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「勝ちやすい」将棋が分かる本

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4月23日に「最強アマ直伝!勝てる将棋、勝てる戦法」が発売となります。
この本の著者は、3月15、16日に行われた第37期朝日アマ名人戦トーナメントで優勝した今泉健司さん。
2手目△3二飛戦法で升田幸三賞を受賞したことを覚えている方も多いと思います。








タイトルからも分かる通り、本書のテーマは「勝ちやすさ」。
まずは戦法選択について冒頭で以下のように述べています。
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現在、私のメイン戦法は中飛車。条件付きで向かい飛車である。アマ大会を勝っていく上で一番勝ちやすいと判断しているからだ。理由はまず、戦型の指定が100%可能なところ。居飛車党の戦法はさまざまだが、全て相手との合意がないとできない。その点、中飛車は自分の意思で戦型を確定でき、自分のペースで戦えることが大きい。次に、一つの戦法に限定することで、相手の対策もある程度限定できること。
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戦法を限定して、対策を限定して、目指すは自分なりの「勝ちやすい局面」。


局面は互角でも、勝ちやすい局面と勝ちにくい局面があるなら、
勝ちやすい局面を目指すべき、ということですね。
(画像はクリックすると大きくなります)

















というわけで、紹介されている戦型は主に中飛車です。
最後に向かい飛車編と次の一手問題があります。


紹介した局面がたくさんありますが、
せっかくですので、アマチュアの将棋がブームの火付けとなった、
中飛車左穴熊から最新形を少しだけお見せします。


図は中飛車左穴熊対三間飛車の基本図と言っても良い局面です。
ここで▲5六飛という指し方もありましたが、それにはどうやら△4四銀と出る指し方が有力らしい…。(もちろん本文中で解説してあります)
そこで出てきたのが、低い構えで▲3八銀とする指し方。
△4四銀には▲5四歩の反撃があるので、後手も△4四銀型には組めず、
△3四飛~△2四飛も▲3八銀で問題なし。
これが最新の研究のようです。


プロの将棋でなぜ▲5六飛と早く浮く形が指されなくなったのか疑問に思っていたので、
個人的にはとても勉強になりました。










このあと相穴熊編も解説されていますが、
今泉さんによると「美濃囲いで戦われる方が怖い」とのこと。
これは興味深いです。


他にも「勝ちやすい将棋」を指すためのエッセンスがふんだんに書き込まれています。
気になる研究手順は書籍でご確認ください。


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