2014.07.29
下村記者の気楽にいこう 第11手 アマ名人戦に行ってきた
皆さんこんにちわ。週刊将棋の下村です。いよいよ梅雨が明けましたが、いきなりの猛暑で身体に堪えます。
先週は将棋大会が2つ重なりどちらに出場するか迷いました。アマ名人戦の東京都23区予選、埼玉県のローカル将棋大会。予選落ち覚悟で前者に出て自信を失うってくるか。後者で優勝を目指して自信をつけてくるか。
結局は力試しにとアマ名人戦に出場してきました。東京都はいわずと知れた超激戦区です。アマタイトルホルダーや、元奨励会三段がゴロゴロいるので、筆者のレベルでは予選を抜けられるかが勝負です。
2勝通過。2敗失格なのでクジ運にも大きく左右されます。初戦は左右両隣に右玉の本を出しているアマ強豪、最近の朝日杯でプロアマ戦を戦った元奨励会員に挟まれながら指しました(ブルブル)。何とか対戦せずに済んだと思いきや、某真剣士と当たる運の悪さ。筆者にとって分の悪い相手で、今回は完敗しました。
こうしたときに弱者ならではのテクニックがあります。2回戦は1勝同士、1敗同士が対戦します。初戦をあまり粘ってしまうと終局まで時間がかかり、1敗同士の2回戦は強豪と手合いをつけられてしまうこと(強豪は簡単に負けないので時間がかかる)が多いのです。
ムダな抵抗をせずにサラッと負けるのが生き延びるコツ、体力温存にもつながるし、2回戦の相手が強豪になることは少ないというのが筆者の経験則です。その甲斐あって2回戦と3回戦はなんとか連勝して、予選は通過できました。
しかし本戦トーナメントは改めてクジ引き。もう筆者より強い人ばかりなので誰と当たるかドキドキです。予選で運を使い果たしたのか、1回戦はアマタイトル経験のある強豪と当たってしまいました。東京に住んでいれば仕方ありませんね。
ところがフタを開けてみると、我ながら指が勝手にいいところにいき大優勢です。相手の振り穴を銀冠で必勝態勢を築いたのです。ここで羽生三冠の頭脳を借りれば楽勝なはずです。しかし指しているのは終盤が致命的に弱い筆者。
勝ちを意識した局面でしたが、そこからがしぶとい。追い上げられて形勢は混沌。それでも最終盤まで勝ちがありましたが、二択の玉の逃げ方を詰むほうに逃げて、相手に白星をプレゼントしてしまいました。ナイスアシスト?です。秒読み30秒では筆者は読みきれませんでした。
将棋自体は面白い内容だったので、今週はその図面を載せるつもりでしたが、どうしても棋譜が並びません。棋力もそうですが、記憶力のなさも痛感しました。