【実機レビュー】ドライバを2つ備えた優れもの「Openpiece Elite WB-E1M」|MacFan

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【実機レビュー】ドライバを2つ備えた優れもの「Openpiece Elite WB-E1M」

文●山本 敦

Mac・iPhone・iPadと使える新作アクセサリを徹底レポート!

Openpiece Elite WB-E1M

 

私が検証しました!
山本 敦

オーディオ/ITライター。アップルの空間オーディオ再生はHomePodがおすすめです。映画「BLUE GIANT」のサントラを体で浴びると、立体音楽体験の醍醐味がとてもよくわかります。

 

[SPEC]
【発売】プレシードジャパン
【価格】2万3870円
【ドライバ】ダイナミック型骨伝導ドライバおよびBA型ドライバ
【対応コーデック】AAC、SBC
【バッテリ】最大12時間の連続再生
【防水性能】IPX5相当
【同梱物】指向性ECMブームマイク、USB-Cケーブル、ユーザマニュアル、製品保証登録カード、ケース、端子保護用USBキャップ
【URL】https://aviot.jp/product/wb-e1m/

 

 

ドライバを2つ備えたいいとこ取りの製品

生活にリモートワークスタイルが定着した昨今、耳を塞がない骨伝導ヘッドフォンが人気です。しかし一方で、骨伝導ヘッドフォンは音が聞こえづらいという声も聞こえてきます。そもそも「骨伝導」とは、頭部の骨を通じて音を振動として届ける技術。音漏れを最小限に抑えられる長所を持つものの、中高音域に歪みが起きやすいドライバのため、サウンド面での課題も存在します。

アビオット(AVIOT)製のヘッドフォン「WB-E1M」は、こうしたサウンドの課題改善が強く意識された製品です。本機は骨伝導ドライバに加え、ヘッドフォンやイヤフォンに搭載されるBA型(バランスドアーマチュア型)ドライバも搭載するハイブリッド構造。耳に音を直接届けるBA型ドライバと骨伝導ドライバがそれぞれの役割をこなすことで、“音漏れが少ないうえに音もはっきり聞こえる”という特徴をもっています。

本機の音を実際に聞いてみると、中高音域にあたる人の声や音楽のメロディラインがとても力強く明瞭ですし、高音域のエレキギターやドラムスのサウンドも歯切れが小気味よく、空間の豊かな広がりが感じらます。通話音声に関しても、力強く伸びやかに聞こえる印象でした。

ただし、装着時にスピーカ部が耳の周囲に位置するため、多少の音漏れは感じられます。しかし、本機を使って通話したあと、周囲の人に音漏れがあったか聞いてみたところ、周りに聞こえるほど音は漏れていないようでした。

また、本機は音のバランスを維持しつつ音漏れを抑える「音漏れ抑制モード」と、楽曲の魅力を最大限引き出す「高音質モード」を搭載します。自分以外にも人がいる静かな場所では、「音漏れ抑制モード」に切り替えるとなお安心して使えました。

 

ビジネスシーン向けの便利な機能が満載

本機はビジネスシーンで活きる機能も満載です。まず、着脱式の専用ブームマイクと風防が付属するのがポイント(ブームマイクが付属しない「WB-E1」も2万1890円で併売されており、専用ブームマイクは3960円)。マイクは単一指向性で口元の音だけを拾うので、オフィスなど周囲で人が話している環境でも利用しやすいです。また、2台のデバイスに同時接続できるマルチポイント機能を利用できるほか、内蔵バッテリは最大12時間の連続使用に対応します。さらには、付属ケーブルで充電しながら通話/再生も可能です。1日のうちに何回もオンライン会議に参加するようなシーンでも、快適かつ安心して活用できるでしょう。

筆者はIPX5相当の防水対応も活かして、屋外でのランニングにも使用しています。本機は音楽再生からビジネス、スポーツシーンまで1台で3役をこなせる、名前のとおり「エリート」な製品なのです。

 

【POINT】ネックバンドの装着感は上々示

強固ながらも柔軟にしなるチタニウム製ネックバンドを採用。スピーカ部をしっかりと固定しつつ、軽快な装着感を実現してくれます。

 

【POINT】「音漏れ抑制モード」を搭載

「AVIOT SOUND ME」アプリか本体右側のマルチボタンから操作することで、高音質モードと音漏れ抑制モードを切り換え可能。周囲の環境に応じて使いわけましょう。

 

検証報告

□骨伝導ドライバとBA型ドライバを同時に搭載するため、音漏れが少ないうえに音がクリアではっきり聴こえました。
□着脱式ブームマイクが付属するのもポイント。利用すると通話音声がよりクリアになるので、ビジネスシーンに最適です。