【実機レビュー】iPhoneでの通話をワンタッチで録音「magmo」|MacFan

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【実機レビュー】iPhoneでの通話をワンタッチで録音「magmo」

文●松山 茂

Mac・iPhone・iPadと使える新作アクセサリを徹底レポート!

magmo

 

私が検証しました!
松山茂

東京の下町、谷中を拠点として日々カメラと猫を愛でながら暮らすフリーライター。MacやiPhone、iPadを初代モデルから使ってきたのが自慢です。

 

[SPEC]
【発売】セキュネット
【価格】1万9800円
【カラー】ホワイト、スペースグレー
【本体サイズ(W×D×H)】約64×96×7mm
【本体重量】32GB(約500時間録音可能)
【記録容量】802.11 b/g/n(2.4GHz)
【最大使用時間】約6時間
【充電時間】約1時間30分
【付属品】Lightning to USB-Aケーブル×1、MagSafe補助用マグネット×1、取扱説明書×1
【URL】https://magmo.jp

 

 

iPhoneでの通話をワンタッチで録音!

iPhoneで電話している内容を録音したいと思っても、iPhoneには通話録音機能がありませんし、純正「ボイスメモ」アプリを使っても通話音声は録音できません。アップストア(App Store)にある通話録音アプリもいくつか試しましたが、プライバシーに不安があったり精度が悪かったりする印象でした。そのため、筆者が通話を録音する際は通話をスピーカ再生に切り替えてICレコーダで録音していましたが、「マグモ(magmo)」を使えばそんな手間はなくなります。

本機は、マイクで音を拾う一般的なICレコーダとは異なり、iPhoneの振動を特殊なセンサで拾って録音するというユニークな製品です。また、本機はマグネットを備えているため、マグセーフ(MagSafe)に対応するiPhoneの背面にピタッと装着できるほか、マグセーフ非対応のiPhoneやケースを使っていても、付属の補助用マグネットを貼り付ければ利用できます。

コンパクトなサイズ感も本機のポイントです。iPhone 13ミニでも本機がはみ出さずフィットするほか、重量は約44グラムと軽量かつスリムな設計で、通話中に邪魔になることもありません。

さらに、操作方法もシンプルそのもの。本機表面のボタンをスライドすると録音が開始し、ボタンを元の位置に戻すと録音が終了します。スタンバイ時間もほぼ感じないですし、録音時にアプリを別途起ち上げる必要もないので、思い立ったらすぐに録音を開始できるのです。

 

振動を録音するため取り回しには注意

録音データを再生するには、別途Macなどのデバイスに取り込む必要があります。このときも専用アプリは不要で、一般的な外付けストレージと同じようにケーブルでデバイスに接続しましょう。なお、本機のポートはライトニング(Lightning)  で、付属ケーブルはライトニングto USB−A。デバイスによっては変換が必要です(専用USB−Cケーブルは別売り)。なお、接続後はファインダから録音データにアクセスできます。

さて本機の音質ですが、実際にデータを再生したところ会話の内容は十分認識できる程度にクリアでした。ただし、録音中に本機やiPhoneに触れたときの振動もノイズとして拾ってしまいます。スピーカフォン以外で利用する場合は本機およびiPhoneになるべく触れないようにするほか、スピーカフォンで利用する場合は本機をデバイスから取り外して机に置いて利用しましょう。また、ケースによっては振動が減衰して音がこもるため、ケースを付ける場合はマグセーフ対応ハードケースの利用がおすすめです。

こうした注意点はあるものの、ICレコーダよりも遥かに手軽ですし、性能やセキュリティに不安が残るアプリより信頼できる点は大きなメリットでした。

 

【POINT】絶妙なデザインが好感触

iPhone 13 miniで利用したときの写真。背面にぴったりフィットしています。また、iPhoneでの通話時、自然と指がかかる場所に操作ボタンが配置されているため、録音をスムースに開始することができます。

 

【POINT】ファイルを取り込んで再生

本機のみでは録音データ再生やファイル操作は行なえません。たとえば、Macなどのデバイスに接続することで録音データを再生でき、接続には別途ケーブルが必要です。

 

検証報告

□iPhoneの背面にMagSafeで取り付ければ、ワンタッチで録音可能。急いでいるときでもすぐに利用できます。
□振動音を拾うため、スピーカフォンで使う際は本機をiPhoneの背面から外して、机の上に置いて使いましょう!