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第2回 新刊案内!『アマ必勝の新作戦! 囲碁・奇襲事典』 打ってはいけない① 辺の山型

『アマ必勝の新作戦! 囲碁・奇襲事典』が7月11日に発売されます。
本書は、山本賢太郎五段によるした手打ちの必勝法をまとめたものです。書籍化にあたり後藤俊午九段との共同研究も加わり、互先やうわ手相手にも使える作戦として紹介しています。
まずは、うわ手が採用してはいけない作戦、互先でいうと形勢不利のときに採用してはいけない手の解説から入り、その代案を示す形で作戦を紹介しています。
書籍の後半では、さらに踏み込み、「これぞ奇襲!」というべき作戦を紹介しています。
碁空では、5回にわたり本書の内容の一部をご紹介します。


打ってはいけない定石「山型」


白の1、3、5の山型は辺を打つ場合の理想形とされていますが、実はあまり良い形とは言えないのです。
うわ手とすれば、もう一工夫する必要があります。

 


1図

部分的に黒の6、8のツケノビが好手です。
黒はとりあえず隅を確定地に出来ます。
左辺も同様です。

 


2図

仮に白21以下としました。
続いて黒30、32と打ち、三隅でツケノビが出現しました。
では黒42までの局面を検証してみましょう。

 


3図

白地△は右辺32目(アゲハマ2目)、左辺25目。計57目。左辺白は薄いですがおまけです。
黒地×は三隅が、13×3=39目 上辺右寄りが5目。計44目。あとは上辺と下辺の模様ですが、安く見積もって10目ずつ。黒優勢です。

 


4図(使える手筋!)

そして黒にとってプラス材料がまだあります。この形では最低限でも黒1と切り込む手があります。そして黒3以下白10までが有名な「二目にして捨てよ」の手筋です。
黒の陣形が益々強化しました。白はyが近くにいるために凝り形にされています。

 


14図

黒は部分的には上記のツケノビが好手ですが、この段階では他の大場に向かうのが普通です。
黒6やa、b、c、dいずれかの小ゲイマジマリがより良いでしょう。

 


15図

白からの直接的な狙いは白1の三々入りくらいですが、黒は2から8とあっさり受け流していても腹は立ちません。
後にaの強烈な打ち込みが残ります。山型の欠陥です。

 

アマ必勝の新作戦! 囲碁・奇襲事典』では、16,000局の対局から編み出した必殺技を分かりやすく紹介しています。


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