沼津の少年愛
金色のススキを分けてゆく 同じ速さで日が沈む 風が私を吹き寄せる (さあ惜しまずに捨てなさい) 山にいるのに、海にいる いとしいな また目が冴える 私は私をばらまいて 海辺のきれいなごみになる .....
雪の映画祭
速く走る電車のために 雪は真横に降って 紙工場の煙とか 秩父の霧とか 車窓の桟に置かれたアイホンより ずっと光る白を浮かせて これはへたな3Dだと 映画祭へ向かう女の子に 馬鹿にされたりもしたのだった 私た.....
ベッドと朝食
一軒の家があり 私たちは集まった 部屋は体温で暖まり 笑いと甘い匂いもしてた あなたは私と遊んでくれた 洗われるのを待って食器は静か 音楽は一回転して誰かの指先に止まり 彼らは自分のことにまっすぐ集中してる (とんとんと.....