2017.08.24
新刊案内「矢倉左美濃急戦 最新編」 ~もう買うしかない本~
お得で気軽に参加できる将棋大会『第6回 将棋情報局最強戦オンライン』11月13日開催! エントリー受付中
こんにちは。回り将棋やハサミ将棋より進み将棋が好きだった編集部島田です。
こういうやつです。
さて、本日はいつにもまして気合を入れた新刊案内いきたいと思います。紹介しますのは9月発売の新刊「規格外の新戦法 矢倉左美濃急戦 最新編」です。
今年4月に発売され、大好評となった「常識破りの新戦法 矢倉左美濃急戦 基本編」の続編、プロも注目する一冊です。
最初にこれだけは言わせてください。この本、マストバイです。
どれくらいマストバイか、このブログでその一端を紹介します。
まず目次を見てください。
基本編では主に後手の成功例が示されていましたが、最新編ではまず先手の工夫が紹介されています。「早囲い」「横歩取り」「一直線棒銀」がそれです。
第2章では後手の工夫が解説されています。この章立てを見てきっとみなさんこう思ったでしょう。第1章での先手の工夫が優秀なので、第2章でそれに対抗する後手の指し方を解説するのだな、と。
いいえ、違うんです!!そうじゃないんです!
「早囲い」「横歩取り」「一直線棒銀」という先手の3つの工夫はすでに第1章で完膚なきまでに叩き潰されているのです。
その上でもっといい指し方として第2章があるのです。俗に言う「おいおいどこ行くどこ行く」状態です。
第2章までの結論は「先手が5手目▲6六歩から矢倉を目指すのは、左美濃急戦をされて悪い」ということです。先手の5手目を否定するあたり、来るとこまで来たな、という感じです。
で、第3章では5手目▲7七銀からの攻防が解説されています。現在この形がプロ間で盛んに指されており、この章に多くページが割かれています。
さらに第4章では第1節でいま流行の対増田四段、あ、いや間違えました対雁木。最後は先手での左美濃急戦の可能性に言及しています。
目次からすでにマストバイ感が伝わってきます。
さて、今日は本書の中から出血大サービスで第2章第1節の「△7四歩早突き」を少し紹介したいと思います。
まず、△7四歩早突きとは何でしょうか?基本図を見てください。
その名の通り△7四歩を早く突いています。次に△7三桂として仕掛けの形を急ぎます。
ふむふむなるほど。ここから左美濃に囲って・・・と、思うじゃないですか。
違うんです。そうじゃないんです。
こうです!
あちょーー!!!新時代の幕開けを告げるあちょーー!!!
マジですか、斎藤先生。将棋ってこんな簡単に仕掛けていいんですか。
一生懸命矢倉の定跡覚えたのに、どうしてくれるんすか。
斎藤先生は穏やかな顔でこう言うでしょう。
「これでいいんです」と。
図以下▲6五同歩△同桂▲6八銀△6六歩▲6七歩と進みます。
△6五同桂に対して▲6八銀ではなく▲6六銀の場合は、△8六歩▲同歩△同飛▲8七歩と飛車先の歩交換をします。
前著「基本編」を読んだ方なら、ここでどう指すべきかお分かりでしょう。
そうです、△7六飛!!が正解です。
これで△7八飛成と△6六飛の両取りが受かりません。このように飛車先歩交換から飛車を横に使う順は矢倉左美濃急戦ではよく出てきます。
と、いうわけで▲6六銀はダメなので元に戻って▲6八銀△6六歩▲6七歩です。
ここでも先ほど同様△8六歩▲同歩△同飛▲8七歩△7六飛といきます。
普通に受けるなら▲6九玉、ですよね?
しかし以下、△8六歩▲同歩△8七歩▲同金△6七歩成▲同金と進んで・・・
受け切られた? と思ったところですごい手がありました。
△8六飛!!!
あちょーー!!!甲子園最多本塁打記録を更新するあちょーー!!!
これで▲8六同金には△8八角成、▲2二角成にも△8七飛成があって後手優勢となります。
飛車、角、桂だけの攻めですが、こんなに気持ちよく決まるとは。
恐るべし△7四歩早突き作戦。
私も早速実戦で使ってみたいと思います。
今日紹介したのは書籍の中のほんの一部です。本書にはこの△7四歩早突きのように「もはや左美濃急戦ちゃうやん!」という形もたくさん出てきます。
よって本書は「左美濃急戦の戦術本」というよりは「左美濃急戦の出現により変容を余儀なくされた最新の矢倉事情」を解説した本といったほうがいいかもしれません。
いや、矢倉に限らず現在すべての戦型において「いかに早く仕掛けるか」ということがテーマになっています。矢倉左美濃急戦がそのスタートの号砲を鳴らしたといえますので、現代将棋の粋がこの本に詰まっているともいえます。
ぜひぜひみなさんも読んでみてください。
おっと!ここで現場の島田から朗報!!
