2014.09.13
雨宮編集長のコゴト@倉敷藤花戦がすごいことに
お得で気軽に参加できる将棋大会『第6回 将棋情報局最強戦オンライン』11月13日開催! エントリー受付中
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倉敷藤花戦が面白いことになっている。
ベスト4をタイトル未経験者が占め、準決勝の1局目では貞升南女流初段が村田智穂女流二段に勝ち、初の挑戦者決定戦進出を決めた。もうひとつの準決勝、山田久美女流三段-本田小百合女流三段は、19日に行われる予定だ。
貞升初段については、9月3日号「クローズアップ」で紹介したばかりだ。自分のスタイルを貫く居飛車党。振り飛車に対しては近年珍しい急戦派で、自分の勝ちパターンを持っている。ここまで目立った活躍はまったくといっていいほどなく、勝率は常に5割前後だった。こういうキャリアの女流棋士がタイトル争いに顔を出すことはなかった。
お笑い好きのひょうきん娘が、いつのまにか2児のママになった。挑決を前に、どんな心境だろうか。
山田三段が女流王将に挑戦したのは1989年。なんと四半世紀前だ。もし25年ぶりのタイトル戦出場となれば、とんでもない記録になる。惜しかったのが2008年の第1期マイナビ女子オープン準決勝。勝てば初代女王を争う決勝五番勝負に出場できたが、甲斐智美現女流二冠に惜敗した。時間切迫の終盤で、敵玉の即詰みをとらえきれなかった。
ビシビシと鋭い駒音を立てる対局姿は迫力十分。筆者が担当だったレディースオープン・トーナメントの予選で、プロ入り前の香川愛生をぶっとばしたときは特に怖かったかっこよかった。知名度も抜群。大舞台に立つ彼女を一目見たいというファンは多いはずだ。
本田三段は、2012年の第2期女流王座戦がタイトル初挑戦だった。リーグや本戦の常連ではあっても、なかなかタイトル争いまでは届かず、遅咲きの初挑戦が話題になった。今は女流棋士会の副会長として、盟友の矢内理絵子会長をサポートする。
筆者はテレビで対局したことがある。囲碁将棋チャンネルの「お好み将棋道場」からご指名をいただいたとき、お相手が本田女流だった。編集部が千駄ヶ谷にあったころだから、少なくとも10年は前のことだ。本田女流は何しろ13歳で女流棋士になったので、キャリアと実年齢のギャップが大きい。そのころすでに中堅格のイメージだったが、実は20歳ちょっとだったと思う。角落ちでの対局は何とか勝たせてもらえた。向こうは覚えているかな?
それぞれ独自の立ち位置で頑張る女流棋士。準決勝で敗れた村田女流も、関西女流棋界の核としてなくてはならない存在になっている。タイトル争いの顔ぶれはだいたい決まっているが、たまにはそんな女流棋士たちがひのき舞台に立ってもいい。
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