渡部記者の将棋三昧@アマ竜王戦全国大会初日|将棋情報局

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渡部記者の将棋三昧@アマ竜王戦全国大会初日

お得で気軽に参加できる将棋大会『第6回 将棋情報局最強戦オンライン』11月13日開催! エントリー受付中  週刊将棋編集部の渡部です。先週はアマ竜王戦の全国大会に出場してきたので、その模様を2週にわたってレポートさせていただきます。
 
 全国大会への出場は1年ぶり。週刊将棋に異動してきてからは初めてだ。天童は何度かアマ王将戦の南東北予選で訪れたほか、2009年に支部対抗戦東日本大会を優勝した思い出もある。その後、支部名人戦の代表を取った際、こちらで開催予定のこともあったのだが、東日本大震災があって流れてしまった。というわけで、招待という形で天童を訪れたのは5年ぶりだ。
 大宮から天童までは新幹線で一本なので、全国的に見たら移動は楽な方だ。ただ、ひとつ落とし穴があり、この新幹線は福島にて前方は山形方面、後方は仙台方面へと分離するのである。先ほど書いたアマ王将戦の予選に行く際、新幹線で音楽を聴きながら詰将棋を解いていたら福島駅で妙に停車時間が長い。おかしいと思ってイヤホンを外したらアナウンスがあって、山形方面は出発してしまったとのこと。慌てて飛び降り仙台に連れて行かれることはなかったが、結局福島駅で2時間次の新幹線を待つことになってしまった(前日移動だったので、致命傷にはならず)。それ以来、天童に行くときは常に警戒している。
 このように天童着の新幹線は本数が非常に少ないため、当日天童に着いたら駅で次々と知り合いと遭遇。合流し、竜王戦の開催地としても有名なホテル滝の湯へ向かった。
 ご存知の方も多いかもしれないが、駅から滝の湯までの道には路上、電柱に詰将棋がいっぱいある。もう3周は解いただろうか。さすがに今回はやらなかったが、天童を訪れた際にはぜひチャレンジしていただきたい。
 


 ホテルで受付を済ませ、宿泊部屋に荷物を置いたら早速ロビーで将棋である。大阪代表と岡山代表の友人が指していたのでそちらを見学。滝の湯のロビーにはマンガコーナーもあったが、その中に将棋年鑑も置いてあるあたり、さすがである。将棋を指して前夜祭の時間が迫ってくると、各地の代表が続々と集合。アマ強豪にとって全国大会は同窓会のようなものでもある。久しぶりに話す人も多く、勝負の前の楽しい一時だ。
 

 前夜祭はパーティー形式の豪華なものだ。山形だけあって、日本酒も出てくる。後に控えている壇上での挨拶を緊張しないために、日本酒とビールをたらふく飲みながら、知り合いの方々に挨拶に。この前夜祭では組み合わせが発表され、その後組ごとに壇上に上がり、挨拶をしていく流れだ。今回は鬼ブロックが多く発生している印象を受けた。
 自分のブロックには噂の史上最年少代表、8歳の少年が登場。挨拶の際にはマイクにぜんぜん届かないため、高さを調整されるシーンも。少年の実に初々しい挨拶の次に挨拶で、週刊将棋や将棋世界の宣伝もした私は実に汚れたオトナだ(笑)。
 ちなみにN県代表の方の挨拶で、アマ王将戦の予選に来る際、仙台に連れて行かれてしまって、参加できなかったというのがあった(その人は当日移動だったという)。自分以外にもやらかすんだな、と聞いて一安心。
 将棋記者をしているということで、面識のない方にも興味を持ってもらって話しかけられることも多く、ありがたい限り。
 
 前夜祭終了後は恒例のロビーで10秒将棋。明日の予選で一緒の組になった人以外が次々と将棋を指していく。これも全国大会の醍醐味の一つだろうか。アマ強豪は将棋が好きである。
 
 皆全国常連で、本紙を読んでいる方ならすぐ誰だかわかるだろう。奇しくも、この写真に写っている2人が2日後決勝を戦うこととなった。 お得で気軽に参加できる将棋大会『第6回 将棋情報局最強戦オンライン』11月13日開催! エントリー受付中
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