2015.05.29
伊藤果先生との打ち合わせで出た詰将棋 ~一見解けそうで、それでいてどうしても解けないやつ~
みなさんこんにちは。
社団戦は全局嬉野流で行こうかと思っている編集部の島田です。
今日多々納さんの将棋ガールズ第2弾をアップしましたので、まだ読んでいない方はどうぞご一読を。読むと天童の飾り駒が欲しくなります。
さて、今日は伊藤果先生と打ち合わせに行ってまいりました。
伊藤先生といえば詰将棋。
と、いうわけで今日は詰将棋の話をさせていただきます。
何を隠そう私は詰将棋が苦手です。
3手詰がちょうど、5手詰はギリギリ、7手詰は神の領域と思ってます。なので、伊藤先生とお会いするといつも詰将棋を出題されて遊ばれてしまいます。ありがたいことです。
と、いうわけで今日も1問出していただきました。
それがこちら
なんというシンプルな形。しかもすぐ詰みそう。これは解いてみたくなります。
詰将棋に自信のある方はチャレンジしてみてください。
まず、私はこう考えました。
初手▲3二角。
すると△1三玉。
初手▲3三龍。
すると△1四玉。
そこで▲4四龍。
いやー、こんな駒を取る手、いかにもウソっぽい。
しかしかかし。以下△1五玉に▲3五龍△1六玉で結構いけそう。
ここで角と金を持っている。
▲2五角は△2七玉で、どうにもダメっぽい。
・・・おっ!▲2五角じゃなくて▲3四角と打てば△2七玉に▲4五角!!があるじゃないですか!
これで詰みじゃん!やりました伊藤先生!詰みです!
「・・・いや、それは△2五香で」
ん?なんですと?▲3四角には△2五香の中合があると!
あー、もうやだ。もうわかんねー。
改めて問題図に戻ってみる。現場に立ち返ってみる私。
初手は最後の手段で▲2五龍でどうだ。ふんふん。
横に利かない駒を合駒すると▲3二角~▲1四龍で終了なので、△2四金か△2四飛。
△2四金だと▲3二角から金を取って▲2五金~▲1四金。
よって△2四飛の一手。
そこで▲3二角。すると△1三玉。
そこで▲2四龍と取ってみる。△同玉に▲2五飛。
ここで△3四玉と逃げると▲4四と△同玉▲5四金△3三玉▲4三角成で詰み!
ついにやりました!先生!詰みです!!
合駒問題だったんですね!
「・・・いや、飛車に△1三玉で」
・・・ん?いやいやいやいや。
って、よく見たら▲2五飛には△1三玉で全然詰まない!
そうか、分かりました。不詰です。つまねーっす。
と、いうわけで今回も当然のように解くことができなかった私。
また伊藤先生に遊ばれてしまいました。
どうやら私の推理にはどこかミスがあるようです。
あとは皆さん各自、考えてください。
正解が分かった方はこっそりと
soft@mynavi.jpまで。
特に何も出ませんが、私が心のなかで表彰させていただきます。
いやー、やっぱり詰将棋は難しいですね。
考えるのは楽しいんですけど。
それではいつか出る伊藤果先生の書籍をお楽しみに!
これからは詰将棋好きな皆様のためにも定期的に詰将棋の話題も織り交ぜていきたいと思います。
それでは皆様、充実した週末将棋ライフを!
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