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 1月22日の木曜日。関西将棋会館で行われた新人王戦、牧野光則四段-都成竜馬三段は牧野四段が勝った。
 手数はなんと343手!
 1枚に150手記入できる棋譜用紙が3枚目まで続いている棋譜を初めて見た。持ち時間3時間の対局が、21時1分の終局。牧野四段は133手目、都成三段は141手目から1分将棋だった。対局者はもちろん、記録係の西山晴大初段にとってもタフな戦いだった。内容はここでは触れないが、どこかで紹介される機会があると思う。
 
 ところで、343手という手数がどれほどの記録なのか、さっそく調べてみた。ところが日本将棋連盟公式記録としての「長手数ベスト10」的な資料はない。
 ネットで検索してみると、公式戦では1969年の順位戦・▲芹沢博文八段-△原田泰夫八段が389手(芹沢勝ち)が最長という情報があった。1939年の溝呂木光治七段-梶一郎六段の香落ちが560手!(梶勝ち)という情報もあった。前者は時間があれば確認できると思うが、後者の確認は難しそうだ。
 
 1976年以降の公式戦棋譜は、電子化されたデータベースになっている。その範囲で検索すると、343手以上の将棋が3局あった。
 1992年4月27日の棋王戦予選・▲浦野真彦六段-△阿部隆五段が364手で阿部勝ち。
 1980年3月27日の昇降級リーグ4組(現順位戦)・▲関屋喜代作六段-△沼春雄四段が362手で沼勝ち。
 1986年11月21日の順位戦B級2組・▲佐伯昌優七段-△丸田祐三九段が350手で持将棋。
 
 今回の343手は今期最長はもちろん、今世紀最長手数ではあるようだ。
 

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