2015.11.18
気になる局面探検隊 vol.2「猫だまし」
お得で気軽に参加できる将棋大会『第6回 将棋情報局最強戦オンライン』11月13日開催! エントリー受付中
皆さまこんにちは。ネット担当の藤井です。
いや~、びっくりしましたね!
えっ? 何がって?
そりゃお客さん、決まっているじゃないですか!
横綱・白鵬が相手の顔の前で両手をパチーン!
「猫だまし」を使ったことです!
にゃお~ん。
しかも☆2発!
にゃおにゃお~ん。
相撲好きなのでよくテレビで観戦しますが、
今までに何度かしか見たことがない「猫だまし」。
それを横綱が使ったのですから、衝☆撃でした。
あくまでも、「よしあし」は、ともかくとしての話です。
世間の反応も・・・
「横綱には、堂々とした相撲を取って欲しい」
「横綱の品位を重んじて欲しい」
「ルール上の反則をしたわけではないので問題ない」
「話題になる相撲を取ってこそ横綱」
まさに賛否両論、さまざまな意見が飛び交っているようです。
私は、将棋のサイトで相撲について議論をする気はありません。
個人的な意見を述べることは控えさせていただき、
ただ衝撃を受けたと記すにとどめます。
☆
さて今日は、その「猫だまし」風な局面をひとつ。
※局面の再現には「将棋囲碁サロンHiBiKi」を使っています。
私が後手。
▲7六歩△3四歩▲7五歩△3五歩▲7八飛の出だしです。
(上図は▲7八飛まで)
ここから相三間飛車に進むと思わせて・・・変化です。
(上図は△4五角まで)
△8八角成▲同銀△4五角の筋違い角を、かれこれ200発は下らない数打っています。
まずは1発目。パチーン。にゃお~ん。
先手は▲7六角が形ですが、対して「4三に成ってください」の△2二飛がこれまた挑発的。さしずめ2発目の猫だまし、と言ったところでしょうか。パチパチーン。にゃおにゃお~ん。
(上図は△2二飛まで)
たった10手で、もうがっぷり四つとはほど遠い、きな臭さ満点の局面となりました。
実はこの指し方、後手にかわいい狙いがあります。
先手が勢いに任せて▲4三角成△6七角成▲5三馬と踏み込んでくれば、一時的に歩損ですが第一段階クリア。
後手は「もう勘弁して。もうこれ以上歩を取らないで、お願い・・・」
と△4五馬。3五、6三の歩を同時に守ります。
(上図は△4五馬まで)
ここで先手が「ふんっ、これくらいで勘弁してやろう」と2七歩を守ったら占めたもの。
(上図は△4二銀まで)
ハイッ! 馬、召し捕ったり~!
歩を守って弱気に見える馬引きは、実は5三馬に詰めろを掛けていたのでした。
実際はこうはうまく行かず、△4五馬の局面で▲4六歩や▲7四歩など、歩を犠牲に5三馬を助ける手段があって、難しい局面です。
☆
ここからはちょっと余談。
成ってくださいの△2二飛を指そうとして、クリックミスで△3二飛としてしまったことがありました。
思わず「あっ」と叫びましたが、同じように△4五馬引きまで進めて下図。
(上図は△4五馬まで)
私は思いました。
うーん、△3二飛は大して△2二飛と変わらないかもしれない。
むしろ2一桂が陰になっているだけ好型の可能性があるし、馬で飛車を取られた時も取り返した時の金銀の形が2二の時よりもいいだろう。これは怪我の功名か?
でも、何というか・・・・
この△4五馬、3五歩にもともと飛車でヒモがついている分、「歩を守りますよ、もう勘弁して」感が2二飛型より薄くて・・・
馬に詰めろを掛けたことがバレやすいのが気に入らない!
嗚呼・・・。
あーセコい。我ながらセコい。あまりにセコい・・・。
はい。考えることがセコいですね。
しかし、しかしですよ?
クリックミスの△3二飛じゃなかったにしても、そもそも・・・
なぜ△2二飛のような、相手を誘い込んでハメるような手を指すのか?
なぜ奇襲を指すのか?
なぜ相手のミスを期待するのか?
もう少しさかのぼって、△8八角成▲同銀△4五角でなく、なぜ堂々と△3二飛と回って相三間飛車を目指さないのか!
その姿勢こそがセコいのではないだろうか?
さらにさかのぼって・・・
漢たるもの▲7五歩には△8四歩と突くべきなのではないだろうか?
志が低いのではないだろうか・・・
・・・
・・・・
いいんです!
