが特長。今すぐ海外に行く予定がなくても、せっかくなら海外旅行で使える製品を買っておくという選択はアリだと思います。