フォーカルポイント | Shokz OpenFit|MacFan

アラカルト アップルのミカタ

フォーカルポイント | Shokz OpenFit

文●栗原亮(Arkhē)構成●Mac Fan編集部写真●黒田彰

今おすすめの最新プロダクトの魅力に迫る!

フォーカルポイント株式会社

MacやiPhoneなどのAppleデバイスや、デジタル・ガジェット関連のアクセサリ・周辺機器の中でも、特に魅力に溢れ、ユーザの暮らしをより豊かに変え、ライフスタイルが変わるような優れた製品を探し出し日本市場に発信しています。【URL】https://focal.co.jp

 

Shokz OpenFit

[発売]フォーカルポイント[価格]2万4880円(フォーカルポイントダイレクト価格)
[URL]https://focalstore.jp/product/shokz-openfit/

骨伝導テクノロジーを取り入れたイヤフォンのトップブランド・Shokzが、オープンイヤーのコンセプトを継承しつつ開発した完全ワイヤレスイヤフォン。落ち着いたベージュとスタンダードなブラックの2色展開で、接続はBluetooth 5.2を採用。連続再生時間はイヤフォン単体で最大7時間、充電ケースを利用すれば28時間となっています。

 

 

【私がレビューします】
Mac Fan編集部 笹本貴大

本誌編集長。もともと「OpenMove」を使っていましたが、今回「OpenFit」を試しておったまげ。手放せなくなりそうです。

 

 

 

クラウドファンディングで新記録を達成

近年はアップルの「エアポッズ(AirPods)シリーズ」をはじめとした完全ワイヤレスイヤフォンが人気です。オーディオメーカー各社からさまざまな製品が登場していますが、現在主流のカナル型やインナーイヤー型のイヤフォンは長時間装着していると違和感を覚えてしまう人もいるのではないでしょうか。私自身もイヤピースを交換するなど負荷を軽くする工夫を試しましたが、この問題は完全には解消していません。開放型ヘッドフォンという選択肢もありますが、イヤフォンほど軽量ではなく音漏れもするので職場で装着するのは憚られます。

こうした悩みをお持ちの人にもおすすめできるのが、オープンイヤー型ワイヤレスイヤフォンの「ショックス・オープンフィット(Shokz OpenFit、以下オープンフィット)」です。今年春に実施されたクラウドファンディングでは過去最高の支援額を記録するなど、多くの注目を集めています。

ショックスと言えば、骨伝導イヤフォンの分野では圧倒的なシェアを占めるブランドです。しかし、オープンフィットは骨伝導式ではなく、ドライバユニットを外耳道のすぐ上に配置するオープンエア型となっています。このタイプのイヤフォンはあまり試したことがないため、長時間での装着感や音質、音漏れはどうなのか、実際に使って確認してみることにしました。

 

耳を塞がないのに音漏れが少なく聴きやすい

USB−Cポートとインジケータの付いたスリムな充電ケースを開くと、柔らかいシリコン素材で覆われた曲線状のイヤーフックが目に留まります。フックの芯は0.7ミリの極細ワイヤーで、使う人の耳の形にフィットするように調節可能。ドライバユニットと反対側の端には小型バッテリが搭載され、装着時のバランスを取るためのカウンターウエイトとして機能していました。バッズは約8.3グラムで、エアポッズプロ(第2世代)の5.3グラムより重く感じるのではないかと思いましたが、イヤーフックが荷重を分散しているので実際の装着感は数値以上に軽やかに感じます。

また、私は普段眼鏡をかけているのですが、オープンフィットを先に装着すれば眼鏡を耳に固定するモダン(先セル)との干渉はなく、気になりませんでした。装着の位置決めは最初だけ戸惑いましたが、外耳道に差し込むカナル型と比べて圧倒的に開放感があり、一般的なノイキャンイヤフォンの外音取り込み機能と比べて周囲の環境音はとても自然に聞こえます。

