2014.09.08
最新号のウラ話@9月10日号
週刊将棋の下村です。先週は王座戦第1局、竜王戦挑戦者決定戦第2局と大きな対局が行われました。結果は両方とも羽生名人の勝ち。豊島七段、糸谷六段と関西俊英を続けて破りました。本紙のオモテ面、ウラ面とも羽生名人の写真がメーンを飾ります。これまで何度もあるパターンです。
大一番の模様は本紙でお楽しみください。ほかにいよいよ始まるマイナビ本戦に向けて特集が組まれています。ほかにデータ好きファンにはたまらない8月全棋士成績。8月調子の良かった棋士などをチェックできます。好評のクローズアップは昇段を決めたばかりの北島忠雄新七段が登場しています。
さて、筆者は冒頭の先週竜王挑決を取材に行きましたが、その日はもう一つ記事にならなかった戦いがありました。宮田敦六段-伊藤真五段戦。竜王5組の昇級者決定戦です。通称ウラ街道と呼ばれています。羽生名人-糸谷六段戦は特別対局室で行われていましたが、本局は大広間の対局でした。
そしてこの将棋は夕方頃に千日手で指し直しになりました。…と、ここまではよくあることです。竜王挑決の取材が終わったのが午後11時頃。関係者の多くが帰途についた頃、筆者は大広間から駒音が聞こえてくることに気がつきました。「アレ?まだ対局してるのかな、長いな」と思ったら、なんとまたもや千日手です。2局続けて?でもタマ~にあることです。
12時前に始まった指し直し局の指し直し局。筆者も電車のあるうちに帰りましたが、翌朝に対局結果のホームページで見てビックリしました。またまた千日手!になっていました。3局連続の千日手はさすがに聞いたことがありません。
指し直し局の指し直し局の指し直し局は、明け方4時前に開始。終わったのは6時51分と完全な朝でした。対局者はもちろん、記録係、対局立会人の富岡八段もお疲れ様でした。
対局は宮田六段が勝利。プロの将棋とはいえ1勝するのがどれだけ大変なことでしょう。伊藤真五段のツイッターに「意識が朦朧としている」と書かれていたのが印象的でした。
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