【実機レビュー】人間工学デザインが魅力の「Pro Fit Ergo TB550 トラックボール」|MacFan

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【実機レビュー】人間工学デザインが魅力の「Pro Fit Ergo TB550 トラックボール」

文●小枝祐基

Mac・iPhone・iPadと使える新作アクセサリを徹底レポート!

Pro Fit Ergo TB550 トラックボール

 

私が検証しました!
小枝祐基

PC・Mac関連の記事執筆、家電・デジタルガジェットのレビューなどを執筆するフリーライター。著書に『今日から使えるMacBook Air & Pro』(ソシム)など。

 

[SPEC]
【発売】アコ・ブランズ・ジャパン
【価格】1万2100円
【サイズ(H×W×D)】138×93.5×50mm
【重量】143g
【接続方式】Bluetooth LE、2.4GHzワイヤレスナノレシーバ、USB 2.0
【ワイヤレス接続範囲】10m
【機能割当可能ボタン数】7個
【DPIオプション】4段階(400/800/1200/1600DPI)
【URL】https://www.kensington.com/ja-jp/

 

 

人間工学デザインの疲れにくい本体設計

Macでの作業中、トラックパッド利用時に中指や薬指に疲労を感じたときには、マウス操作に切り替えています。同じく、マウス操作で手首や人差し指に疲れを感じてきたら、トラックパッド操作に戻していました。そんな日々を過ごしていたので、指でボールを転がして使用する「トラックボールマウス」だと疲れにくくなるのか気になり、今回試してみることに。「手元が疲れにくそう」「カスタマイズ性が高そう」という2つの条件に当てはまる製品を検討して選んだのが「プロフィット・エルゴ・TB550(Pro Fit Ergo TB550)」です。

まず本体は、男性の手のひら全体をしっかりと乗せられる比較的大きめのサイズ感です。小指の方向に向かって45度の傾斜がついているエルゴノミクス(人間工学)設計で、手首は完全には下を向かず、斜めに浮かせるような楽な姿勢が保てます。

マウス先端から中央にかけて高低差が少ないので、人差し指や中指の腹に少し力を入れれば、指先に負荷をかけずクリック操作も行えました。

また、購入前はトラックボール操作時の親指への負荷が気になっていましたが、本製品は親指の付け根部分に隆起があり、親指をしっかり支えてくれます。各ボタンのサイズも比較的大きめで無理なく押せる点も、疲れにくさや誤操作防止に寄与している印象。第一目標だった「疲れにくい」という点を大きくクリアしていますし、トラックボールの使い勝手にも思いのほか違和感を感じませんでした。

 

専用ソフトを使ったカスタマイズが楽しい

快適に操作するためには、どれだけ自分好みにカスタマイズできるかも重要です。思うようにマウスポインタを動かすためにはポインタの速度が重要ですが、本製品は本体裏面のボタンを使って4段階で調節できます。さらに、「ケンジントンワークス(KensingtonWorks)」という専用ソフトを使えば、より細かく設定可能です。デフォルトの速度を11段階から選べるほか、[コマンド(command)]キーなどを押したときだけ特定の速度に変更できる設定も用意しています。たとえばポインタ速度を遅めに設定しておいて、細かな操作をする場合のみ切り替えるといった使い分けも可能です。

また、各種ボタンの機能割り当てを変更することでもマウスの使い勝手は格段に向上します。本製品の場合、7つのボタンに任意のショートカットキーを登録できるほか、同ソフトに用意された「Webブラウザ」「ビデオ会議」などのカテゴリから、よく使う操作を選んで設定することもできます。アプリ単位での設定にも対応しているので、1日に何度も行うルーティン作業をボタンに割り当てることで作業を格段に効率化できます。

ともあれ、トラックボールマウスを使い始めるなら本製品で間違いありませんでした。疲れ軽減を目指すならお試しあれ。

 

 

【POINT】ラクな姿勢で操作できる

小指に向かって斜めになるデザインは、手首への負担が少ない印象でした。親指を左右に動かしてトラックボール操作したときも、常に親指の付け根が支えられている感覚があるほか、細かな操作も行いやすかったです。

 

【POINT】カスタマイズも簡単

「Kensington Works」ソフトで、各ボタンの機能割り当てを変更できます。自分好みにショートカットキーを設定するほか、用意された候補から選ぶことでも設定可能。ソフト単位で機能を切り替えできるのもポイントです。

 

検証報告

□本体は大きめですが、指の動きが最小限に抑えられるので疲れにくかったです。手元の疲れが気になる人は試す価値アリ!
□設定が豊富で、自分仕様にカスタマイズできます。最大3台までのデバイスとのマルチペアリングに対応するのもポイント。