お得で気軽に参加できる将棋大会『第６回 将棋情報局最強戦オンライン』11月13日開催！ エントリー受付中 土曜日はチャレンジマッチで半日ニコニコ生放送に出演していた米澤です。
解説時の聞き手を務めた私は少しだけ休憩時間がありましたが、出演していただいた長岡先生は５時間ほぼぶっ通しで喋っていたような…。
（解説以外に抽選などもお願いしたため。本当にありがとうございました）

何はともあれ、ご来場いただいた皆さま、ありがとうございました。
次は8/1（土）の一斉予選でお会いしましょう！

さて、今日の書籍紹介は先々週の続きです。

矢倉流中飛車、絶品の金寄り

先日の「絶品の金寄り」がこの第２図です。



この局面、既に後手良しですが、今日はここからの具体的な指し手を早足でいきます。

第２図以下▲３七桂△３三桂▲３四飛△２六角▲３三飛成△３七角成▲３一龍△２九飛▲１一龍△１九飛成で第８図。



桂香を拾いあって第８図。
ポイントだけかいつまむと、▲３七桂に△３九飛は▲３四飛～▲４五桂で不満。
△３三桂が大事な一着です。
△３三桂に▲３一飛は▲１一飛成と取られたときに△４五桂と跳ねる手が、３七の桂と１一の龍の両取りとなり後手良し。
ということで、上記の手順で桂香を取り合うことになります。

第８図、先手は角を活用したいところですが、▲７五銀は△同銀▲同歩△７六桂（△７六香）で駄目。
囲いが完成していない弊害がこんなところで出ます。
「未完成の穴熊には桂香の攻めがより有効」と覚えておくといいのかもしれません。

長いですが、一気に進めます。

第８図以下、▲７八金上△８四銀▲８八桂△７四香▲８六角△７六桂▲同桂△同香▲７七歩で第10図。



ざっくり進めましたが、やっていることは７六の地点への集中砲火です。
▲８六角がぴったりの受けで、第10図は次に香車を取れば後手からの早い攻めがなく先手良し…。
というふうに見えるかもしれませんが、ここで冷静に、平凡に、△７四桂と打てば後手優勢です。

角を取った後は、じっと△５九馬と入るのが良い手になります。
まだ終局までは少し時間が掛かりますが、一方的に攻める理想的な展開です。


今日は飛車交換後の指し手を簡単に紹介しました。

私自身も「飛車交換して先手良し」の局面から何度も負けているので、こうした解説も充実している本書であれば、安心して実戦に挑めます。

発売は７月25日です。お楽しみに。

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