本書は現在予約受付中ですが、当社サイトからご注文いただくと斎藤先生のサイン本をゲットすることができます!
数に限りがありますので、購入を考えていらっしゃる方はお早めにご予約ください。
→予約ページはこちら
→毎月5名様に書籍プレゼント!8月のアンケートはこちら
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こういうやつです。
さて、本日はいつにもまして気合を入れた新刊案内いきたいと思います。紹介しますのは9月発売の新刊「規格外の新戦法 矢倉左美濃急戦 最新編」です。
今年4月に発売され、大好評となった「常識破りの新戦法 矢倉左美濃急戦 基本編」の続編、プロも注目する一冊です。
最初にこれだけは言わせてください。この本、マストバイです。
どれくらいマストバイか、このブログでその一端を紹介します。
まず目次を見てください。
基本編では主に後手の成功例が示されていましたが、最新編ではまず先手の工夫が紹介されています。「早囲い」「横歩取り」「一直線棒銀」がそれです。
第2章では後手の工夫が解説されています。この章立てを見てきっとみなさんこう思ったでしょう。第1章での先手の工夫が優秀なので、第2章でそれに対抗する後手の指し方を解説するのだな、と。
いいえ、違うんです!!そうじゃないんです!
「早囲い」「横歩取り」「一直線棒銀」という先手の3つの工夫はすでに第1章で完膚なきまでに叩き潰されているのです。
その上でもっといい指し方として第2章があるのです。俗に言う「おいおいどこ行くどこ行く」状態です。
第2章までの結論は「先手が5手目▲6六歩から矢倉を目指すのは、左美濃急戦をされて悪い」ということです。先手の5手目を否定するあたり、来るとこまで来たな、という感じです。
で、第3章では5手目▲7七銀からの攻防が解説されています。現在この形がプロ間で盛んに指されており、この章に多くページが割かれています。
さらに第4章では第1節でいま流行の対増田四段、あ、いや間違えました対雁木。最後は先手での左美濃急戦の可能性に言及しています。
目次からすでにマストバイ感が伝わってきます。
さて、今日は本書の中から出血大サービスで第2章第1節の「△7四歩早突き」を少し紹介したいと思います。
まず、△7四歩早突きとは何でしょうか?基本図を見てください。
その名の通り△7四歩を早く突いています。次に△7三桂として仕掛けの形を急ぎます。
ふむふむなるほど。ここから左美濃に囲って・・・と、思うじゃないですか。
違うんです。そうじゃないんです。
こうです!
あちょーー!!!新時代の幕開けを告げるあちょーー!!!
マジですか、斎藤先生。将棋ってこんな簡単に仕掛けていいんですか。
一生懸命矢倉の定跡覚えたのに、どうしてくれるんすか。
斎藤先生は穏やかな顔でこう言うでしょう。
「これでいいんです」と。
図以下▲6五同歩△同桂▲6八銀△6六歩▲6七歩と進みます。
△6五同桂に対して▲6八銀ではなく▲6六銀の場合は、△8六歩▲同歩△同飛▲8七歩と飛車先の歩交換をします。
前著「基本編」を読んだ方なら、ここでどう指すべきかお分かりでしょう。
そうです、△7六飛!!が正解です。
これで△7八飛成と△6六飛の両取りが受かりません。このように飛車先歩交換から飛車を横に使う順は矢倉左美濃急戦ではよく出てきます。
と、いうわけで▲6六銀はダメなので元に戻って▲6八銀△6六歩▲6七歩です。
ここでも先ほど同様△8六歩▲同歩△同飛▲8七歩△7六飛といきます。
普通に受けるなら▲6九玉、ですよね?
しかし以下、△8六歩▲同歩△8七歩▲同金△6七歩成▲同金と進んで・・・
受け切られた? と思ったところですごい手がありました。
△8六飛!!!
あちょーー!!!甲子園最多本塁打記録を更新するあちょーー!!!
これで▲8六同金には△8八角成、▲2二角成にも△8七飛成があって後手優勢となります。
飛車、角、桂だけの攻めですが、こんなに気持ちよく決まるとは。
恐るべし△7四歩早突き作戦。
私も早速実戦で使ってみたいと思います。
今日紹介したのは書籍の中のほんの一部です。本書にはこの△7四歩早突きのように「もはや左美濃急戦ちゃうやん!」という形もたくさん出てきます。
よって本書は「左美濃急戦の戦術本」というよりは「左美濃急戦の出現により変容を余儀なくされた最新の矢倉事情」を解説した本といったほうがいいかもしれません。
いや、矢倉に限らず現在すべての戦型において「いかに早く仕掛けるか」ということがテーマになっています。矢倉左美濃急戦がそのスタートの号砲を鳴らしたといえますので、現代将棋の粋がこの本に詰まっているともいえます。
ぜひぜひみなさんも読んでみてください。
おっと!ここで現場の島田から朗報!!
本書は現在予約受付中ですが、当社サイトからご注文いただくと斎藤先生のサイン本をゲットすることができます!
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