藤井聡太「六段」と呼べるのはいつまで!?|将棋情報局

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藤井聡太「六段」と呼べるのはいつまで!?

藤井聡太五段が2/17に行われました第11回朝日杯将棋オープン戦で優勝し、中学生としては史上初となる六段に昇段しました。「五段」と呼ばれたのはわずか16日間。では「六段」と呼ばれるのは何日間になる?

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皆様こんにちは。将棋情報局です。

藤井聡太五段が2/17に行われました第11回朝日杯将棋オープン戦で優勝し、中学生としては史上初となる六段に昇段しました。

五段だった期間はわずか16日!

藤井聡太新六段、おめでとうございます!

 

しかしこの様子ですと、藤井聡太「六段」はいつまで続くのやら。

早くもそんな話が出ても何ら不思議ではありませんよね。

そこで本ページでは、藤井六段がこの1年以内に七段に昇段するには? についてお話したいと思います。

 

 

日本将棋連盟の「昇段規定」によりますと、以下の条件のどれかひとつを満たせば六段から七段へ昇段となるそうです。

 

  • 1、竜王挑戦
  • 2、竜王戦1組昇級
  • 3、六段昇段後竜王ランキング戦連続昇級または通算3回優勝
  • 4、順位戦B級1組昇級
  • 5、タイトル1期獲得
  • 6、六段昇段後全棋士参加棋戦優勝
  • 7、六段昇段後公式戦150勝

 

このうち、「2、竜王戦1組昇級」「4、順位戦B級1組昇級」は、竜王戦現在5組、順位戦来期C級1組の藤井六段は、仮に今の2倍、3倍強くなってもすぐには達成できません。これはルールですから仕方ありません。

そして「1、竜王挑戦」という条件も、1年以内という範囲に限ればありえません。これにつきましてはあとで説明します。

 

最短で昇段できる、かつ一番現実味があるのが「3、六段昇段後竜王ランキング戦連続昇級または通算3回優勝」の「連続昇級」に当たる部分でしょうか。藤井六段は前期ランキング戦6組で優勝・昇級していますので、すでに2回戦に進出している今期、ランキング戦本戦で2位以内に入るか、敗れても昇級決定戦を最後まで勝ち上がれば七段昇段となります。

「1、竜王挑戦」による昇段がありえないのは、5組から挑戦者決定戦に進めるのは優勝者だけですので、挑戦の前に「連続昇級」による規定で七段昇段となるためです。

ただし、「挑戦→奪取!」なんていうことになりますと、八段昇段規定の「竜王位1期獲得」の条件を満たすため、短い七段時代を経て一気に八段! となります。

 

「5、タイトル1期獲得」「6、六段昇段後全棋士参加棋戦優勝」については、並の新人ならちょっと難しいと考えてしまいますが、藤井六段がこれを成し遂げたとしても、もう誰も驚く方はいないでしょう。ファンもプロも、みーんな2月17日の出来事を見てしまいましたからね。

「6、六段昇段後全棋士参加棋戦優勝」の「全棋士参加棋戦」には、今回藤井六段が優勝した朝日杯将棋オープン戦のほか、テレビ棋戦の銀河戦、NHK杯戦があります。チャンスは3回。

 

最後に「7、六段昇段後公式戦150勝」。俗に言う「勝星昇段」ですね。

現在の活躍を見るに、これはかなり可能性が低いのではないかと思います。

だって、150勝挙げるのに藤井六段がこのままの調子で勝ち続けたとして、早くて2年半、常識的には3年(年間50勝が当たり前という時点で常識的と言える範囲を超えているのですが・・・)くらいは掛かるでしょう? その間に他の条件にどれも当てはまらない絵は、もはや相当浮かびません!

2年半といえば、「4、順位戦B級1組昇級」も可能になってしまいますしね。

 

 

棋士になって1年3カ月ちょっとで二段階の昇段という、異例のスピード出世を実現した藤井六段ですが、「六段」と呼べるのはいつまでなのでしょうか。

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