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さて、いまや電話やメール、サイト閲覧だけでなく、何でもできるようになってきたiPhone。クリエイターの皆さんの中にもちょっとしたスナップショットや記録用にカメラ機能を使って写真を撮影する方が多いと思いますが、インクジェットプリンタからの印刷はどうしていますか? 少し前まではパソコンに写真データを取り込んで印刷するのが普通でしたが、それなりに面倒なので直接印刷したいという要望は高く、アップルはこれに応えるためにiPhoneからワイヤレス経由で直接プリンタに印刷することができる技術「AirPrint」を提供しているのですが、これまではヒューレット・パッカード（HP）の一部のモデルを除いて対応している製品はほとんどありませんでした。特に日本ではインクジェット市場を二分しているエプソンやキヤノン、そしてそれに続くブラザーが未対応のため、AirPrintという名前は知っていても実際に使用することは不可能でした。
しかし、各社ともこの秋からようやく対応製品を出し始めました。iPhoneユーザーにとってはうれしい話なのですが、残念ながら過去の製品については対応できない場合が多いようです。そのため、AirPrint未対応の製品については、iPhone用のアプリを開発して無償で提供するなどして対応できるようにしています。
では、最初にiPhoneから直接プリンタに印刷する方法をまとめてみましょう。
●AirPrintを使う
●MacとAirPrint Activatorを使う
●メールプリントを使う
●クラウドプリントを使う
●各社のiPhoneアプリを使う
だいたい、この5つでしょうか。どの方法もすべてのプリンタで使えるといことはなく、それぞれ対応機種が制限されています。
AirPrint対応のプリンタはまだ数が少ない
アップルのホームページにはAirPrint対応プリンタの一覧表が掲載されているのですが、日本では馴染みの無い型番がずらりと並び、ワールドワイド的なラインナップでいまいちピンと来ません。アップルらしいと言えばそれまでなのですが、そんなことも言っていられないので、各社のホームページやリリースを調べてみました。現在対応しているモデルは以下のようなのですが、なぜか各社とも非常にわかりづらい場所に掲載されており、他にも動作するモデルがあるかもしれません。しかし、どちらにしても対応しているプリンタが少ないのが現状です。
◯キヤノン対応機種
MG8230、MG6230、MG5330
◯エプソン対応機種
EP-904F、EP-904A、EP-804A/AW/AR、PX-B750F、PX-B700、PX-1600F、PX-1700F
◯HP対応機種
Photosmart シリーズ／6510、5510、Premium C310c、Plus B210a、Wireless B110a ENVYシリーズ／ENVY110、ENVY100 Officejet シリーズ／7500A、6500A Plus、6500A、Pro 8500A Plus
◯ブラザー対応機種
MFC-J955DN/DWN、MFC-J825N、DCP-J925N、DCP-J725N、DCP-J525N ※2011年12月より
AirPrint感覚で使えるAirPrint Activator
AirPrintがなかなか普及しない中で、サードパーティのNetputingから、AirPrint Activator（以前の名称はAirPrint Hacktivator）という、Macのプリンタ共有機能を利用してiPhoneから印刷できるユーティリティが以前より出ています。古いプリンタでも動作するものが多く、とてもよく出来ているのですが、必ずMacを起動している必要があるため微妙な環境ともいえます。ここでは直接iPhoneから印刷できる方法にこだわりたいと思います。
メールプリントは設定さえできればとても便利
Eメールを使用して、iPhoneアプリやユーティリティを使わずに簡単に印刷できる方法がメールプリントです。ネットワーク対応のプリンタにメールを送ることで、写真やドキュメントの印刷ができます。データの送り先のプリンタの情報さえ把握していればスマートフォンだけでなく、携帯電話やパソコンから印刷が可能で、手軽で便利な手段なのですが、残念ながらサポートしているのはエプソンとHPの2社の一部のプリンタだけになります。また、たいした手間ではありませんが、エプソンなら「Epson Connect Printer Setup」で、HPなら「HP ePrintCenter」へのプリンタコードの登録が必要です。また、添付できるファイル容量の制限などもあるので注意しましょう。
◯キヤノン：未対応
◯エプソン：メールプリント
◯HP：HP ePrint
◯ブラザー：未対応
意外に便利なクラウドプリントを利用する
現在各社がサポートしているのがGoogle Cloud Printです。これまでは、Chrome OSからの印刷に限られていましたが、最近になってGmailアプリを利用してiPhoneから印刷できるようになりました。Googleアカウントとプリンタを関連付ける作業が必要ですが、対応プリンタであればネットワークに接続されていれば印刷することができます。また、未対応のプリンタでもパソコンに接続された状態なら利用することができるので結構便利です。ブラザーは12月からFacebookやEvernote、Picasaにも対応するようです。
◯キヤノン：Google Cloud Print ※2012年3月対応予定
◯エプソン：Google Cloud Print対応済
◯HP：Google Cloud Print対応済
◯ブラザー：Google Cloud Print、Facebook、Evernote、Picasa ※各2011年12月対応予定
各社の無償提供のiPhoneアプリはスキャニングも可能
