中村太地の角換わり 最先端への道案内
発売日:2014-08-13
販売元:マイナビ出版
判型:四六判
ページ数:216ページ
難易度:初級~中級
ISBN:978-4-8399-5305-8
現在、角換わりの世界では腰掛け銀の同型が少なくなり、それにともなって後手の工夫が次々と生み出されてきています。
タイトル戦でもよく指されている形でありながら、その変化は非常に緻密かつ複雑でアマチュアが理解し、指しこなすのは日々難しくなっている戦型になっています。
そのような中、王座戦で絶対王者羽生善治をぎりぎりまで追い詰め、今後の活躍がますます期待される次世代のエース、中村太地六段が非常に丁寧かつ詳細な角換わりの戦術書を完成させてくれました。サブタイトルに「最先端への道案内」とあるように、本書はただ現在の流行形だけを追ったものではありません。角換わりの歴史の最初までさかのぼって、そこからの戦法の変遷を一つ一つ解説していきます。
これを読むことで、なぜ今この形に至っているのかまで含めた、「角換わり」という一つの戦法に対する深い理解を得ることができます。
そのようにして得た知識は決して付け焼刃にはなりません。
本書を読んで角換わりを指せば、相手の変化にも十分対応できるはずです。
また、戦法の変遷のあとは当然最新形の解説が続きます。こちらは中村太地六段のタイトル戦の実戦なども題材になっており、説得力は抜群です。プロの、しかもトップレベルの最先端まで誘ってくれる内容になっています。
ぜひ本書を読んで角換わりへの理解を深め、皆さんの得意戦法の一つに加えてください。
著者プロフィール
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中村太地(なかむら・たいち)
1988年6月1日生まれ、東京都府中市出身
2000年9月 6級で(故)米長邦雄永世棋聖門
2006年4月 四段
2012年4月 六段
横歩取り、角換わりを得意とする居飛車党。2013年、第61期王座戦では羽生善治王座をカド番まで追い詰めるも、惜しくも初タイトル獲得はならかった。ただ、この王座戦の第4局千日手指し直し局は第41回将棋大賞の名局賞に選ばれた。
2009年、第40期新人王戦で準優勝。2010年、第23期竜王戦ランキング戦6組で優勝。タイトル挑戦は第83期棋聖戦(2012年度) と第61期王座戦(2013年度)の2回。将棋大賞は第39回勝率一位賞など4回受賞。早稲田大学在学時の2010年3月、「政治経済学術院奨学金(政経スカラシップ)」を授与。
著書に「速攻!ゴキゲン中飛車破り」(マイナビ)がある。
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