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「極限早繰り銀」ってなぁに? ~39手で先手勝勢になる驚愕手順~

「史上最速の攻撃戦法 極限早繰り銀」をの一部を紹介します

今回は1月発売予定の佐藤慎一先生の新刊「史上最速の攻撃戦法 極限早繰り銀」を紹介します。

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この本は「極限早繰り銀」という戦法について書かれた戦術書です(見れば分かる)。

それはいいけど、そもそも「極限早繰り銀」って何なの?という方も多いと思います。
そんな方のために本ブログでは「極限早繰り銀とは何か」を解説していきます。

一瞬で終わってしまいますので最初からいきましょう。
まず、初手がポイントです。▲2六歩と突いてください。

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△3四歩にさらに▲2五歩と突いて△3三角を強要します。

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将棋を覚えたての初心者のような手順と思われるかもしれません。確かに▲2五歩と形を決めるのは従来は損な手とされていました。

しかし現在はその見方は変わってきておりますし、むしろこの出だしによって「横歩取り」「ゴキゲン中飛車」「△3二飛戦法」を封じているのが大きいです。自分のペースに持っていきやすいのも「極限早繰り銀」の特長の一つです。

さて、続き行きましょう。
△3三角に▲7六歩△2二銀と進みます。

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ここで▲3三角成とすれば普通の角換わりになりますが、角は交換しません。後手としても一度△3三角と上がっているので自分から角交換すると手損になります。
と、いうわけで角がにらみ合ったまま▲4八銀△3二金▲3六歩と進みます。

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正気ですか?と疑いたくなるほど単純に攻めていきます。ちなみに、上の図で△8八角成▲同銀△5五角で飛車銀両取り!という手が見えますが▲3七銀で両方受かり、後手の手損だけが残ります。

以下も愚直に△6二銀▲3七銀△4一玉▲4六銀△5二金と銀を繰り出していきます。

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こんなんでいいんですか?と言いたくなりますが、これでいいんです。そしてなんと、ここで▲3五歩!!と仕掛けてしまいます。

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明日なき暴走です。みちのく一人旅です。以下△3五同歩▲同銀△5四歩▲3四歩△4二角▲2四歩△同歩▲同銀と進みます。

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なぜ後手が△5四歩や△4二角としていたかというと、ここで△6四角の切り返しを狙っていたからです。

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飛車取りのいい受け方がありません。▲1八飛では△2三歩で銀を追い返されちゃいます。
「ほら~。言わんこっちゃない。将棋はそんなに簡単なもんじゃないんだよ」と、思ったかもしれませんが、「極限早繰り銀」を甘くみてはいけません。

ここでの次の一手は▲2三歩!!です。

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あちょーー!!
極限のあちょーーーーー!!!

飛車なんていらねぇよ、冬。

以下、△2三同銀▲同銀△2八角成。

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※「全」は成銀です。

飛車銀交換の駒損の上に馬まで作られてますが、全く問題ありません。
以下▲3二成銀△同玉▲1一角成△2二銀と進みます。

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馬取りに当てられました。もちろんここで逃げる「極限早繰り銀」ではありません。
▲2一馬!!!△同玉▲3三銀と強く戦います。

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ここで△1五角がピッタリに見えますが、▲3七香がそれを上回るピッタリピッタリです。

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次に▲3二金があるので△3二歩と受けますが▲2四桂!!がこれまたピッタリの決め手になります。

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まで、39手にて先手の勝ち。


・・・どうでしたか?皆さん。「極限」のお味は。

まとめると、こういうことです。
(1)初手▲2六歩、さらに▲2五歩と突いて△3三角を強要する
(2)▲7六歩と突くが角交換はしない
(3)最速で早繰り銀で攻めかかる
(4)as soon as possibleで▲3五歩△同歩▲同銀と仕掛ける
(5)角出には飛車取りを無視して▲2三歩
(6)そのまま攻め切って勝つ
(7)それが僕らの「極限早繰り銀」
(8)来年もどうぞよろしくお願いします

以上です。


今回紹介した手順は「極限早繰り銀」の成功例です。もちろん、後手はこうならないように、さまざまな対策を講じてくるわけですが、そのすべてに対して「極限早繰り銀」は十分に戦えます。
だからこそ名人もこの戦法を採用するわけです。

単純明快にして破壊力抜群、勝つときは39手で勝てる戦法。

これはもうマスターするしかないでしょう。


と、いうわけで本書は現在絶賛予約受付中です!

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ちなみに、佐藤先生による渾身の「極限早繰り銀の歌」はどなたでも観ることができます。

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本書を読んでぜひこの戦法をレパートリーに加えてください。

 

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