★第2回お仕事小説コン 結果発表
「第2回お仕事小説コン」にご応募いただいた皆様、ありがとうございました。
今回の応募総数は420作品で、第1回同様、大激戦のコンテストとなりました。 審査員一同、熱い議論を重ねて検討した結果、グランプリ1作品、優秀賞2作品、楽ノベ文庫賞28作品を発表いたします。
また、最終審査にて優秀賞と僅差で最後まで討議された作品については、追加で特別賞を創設し、4作品を選出いたしました。
今回はどの作品も大変クオリティが高くエンタメ性にも富み、ファン文庫として刊行したい作品であったため、グランプリ・優秀賞・特別賞受賞の7作品すべてを書籍化し、順次刊行させていただきます。
最後に選評を記載しておりますので、そちらもご覧ください。各作品の書籍・電子書籍刊行のスケジュールについては随時更新していきます。
★グランプリ(1作品) 賞金10万円+ファン文庫にて書籍化+電子書籍化
『浄天眼謎とき異聞録 ~明治つれづれ推理(ミステリー)~上・下』
イラスト:ワカマツカオリ
※12月20日、2017年1月20日発売で上・下巻刊行! 大好評発売中♪
※書籍化に伴い、改題(旧題:浄天眼のお世話役 - 偽明治浪漫譚 ‐)、著者名変更(旧名:美雨季)となりました。
★優秀賞(2作品) 賞金3万円+ファン文庫にて書籍化+電子書籍化
『おいしい逃走(ツアー)! 東京発京都行 ~謎の箱と、SA(サービスエリア)グルメ食べ歩き~』
イラスト:マキヒロチ
※3月20日刊! 大好評発売中♪
※書籍化に伴い、改題(旧題:ツアープランはサスペンス)となりました。
★特別賞(4作品) ファン文庫にて書籍化+電子書籍化
★楽ノベ文庫賞(28作品) 楽ノベ文庫にて電子書籍化
※『大公爵令嬢 唯一の敵は天使の微笑』につきまして、誤ってスピンオフ作品が掲載されておりました。受賞は本編だったため、修正いたしました。
★「第2回マイナビeBooks大賞」について
※詳細につきましては後日発表予定です。
「マイナビeBooks大賞」とは?
楽ノベ文庫賞を受賞し、電子書籍化が決まった場合、販売数等に応じ、年間を通して選出される「マイナビeBooks大賞」にエントリーされるチャンスがございます。その場合、大賞受賞作は紙書籍化されます。
「マイナビeBooks大賞」以外にも電子書籍の販売数等に応じ、随時、紙書籍化のチャンスがございます(但し、紙書籍化が決定していない作品のみとなります)。
★審査員より選評
グランプリ受賞の『浄天眼のお世話役 - 偽明治浪漫譚 -』は、明治時代を舞台に、芝居小屋大北座の跡取り・由之助が、魚目亭燕石と名乗る訳ありの物書きの世話役になるところから物語がスタートします。燕石は、浄天眼……つまり千里眼の持ち主で、その力を頼りに奇妙な事件に巻き込まれて……。ミステリーとしてもキャラクター文芸としても、世界観、キャラクターの個性、面白さが抜群で、読んだ瞬間から物語の中に入り込み、浸ってしまう強さが圧倒的でした。お仕事小説としても明治の戯曲の知識や、娼婦の口から語られる日本の風俗など薀蓄満載で読み応えがあり、審査員一同、世界観のファンになりました。シリーズ化して続きも読みたいという意見も出るなど評価が高く、今回グランプリに選出させていただきました。
優秀賞となった『ツアープランはサスペンス』は、ツアコンというメジャーなお仕事をテーマにしながらも、冒頭に謎の箱が登場し、東京―京都間を美味しいSAグルメを食べつつドライブしながら箱を持って逃げまくるという、スピード感あるドタバタ弾丸旅行ミステリーが大変斬新でした。ミステリーとしてもスリルがあり、かつ美味しそうなご当地グルメには心を鷲掴みにされます。ただ、箱の謎が明らかになると、やや失速してしまうので、ラストに向けてさらに魅力的にストーリー展開ができると尚よくなるでしょう。『わたしはさくら』は、芸能界の裏側を舞台にした、どんでん返しにつぐどんでん返しの、非常にエンタメ性の高い“the お仕事小説”でした。地方男子×都会OLの合コン番組『田舎へ嫁GO!』に“サクラ”として送り込まれた女性たちの運命は? 何が真実で何が嘘なのか最後まで騙されるハラハラ感と、思いがけない読後感の良さが高評価だった一方で、ディレクターの仕掛ける罠からやや昭和の香りが漂ったり、今ひとつリアリティに欠ける部分があったりするなど、細かい部分で審査員の評価が分かれました。しっかりと改稿方針を決めて書籍化に向けて改稿していけるとよいと思います。
特別賞の『恋へ潜らじ』『こんこん、いなり不動産』『あなたのドコカに花が咲く』『失恋美容院』に関しては、それぞれ自衛隊の潜水艦乗りとの恋愛小説、妖怪がやってくる不思議な不動産屋、誰かに咲いた花が見える店員のいる花屋、美容院に入り浸る女子高生の青春小説……とユニークな個性が光り、ぜひ書籍化したいと思える作品でした。が、それぞれに課題もあり、まだ改稿の余地があるため、よりブラッシュアップして書籍化実現できればと考えています。
楽ノベ文庫賞に関しては、いわゆるライトノベルのジャンルに包括されるストーリー展開、キャラクター設定の作品を選出しました。奇想天外なストーリーや独創的なキャラクターの作品が数多くあり、また30万字近い大作があるなど作者の力量の高さに驚かされましたが、数回にわたる審査の結果、21名/28作品が受賞となりました。これらの作品は、2017年1月より順次電子書籍として発売される予定ですので、楽しみにお待ちください。
総括として、第2回ということで本コンテストのために書き下ろしていただいた作品が増えた印象があります。どの作品も面白く、お仕事小説としてのクオリティが大変高い、コンテストになりました。それだけに審査は昨年以上に難航しましたが、受賞作は「読みやすさの中にもユニークさがあり、テーマがブレていない」という点で秀でていました。第3回も予定しておりますので、次回は応募前に是非、自分の作品は「どんな作品」で「何が言いたい」のか、ひと言でいえるように整理してみてください。推敲するときにその視点を持てると作品がさらに良いものになると思います。今後も素敵な作品を期待しております。