18×11ミリというやや大きめなダイナミック型のドライバと同社独自の「ダイレクトピッチ(DirectPitch)」技術の効果もあり、厚みのある低音が印象的で全体のバランスも良好です。

聴く音楽のジャンルによって音の特性を変えたい場合には、iOSアプリ「ショックス(Shokz)」からイコライザモードをボーカル向けに設定したり、最大2つのEQモードをカスタムで作成して音楽を楽しむことができます。

オープンエア型のため音漏れは心配でしたが、25デシベル前後の静かな室内で普段の音量で聴いたところ、周りからはほとんど気にならないレベルなので驚きました。これも逆位相を利用して音に指向性を持たせるダイレクトピッチの効果によるものということです。

 

iPhoneとMacにつなげて1日中使える

オープンフィットを1週間ほど使い続けた印象は、長時間装着していてもほとんど疲れを感じない良好なフィット感です。音楽やビデオを視聴していないときでも取り外す必要を感じず、眼鏡を外す際に装着していたことを思い出すほどでした。

カナル型のノイズキャンセル機能で周囲の音を遮断して作業に集中するといった用途とは方向性が異なりますが、リモートワークやハイブリッドワークなど長時間の装着が想定される場合に適したモデルと言えるのではないでしょうか。

また、オープンフィットはデュアルマイクを装備していて、オフィスや外出先の喫茶店のような騒がしい環境でもAIコールノイズキャンセリングでビデオ通話の品質を確保できます。

最新のファームウェアにアップデートすれば、iPhoneだけでなくMacとマルチポイント接続ができるので急なビデオ会議の呼び出しでも素早く対応できます。さらにオープンフィットのドライバユニットはタッチセンサ式のボタンとなっていて、初期設定ではタップと長押しが楽曲のコントロールとなっていますが、これを通話音量の調整やSiriの呼び出しにも切り替えられます。

利用シーンやユーザのスタイルに合わせて柔軟にカスタマイズできるのも、オープンフィットの大きな魅力です。

 

 

「Shokz OpenFit」のココがすごい!

「Shokz」アプリでリスニングをカスタマイズ

Shokzアプリをインストールすることで、イコライザ機能をカスタマイズしたりタッチセンサボタンの割り当て機能を変更できます。また、最新ファームウェアへのアップデートで最大2台のマルチポイント接続に対応します。

 

オーディオ品質を向上するDirectPitchテクノロジー

オープンイヤー型でも臨場感あふれるリスニングを実現できるのは、Shokzの特許である「DirectPitchテクノロジー」によるもの。音源と外耳道の距離と角度から音を最適化し、逆位相を利用して外部への音漏れを軽減しています。

 

快適なオープンイヤー型リスニングバッズ

イヤーフックで装着し、耳を塞がないオープンイヤー型が大きな特長です。片側で約8.3gと軽量で、肌触りの良い2層構造のリキッドシリコンを採用しているため、装着していることを忘れてしまうほどの快適さです。

 

フォーカルポイント・関根さんのイチオシ!
ビジネス向け骨伝導ヘッドセット「Shokz OpenComm2 UC」

 

【私がおすすめします】
関根厚志さん

フォーカルポイント株式会社 マーケティング部

Shokzブランドでおすすめしたいもう1つの製品が、骨伝導ワイヤレスヘッドセットの新モデル「Shokz OpenComm2 UC」(a 2万7880円、フォーカルポイントダイレクト価格)です。第7世代の骨伝導技術「PremiumPitch 2.0」の採用で音声がよりクリアとなり、デュアルノイズキャンセリング機能を搭載したブームマイクは収納可能で使い勝手も良好です。Zoom認定ハードウェアのため、Web会議で高品質な通話をしたい人には特におすすめです。

付属のワイヤレス接続用アダプタはUSB-A版とUSB-C版があり、Macと安定した接続が行えます。 【URL】https://focalstore.jp/product/shokz-opencomm2-uc/