「現代横歩取りのすべて」~驚愕の攻め筋~|将棋情報局

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「現代横歩取りのすべて」~驚愕の攻め筋~

お得で気軽に参加できる将棋大会『第6回 将棋情報局最強戦オンライン』11月13日開催! エントリー受付中 こんばんは。編集部の米澤です。
月曜日に引き続き、「現代横歩取りのすべて」の紹介です。
「現代横歩取りのすべて」~スリルとロマンの世界~

なんと!!
著者の村田顕弘五段からブログ読者の皆さまへ、熱いコメント頂いております。
 
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
 
本書は執筆段階までの公式戦実戦例全てをサンプルとし、自分の研究と実践から考えた全てを惜しみなくまとめたつもりです。
そのため、大胆にも「現代横歩取りのすべて」というタイトルにさせていただきました。
この本のテーマは「向上心」です。
新構想新手筋を数多くご紹介させていただきましたので、技術の進歩や、これらを組み合わせる楽しみを感じていただけましたら、筆者としてこれ以上の喜びはありません。
 
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

ちなみに前々著のテーマは「自由」、前著は「探究」です。
(前著まえがき参照)
今回は向上心ある方向けの本ということですね!
 
この本、本当に全て詰まっています。
今日は横歩取りちんぷんかんぷんの私でも理解でき、面白いと思ったところをご紹介します。
せっかくなので、新手筋もご紹介しますよ。
 
 
前回、横歩取り成立の条件について簡単に説明しましたので、今日はこの横歩取り基本図から話を進めます。
 
ここで先手の次の一手により、▲5八玉型、▲6八玉型、▲4八銀型の3種類の指し方に大別されます。
今回初めて違いが分かりました。
好みに合わせて選択するといいと思います。
 
本書では全ての変化をがっちり掘り下げています。
今日は一番自然な構えといえる、▲5八玉型を少しだけ見てみましょう。
急ぎ足になりますが。
 
 
▲5八玉に対する次の一手で、また2種類の指し方に分かれます。
△6二銀とすれば△2二銀型、
△2三銀とすれば△2三銀型と呼ばれる形になります。
もう少しだけ掘り下げます。
 
・△2二銀型
 
 
第1図からいきなり数手進めました。
何げなく▲3八金、△7四歩という2手が指されていますが、ここ、既にポイントです。
この2手の裏側には深い意味があるのです。
知りませんでした。
続きと併せて書籍でご確認ください。
 
・△2三銀型
 

 
△2三銀型は、玉の囲いを保留しているため、囲い方を選べるのが特徴的な指し方です。
バリエーション多彩な「新横歩取り」です。
激しく攻める変化を1つ紹介します。
 
 
いきなり数手進めました。
この局面、本線として解説されているのは▲8六飛ですが、▲7七桂という手も、自然な一着ですよね?
まだまだこれからといったところでしょうか。
 
 
左上のL図をご覧ください。
一見普通のこの局面。
しかしここで「驚愕の攻め筋」として、こんな手順が紹介されています。
L図以下、△1五歩▲同歩△1八歩▲同香△2四飛(M図)。
飛車交換して、何がなんでも1八の香を取るというのが後手の狙い。
先手も、こうなると飛車交換は避けようがありません。
 
M図以下は▲2四同飛△同銀▲2一飛△1九飛▲2四飛成△1八飛成で後手ペース。
 
手順は少し長いですが、狙いは簡単。効果は抜群。
これは覚えておきたい新手筋です。
これはほんの一例で、他にも楽しい手筋がたくさん出てきます。
 
 
さて、今日は以上です。
 
まだこれは「現代横歩取りのすべて」のほんの一部です。
変化は膨大なように思われるかもしれません。
しかし、手順がきちんと整備されつつあるからでしょうか。
何も知らなかった私も、この書籍で横歩取りの世界の大枠が何となく理解できました。
局面を見て、どの枝の先の変化なのかが分かるようにもなってきました。
新構想や新手筋をたくさん知り、なんか急に強くなった気分です。
 
「現代横歩取りのすべて」、来週もう1回、何か面白い新構想や新手筋を紹介したいと思います。
ではでは。
 
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