草平の回文コーナー#11　豊島将之七段

2014.07.30

皆さまこんにちは

昨日、豊島将之七段が、第62期王座戦の挑戦者決定戦で丸山忠久九段に勝ち、
自身２度目となるタイトル戦出場を決めました。

おめでとうございます！

豊島七段のタイトル戦初陣である、４年前の第60期王将戦七番勝負は、
筆者にとっても記念すべきタイトル戦初陣でした。

…と言っても取材のほうですが、ハイ。

対局前日、対局室検分などをガチガチに緊張した状態で取材しながら考えたことは…

豊島六段（当時）も初陣だ。年齢も半分くらいだし、ものすごく緊張しているはず。
だから俺も頑張ろうなどという、まあ本当にどうしようもないことだったのですが…

当たり前のことながら、当の豊島六段は、立ち居振る舞いも表情も、非常にしっかりされていました。

というよりもその表情は、自分が大舞台に立っていることをまるで何とも思っていないようにも見え、

ちょっと混乱、というより怖かったくらいです。

いやいや、凡人と一緒くたに考えてはいけないな、と、大いに反省した次第でした。

しかし…

対局当日の朝９時前、対局室に現れた豊島六段は…

和服に身を包んだ…

子供！

あー言っちゃったよ言っちゃったよ。

豊島先生、ごめんなさい。

でも本当に可愛かったんです！

男の筆者がこう言うのですから、
もう中継ブログを見ていた女性ファンは倒れてしまったのではないかと…

「嗚呼、前日の印象とのギャップが」と、

筆者はますます混乱してしまったのでした。

そのシリーズ、関西の先輩・久保利明王将から２勝を挙げるにとどまった豊島六段。

「初陣ながらあっぱれ」などという声もありましたが、本人は当然狙っていたはず。

あれから４つ歳を取り（今回は可愛いではなく、精悍な和服姿を見せてくれるでしょう！）、七段にもなり、今度は羽生善治王座に挑戦です。

果たしてどんな戦いを見せてくれるのでしょうか。

好シリーズになりそうですよ。

皆さまも要注目です！

☆

「余も勝ち実らば行くさ！」

光り、青さ消ゆ様　将之さ

お有りか秘策、茨の道かもヨ

よもかちみのらばいくさひかりあおさきゆさままさゆきさおありかひさくいばらのみちかもよ

（42字）

回文：藤井草平

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