プリンタメーカーは、AirPrintに対応できないモデルでもiPhoneから印刷ができるように、それぞれ専用のiPhoneアプリをリリースしています。エプソンからは「Epson iPrint」、キヤノンからは「Canon iEPP（Easy-PhotoPrint）」、ブラザーからは「Brother iPrint&Scan」、HPからは「HP ePrint Home and Biz」を無償で提供しています。ただし、対応している製品はネットワーク接続に対応し、かつ比較的新しいモデルに限られてしまうので、すべてのユーザーの環境で利用できるというものではありません。しかし、AirPrint対応機種よりも数は多いですし、なによりもiPhoneから直接ワイヤレスで印刷ができるのが便利です。
◯キヤノン：Canon iEPP（Easy-PhotoPrint）
◯エプソン：Epson iPrint
◯HP：HP ePrint Home and Biz
◯ブラザー：Brother iPrint & Scan
メーカー提供のiPhoneアプリで関心するのは、印刷だけでなくスキャン機能を搭載していることです。コピーやスキャニングができるタイプの複合機なら、ワイヤレスで直接iPhoneから文書や写真をスキャニングすることができます。ちょっとした作業なら、パソコンなんて必要ないって感じですね。
各メーカーともプリントやスキャンといった基本機能や操作性に大きな違いはありませんが、現時点ではエプソンの「Epson iPrint」が、EvernoteやGoogle Docsに対応した「オンラインサービス」や「Web」および「ドキュメント」印刷機能を備えており、かなり高機能だと言えます。HPのプリンタの一部はAirPrintに対応していますが、自社のプリンタの機能を最大に活用できるようにアプリの機能も充実しており、ファイルシェアリング機能を搭載するなど他の2社にはない機能が盛り込まれています。キヤノンは意外に機能が少ないのですが、少し前まではスキャニングもできない状態だったのでかなり改善されたほうだと思います。また、ブラザーも基本的な機能に絞られています。以下が各社のiPhoneアプリです。
−−−−−−−Epson iPrint−−−−−−−
【搭載機能】「写真」「ドキュメント」「オンラインサービス（Evernote／Google Docs／Dropbox／Box）」「Web」「iOS標準メールの添付ファイル」「ブラウザー」「スキャン」
機能が多くとてもい充実しています。不足のないアプリです。エプソンユーザーならぜひiPhoneに入れておきたいですね。特に「オンラインサービス」は、Evernote、Google Docs、Dropbox、Boxなどにアップされたファイルを印刷することができて便利です。WebサイトもURLを入力するだけけで簡単に印刷できます。なお、Google Cloud Printとしては、「オンラインサービス」のGoogle DocsとiPhoneアプリのGmailが可能となっています。スキャニングももちろんワイヤレスでできるのですが、iPhoneで操作してデータを保存できるのは何か不思議な感覚です。用紙のサイズや種類、フチあり、印刷品質など、パソコンのプリンタドライバの基本的な機能も搭載されています。ヘッドクリーイングやインク残量も確認できるのはなかなか素晴らしいですね。
−−Canon iEPP（Easy-PhotoPrint）−−
【搭載機能】「写真」「カメラで撮影」「スキャンデータ」「スキャン」
エプソンのがんばりに比べると機能がまだまだ少ないのが残念です。基本的なものは揃っていますので、そう大きく困ることはありませんが、日本市場における2大メーカーであるだけにもう少し高機能にしてもらえるとユーザーとしてもありがたいですね。
−−−−HP ePrint Home and Biz−−−−
【搭載機能】「Photo Albums」「Saved Files」「Web Browser」「Camera」「Scanner」
以前リリースされていたHP iPrint Photoがこの名称になって登場しました。機能はエプソンと比べても遜色ないのですが、日本語化されていないのが残念です。写真画像のトリミングはどのアプリでも可能ですが指を使って回転させることができるのはこのアプリだけです。また、File sharingは、iTunesを介さなくてもパソコンからiPhoneにファイルを保存したり逆に取り出すことができる機能です。例えばMacなら、「サーバーへ接続」で、iPhoneのIPアドレスとポート番号8081を指定すると（例 http://192.168.0.2:8081）MacにiPhoneのフォルダをマウントすることができます。これは、HPならではの機能ですね。
−−−−Brother iPrint & Scan−−−−
【搭載機能】「写真アルバムからプリント」「カメラで撮影してプリント」「スキャン」
保存された写真の印刷、撮影した写真の印刷、そしてスキャニングだけのシンプルなアプリになります。設定できる項目も他のアプリに比べると少ないですね。まあ、普通に印刷したりスキャニングする分には困りませんので、ブラザーユーザーの方は是非お使いください。
【情報アップデート：最新記事「無料で印刷できるiPhone&Androidアプリ」は特設サイト「nenga.jp」に掲載されています】
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今回、セミナー講師を務めるのは、アーティスト/音楽プロデューサーとして活動する杉山洋介氏と作詞家/音楽プロデューサーとして活動する古澤辰勲氏の両名です。
杉山氏はバンド paris matchのリーダーとしてバンドの全ての楽曲で作曲/編曲を担当しているアーティストです。ボサノヴァ、ジャズ、ソウル、クラブミュージック、AORなど様々なジャンル音楽のエッセンスをミックスしたparis matchはデビュー当時から高い評価を得て、これまでに10枚のオリジナルアルバムと２枚のベストアルバムをリリースしています
古澤氏は作詞家としてparis matchやMISIAなど、多数のアーティストに楽曲を提供しています。また、プロデュースを担当したヒップホップアーティスト Big Logicが、2002年のシングル『Hyde Ha』で米ビルボード誌R&B・Hip Hopシングルセールス8位を記録するなど、プロデューサーとしても活動しています。
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