美濃囲いの崩し方~攻めの形の作り方~|将棋情報局

将棋情報局

美濃囲いの崩し方~攻めの形の作り方~

お得で気軽に参加できる将棋大会『第6回 将棋情報局最強戦オンライン』11月13日開催! エントリー受付中 こんばんは。編集部の米澤です。
 
今日は先週書いた美濃囲いの崩し方~理想と現実~の続きです。
書籍の情報が公開されましたので、まずはご紹介から。
 
 
「全戦型対応!囲いの破り方」は文庫392ページ全180問
著者は及川拓馬五段です。
発売日は10月15日です。
本のカバーの中に本があるという、おしゃれなカバーが目印です。
 
矢倉、美濃、穴熊の崩し方に加え、その他の囲いの崩し方が一問一答形式で出題されます。
戦の囲いの多くが上記3つの囲い、またはその類似形となりますので、実戦お役立ち間違いなしの1冊です。
 
では、内容紹介に移ります。
 
前回の記事では理想形の紹介と、理想形をどう実戦で生かすかを、問題を使って確認しました。
 
今日はじめに見ていただきたいのは、前回も紹介した美濃崩し理想形?
 
 
この攻めの形が美濃囲いを端から崩すときの理想形です。
この図を頭に入れたまま、さっそく問題です。
 
 
まだ手付かずの美濃囲い。
一気に崩すのは難しいようなので、9筋の位を生かした攻めの形を作りましょう。
5手一組です。難問。
ヒントは、「急がない」「端を狙う」の2つでしょうか。
 
解答はブログの末尾をご確認ください。
 
さて、最後にもう少しだけ。
 
 
この問題、先ほどとかなり似ていますね?
9筋の端歩は突いておらず、先手の持駒が、歩1枚から2枚に変わっています。
 
この場合の正解は、▲6六銀△5二金左▲7五銀△8二玉▲6六角
銀と角の利きを玉頭に集めるのが良い攻め方です。
対して△5四銀とすると……。
 
なんと、先週紹介した問題図になっています。
 
先週紹介したのは、美濃崩し理想形?を使った玉頭からの崩し方。
理想形を使い分けることができれば、堅い囲いも一発で崩せます!
 
 
★解答
 
正解は▲5五歩△6四歩▲5六銀△6三金▲6六角
 
 
先ほどの美濃崩し理想形?は▲6六角・7七桂型
すぐに▲6六角と上がりたいのですが、△5四銀から角を狙われると困ってしまいます。
そこで、まずは▲5五歩~▲5六銀と位を確保してから角を上がるのが正解。
 
ついつい自分の攻めの手順だけを考えがちですが、実戦では、理想形を作ろうとしても妨害されることもしばしば。
こうした実戦的な問題を数多くそろえていますので、序中盤のセンスがめきめき磨かれるはずです。
 
お得で気軽に参加できる将棋大会『第6回 将棋情報局最強戦オンライン』11月13日開催! エントリー受付中
将棋情報局では、お得なキャンペーンや新着コンテンツの情報をお届けしています。