だって・・・
だってね・・・
だって僕、横綱じゃないもん!
あっ。個人的な意見言っちゃった・・・
皆さまこんにちは。ネット担当の藤井です。
いや~、びっくりしましたね!
えっ? 何がって?
そりゃお客さん、決まっているじゃないですか!
横綱・白鵬が相手の顔の前で両手をパチーン!
「猫だまし」を使ったことです!
にゃお~ん。
しかも☆2発!
にゃおにゃお~ん。
相撲好きなのでよくテレビで観戦しますが、
今までに何度かしか見たことがない「猫だまし」。
それを横綱が使ったのですから、衝☆撃でした。
あくまでも、「よしあし」は、ともかくとしての話です。
世間の反応も・・・
「横綱には、堂々とした相撲を取って欲しい」
「横綱の品位を重んじて欲しい」
「ルール上の反則をしたわけではないので問題ない」
「話題になる相撲を取ってこそ横綱」
まさに賛否両論、さまざまな意見が飛び交っているようです。
私は、将棋のサイトで相撲について議論をする気はありません。
個人的な意見を述べることは控えさせていただき、
ただ衝撃を受けたと記すにとどめます。
☆
さて今日は、その「猫だまし」風な局面をひとつ。
※局面の再現には「将棋囲碁サロンHiBiKi」を使っています。
私が後手。
▲7六歩△3四歩▲7五歩△3五歩▲7八飛の出だしです。
(上図は▲7八飛まで)
ここから相三間飛車に進むと思わせて・・・変化です。
(上図は△4五角まで)
△8八角成▲同銀△4五角の筋違い角を、かれこれ200発は下らない数打っています。
まずは1発目。パチーン。にゃお~ん。
先手は▲7六角が形ですが、対して「4三に成ってください」の△2二飛がこれまた挑発的。さしずめ2発目の猫だまし、と言ったところでしょうか。パチパチーン。にゃおにゃお~ん。
(上図は△2二飛まで)
たった10手で、もうがっぷり四つとはほど遠い、きな臭さ満点の局面となりました。
実はこの指し方、後手にかわいい狙いがあります。
先手が勢いに任せて▲4三角成△6七角成▲5三馬と踏み込んでくれば、一時的に歩損ですが第一段階クリア。
後手は「もう勘弁して。もうこれ以上歩を取らないで、お願い・・・」
と△4五馬。3五、6三の歩を同時に守ります。
(上図は△4五馬まで)
ここで先手が「ふんっ、これくらいで勘弁してやろう」と2七歩を守ったら占めたもの。
(上図は△4二銀まで)
ハイッ! 馬、召し捕ったり~!
歩を守って弱気に見える馬引きは、実は5三馬に詰めろを掛けていたのでした。
実際はこうはうまく行かず、△4五馬の局面で▲4六歩や▲7四歩など、歩を犠牲に5三馬を助ける手段があって、難しい局面です。
☆
ここからはちょっと余談。
成ってくださいの△2二飛を指そうとして、クリックミスで△3二飛としてしまったことがありました。
思わず「あっ」と叫びましたが、同じように△4五馬引きまで進めて下図。
(上図は△4五馬まで)
私は思いました。
うーん、△3二飛は大して△2二飛と変わらないかもしれない。
むしろ2一桂が陰になっているだけ好型の可能性があるし、馬で飛車を取られた時も取り返した時の金銀の形が2二の時よりもいいだろう。これは怪我の功名か?
でも、何というか・・・・
この△4五馬、3五歩にもともと飛車でヒモがついている分、「歩を守りますよ、もう勘弁して」感が2二飛型より薄くて・・・
馬に詰めろを掛けたことがバレやすいのが気に入らない!
嗚呼・・・。
あーセコい。我ながらセコい。あまりにセコい・・・。
はい。考えることがセコいですね。
しかし、しかしですよ?
クリックミスの△3二飛じゃなかったにしても、そもそも・・・
なぜ△2二飛のような、相手を誘い込んでハメるような手を指すのか?
なぜ奇襲を指すのか?
なぜ相手のミスを期待するのか?
もう少しさかのぼって、△8八角成▲同銀△4五角でなく、なぜ堂々と△3二飛と回って相三間飛車を目指さないのか!
その姿勢こそがセコいのではないだろうか?
さらにさかのぼって・・・
漢たるもの▲7五歩には△8四歩と突くべきなのではないだろうか?
志が低いのではないだろうか・・・
・・・
・・・・
いいんです!
だって・・・
だってね・・・
だって僕、横綱じゃないもん!
あっ。個人的な意見言っちゃった・・・
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