AI時代の問いを立てる力|MacFan

情報セキュリティ問題から倫理的な問題まで、AIの話題が尽きません。来るべきAIの社会実装に向けて、今回は「AI時代の問い」をテーマに、AIチャットボット・ChatGPT(GPT-4)と実際に対話をしてみました。

Q:AIが適切に答えてくれる質問のポイントは何ですか?

⒈ 明確さ…質問の目的や求める情報を明確にしましょう。具体的であればあるほど、より適切な回答が得られます。

⒉ 文脈…質問の背景や文脈を提供することで、より適切な回答が得られることがあります。特に複雑なトピックや状況に関しては、文脈が重要です。

⒊ 簡潔さ…質問は簡潔でわかりやすい言葉を使いましょう。冗長な表現や専門用語を避けることで、より理解しやすい回答が得られます。

⒋ 完全な文章…質問を完全な文章で記述することで、より正確な回答が得られることがあります。質問が断片的であると、意図が曖昧になり、回答も曖昧になりがちです。

⒌ 1つの質問に絞る…1回の質問で複数のトピックを取り上げると、回答が分散してしまうことがあります。質問を1つのトピックに絞って、情報を得ることが効果的です。

これらのポイントに従って質問を作成することで、適切な回答を提供しやすくなります。

ChatGPTの回答は、私が管理職研修で教えている対話スキルとほぼ同じ内容であり、項目の羅列ではなく意義にも言及している点や言葉使いにまで、質問者への配慮が感じられます。

Q:人生における問いを立てる力を獲得する方法は?

⒈ 好奇心を持つ…未知への興味や好奇心を持つことで、新しい質問や疑問を発見しやすくなります。

⒉ クリティカルシンキングを養う…問題や状況を客観的かつ批判的に考える力を身につけることで、適切な質問を立てる能力が向上します。

⒊ 知識を広げる…幅広い分野に対する知識を持つことで、より多くの視点から問題や状況にアプローチでき、新しい質問を思いつくことができます。

⒋ コミュニケーション能力を磨く…他人との対話や議論を通じて、新たな見解や質問を発見し、問いを立てる力を向上させることができます。

⒌ リフレクションを習慣にする…定期的に自分自身や過去の経験について振り返り、改善すべき点や新たな問いを見つけ出すことが重要です。

⒍ 問いの質を意識する…質の高い問いを立てるためには、具体的で明確な質問を意識し、情報や理解を深めることが役立ちます。

⒎ 状況や相手に適した問いを立てる…状況や相手に応じて、適切な質問を立てることで、より良い結果や理解を得ることができます。

これらのステップや方法を実践することで、人生における問いを立てる力を養うことができ、より良い選択や決断、そして人間関係の向上につながります。

AIとの対話をとおして、AIの社会実装は人類の労働からの解放に始まり、アートに到達すると私は感じました。アートとは芸術であり、専門の技術や経験に基づき進化していく技を意味し、人類が適切な問いを立てる技術と創造性を持って表現者として生きられる時代の到来。アートとテクノロジーの接点という、ジョブズの理念への原点回帰への旅の始まりに立っているのかもしれません。

 

問いの力で、人生をリデザインしよう。

 

 

Taku Miyake

医師・医学博士、眼科専門医、労働衛生コンサルタント、メンタルヘルス法務主任者。株式会社Studio Gift Hands 代表取締役。医師免許を持って活動するマルチフィールドコンサルタント。主な活動領域は、(1)iOS端末を用いた障害者への就労・就学支援、(2)企業の産業保健・ヘルスケア法務顧問、(3)遊べる病院「Vision Park」(2018年グッドデザイン賞受賞)のコンセプトディレクター、運営責任者などを中心に、医療・福祉・教育・ビジネス・エンタメ領域を越境的に活動している。また東京大学において、健診データ活用、行動変容、支援機器活用関連の研究室に所属する客員研究員としても活動中。主な著書として、管理職向けメンタル・モチベーションマネジメント本である『マネジメントはがんばらないほどうまくいく』(クロスメディア・パブリッシング)や歌集・童話『向日葵と僕』(パブリック・ブレイン)などがある。