雨宮編集長のコゴト@女性四段はいつ|将棋情報局

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雨宮編集長のコゴト@女性四段はいつ

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 リコー杯女流王座戦の本戦トーナメントが始まった。ネット中継でご覧の通り、奨励会員の2人がさすがの強さを見せた。加藤桃子初段(女王)と西山朋佳初段だ。特に西山初段の瞬殺には驚いた。来週には伊藤沙恵1級も登場する。現女流王座は里見香奈三段。
 
 女流棋士の多くが奨励会にチャレンジした。中井広恵、矢内理絵子、千葉涼子は2級どまりだった。岩根忍と甲斐智美は1級までだった。初段のカベが女性の限界、との見方もあった。しかし、それが短絡的だったことは、現状が証明している。
 
 筆者はこれも、女流40年の成果だと思っている。創設当時の女流棋士は、確かに弱かった。だからこそ、走り始める英断が必要だった。彼女たちが戦う姿を世間に見せ続けたことで、裾野が広がった。その結果、女性のレベルが上がった。手順前後の利かない道だった。
 
 女性の四段が誕生する日が来るのか?
 40年前には、ほとんどSF的な話題だったが、それは「コンピュータがプロ棋士に勝つ日が来るのか」とほとんど同レベルの話だった。ついでに言えば「日本代表がワールドカップの常連になる日が来るのか」だって、以前は与太話に過ぎなかった。
 
 ジュール・ヴェルヌ曰く「人が想像できることは、必ず人が実現できる」
 
 三段リーグに加わった女性がいるのだから、もう四段誕生は現実的な話題だ。ただし、この数年は現有段者たち個人個人の結果がどうなるかに過ぎず、女性プロ棋士が普通に誕生する時代はもっと先になるだろう。
 
 そんな時代が来るのかって?
 奨励会員の5割が女性になれば、自然とそうなる。3割でも、何年かに1人は四段になるはずだ。
 
 ならば、まずは1割を目指すことから始めればいい。あと、たった4、5人のことだ。40年前の女流棋士創設に比べれば、それはずいぶんと低いハードルだと思う。
 
 目指す人がいれば、実現できる。
 

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